C.A.P.10th-証言:森信子

会社員

1969年生まれ。デジタルとアナログをテーマに、オカリナの音波形分析を行い、大阪芸術大学音楽工学コースを卒業。卒業後は、趣味として、ピアノ、打楽器、ピアニカ、オカリナなどを楽しむ。現在は、習得中のカリグラフィーを用いて自作の詩を綴るなど、たまに言葉遊びに興じる。また建築やインテリア、雑貨を通して、使い捨ではない文化、過ごしやすい空間、を模索中。旅行で訪れたアンコールワットに魅せられ、世界遺産巡りを決意するも、なかなか実行に移せず、未だ、屋久島しか制覇できていない。

1)CAPの活動に参加した当時のCAPの様子
1995年、阪神淡路大震災の年に、ジーベックに所属していたので、震災の義援金をフランスから受け取った事がキッカケ。当初は仕事の一部として関わった事になるが、その後個人的に加入。ジーベックで行われたキャパティvol.1(パチ1000)の展示方法は、CAPらしいという点ではかなり印象的だったと思う。居留地にある杉山さんのアトリエで、月に1度10人ぐらいでミーティングを行っていた。まだまだメールが普及しておらず、FAXで杉山さんの手書きのミーティングのお誘いが来るのが楽しかった。毎回なにがしかの飲み物が出る、楽しい集まりであることはこのころから変わらない。また、居留地ミュージアム構想の原点として、居留地を拠点とした動きが多かったので、自分自身のプライベートな動きも居留地に移動してきてたような気がする。また、初めてのルミナリエは、ミーティングの後、一部のメンバーと一緒に見に行った。

2)CAPに参加した(メンバーになった)動機
「アーティストも霞を食って生きてるだけじゃないんだ」というすごく当たり前の事だけれども、世間一般に認められにくい事が、テーマの一つとして掲げられているのが、興味深かったし、納得がいった(なんで、今まで誰も言わなかったんだろう?という意味で)。そして、こういう環境にいれば、いずれ自分も何かを作り出す気力が取り戻せそうな気がしたから。それとコミューンのような雰囲気がとても自分にはシックリ来たので、居心地がよかったからかな。