C.A.P.10th-証言:大西 正一

1980年生まれ。京都在住。
2003年神戸芸術工科大学視覚情報デザイン学科卒業。
2003年5月に開講した森下ゼミ「アートから遠く離れて」の企画担当。
2004年4月からスタートした編集グループDOORのメンバー。

1)CAPの活動に参加した当時のCAPの様子

2002年7月に行われたアート林間学校の1コマの「無響室を作ろう」に参加したのがCAP HOUSEに初めて訪れた日でした。僕はその頃、神戸芸術工科大学に通っていたんですが、当時学生だった僕は、週に一回学校に教えにきてくれていたCAPのメンバーでもある藤本由起夫先生にCAP HOUSEの存在を教えてもらって、「無響室を作ろう」に参加したわけです。

先ず驚いたのは、神戸にこんな場所があるのかということと、思ったより、とても大きい建物だったことです。外観は、なんか暗い場所なのかなと想像したのですが、中に入ってみると、想像以上に明るくて、一体何の場所なのかという興味を持ったの鮮明に覚えています。

「無響室を作ろう」が始まって、クーラーのないとてつもない暑さの中で作業をしていたのが非常につらかった気がします。その時から何か失敗していたのを微かに覚えています。最大の失敗は、「無響室を作ろう」の後に起きました。今思い出すだけで寒気がするほどの大失敗でした。僕は、同じく当時芸工大学の学生だった新村和大と一緒にCAP HOUSEに来ていたのですが、受講後、新村とカフェでビールを頼んで飲んでいました。大変CAP HOUSEを気に入ってしまった僕は、完全に酔っていました。とにかく気持ちがよかったのを覚えています。気持ち良くなった勢いでカフェにいたスタッフであろう人に絡んでしまったのです。延々30分以上だったでしょうか、喋り続けました。後に知ることになるのですが、そのスッタフと思われた人は、実はCAPの代表の杉山知子さんだったのです。まさしく夏の怪談事件?なのです。

2)CAPに参加した(メンバーになった)動機

藤本先生が、「大学院に行くにはお金もかかるし、CAPはその分タダだし、自分の制作も出来る。勉強にもなるからね。」という言葉で「あ〜タダで勉強できて、制作もしていいんだぁ〜。」良いことずくめではないか。というのが動機です。後にタダの怖さを知ることになるんですが、、、、。