2013年4月29日

4/14ホットドッグ片手に本のお話し☆

14(日)Nobu's cafe〜本の交換「翻訳もの」
               16:00〜19:00
               店長:シモダノブヒサ/特別メニュー:ホットドッグ/参加無料

今回は海外の小説の翻訳もの限定で交換しましょう。人の選んだ本を読むのもよいものです。交換しませんか?持って来る本を教えてください。C.A.P.のブログにリストを上げていきます。時間内、いつでもどうぞ。

本日は久々の本の交換会。
今回のお題は「翻訳もの」。
さてさてどんな本が持ち寄られたのでしょうか?



テーブルの上の本はほとんど下田さん(左上)のもってこられたもの。
さすが楽曲をされているだけあって詩集(サンドバーグ)オスカー・ワイルド
他にもサリンジャーライ麦畑でつかまえてなど有名作品がずらり!
これらは下田さんが学生時代に愛読していたものが多いんだそう。

ホットドックをぱくぱく食べながら本をペラペラ。



お菓子を食べながらどの本を交換しようか検討中!

参加した二人はカズオ・イシグロジャン=フィリップ・トゥーサンを持参。
カズオ・イシグロはイギリスの作家でジャン=フィリップ・トゥーサンはフランスの作家です。

ジャン=フィリップ・トゥーサン『浴室』を持参した赤木さん(右上)は
「読んだんですけど・・あんまり印象に残ってないです・・」と自信なさげでしたが
その本をカズオ・イシグロ『遠い山なみの光』と交換したハヤカワさん(左上)いわく、
「フランスっぽいエスプリがおもしろかった」と報告がありました。
普段、生活しているとふれる事のない作家を読むのが本の交換会の醍醐味でもあります。



下田さんはハヤカワさんとポール・ギャリコ『ジェニィ』
カズオ・イシグロ『日の名残り』を交換しました。

『ジェニィ』
は主人公の男の子が猫になってしまい、大冒険する猫好きにはたまらない作品です。
ちなみにジェニィとは主人公を助け、やがて恋におちる女性(猫)の名前。
このジェニィがびっくりするぐらい、いい女(猫)なんだそう。

カズオ・イシグロの『日の名残り』はイギリスの優秀な執事の"夕暮れ"の物語です。
アンソニー・ホプキンズが主演で映画化もされています。
(※全く関係のない話ですが、吉良吉影の好きな映画が
   日の名残りと最近知ってぎょっとしました。すいません、本当に関係ないですね。)





詩集は年季が入っていて良いですね。
本を通じて下田少年の青春時代を伺い知れます。



「あー!!ラヴクラフト」だ!!と気づいた方もいらっしゃるのでは?
(そして分かる方はエドガー・アラン・ポーもお好きなのでは?!)
これも下田さんの持参した本です。
以前の交換会の「裸のランチ」にも驚きましたが、サリンジャーからウィリアム・バロウズまで
読書の習慣がない自分には驚く読書幅です。





カフカの『変身』もありますね!
この時、カフカの恋人の話やカフカの私生活の話で盛り上がりました。



次はどんな交換会になるのでしょうか?
余談ですがマンガとか交換しても面白そう!(え?下田さん漫画読まないの?!)

次回もお楽しみに〜!

Posted by 鳴海健二 at 12:44 | コメント (0)

2013年4月29日

4/13ドイツよりお帰りなさい☆

13(土)倉智久美子カフェトーク「ドイツと私」
               18:00〜
               話者:倉智久美子(アーティスト)、聞手:加藤瑞穂 (大阪大学総合博物館招へい準教授)
               参加費:無料(要1ドリンクオーダー)

以 前C.A.P.のアトリエアーティストだった倉智久美子さん、大阪のサイギャラリーでの個展で一時帰国の予定ですが、現在はデュッセルドルフで活躍中で す。渡独の動機とドイツでの仕事、そしてコンクリートクンスト、ミースファンデルローエハウスなど彼女が仕事の核に置いているもの、奥深いドイツの美術に 対する発見やクンストアカデミーの教育などについてお話ししていただきます。
*倉智久美子URL www.Kumiko-Kurachi.com





今日のトークでは現在サイギャラリーでの個展と、かつて自宅で行なった展示の試み
(8週間、毎週展示の仕方を変えながら公開した)についての内容が主なテーマになりました。



そして、渡独の動機についてー。
80年代末にニューヨークで見たImi Knobel(イミ・クネーベル)Blinky Parermono(ブリンキー・パレルモ)の作品に、
アメリカのミニマルアート(装飾的・説明的な部分をできるだけ削ぎ落とし、シンプルな形と色を使用して表現する彫刻や絵画)
にはないものを感じ感銘を受け渡独しました、と、倉智さん。



ヨーロッパにはKonkret(=具体) Kunst(=アート/芸術)というものがあります。
ミニマルはひとつの様式ですから、時代とともに古びて行くのですが
コンクリートはひとつの概念ですから古びることはありません。
オランダのTheo van Doesburg, スイスのMax Bill等がその先達でしょう。
モダ二ズム(近代主義)の基盤のうえに見えないものを形にするということのため
今なお決して主流にはならないのですが、れっきとした存在感を持って発展し続けています。



コンクリートの意味は、そのまま直訳すれば具体という意味になりますが、
それは形のないものに具体的な形を与えるということでしょうかー。
コンクリートを主として展覧会を催している場も多くあり、私が発表しているのもそんな場所です。
コンクリートポエジー、コンクリ−トミュージックなどもあります。



ベルリンでの展覧会は、ちょっと特別な場所だったんですよね、と、加藤さん。
そう。ミースがドイツ時代に最後に建てた私邸が東西統一後小さな美術館になっています。
ミースの意を汲んで、2002年?ごろ、Max Billの展覧会でオープンしています。
小ちんまりしていますが庭との調和もすばらしく、「自然と建築の調和」ということで
いまでは建物と庭も区域の文化財になっています。ベルリンにはおそらく唯一のしっかりした
コンクリ−トの場ですね。
ここでも窓のインスタレーションを設置しました。
まあ、いってしまえば存在とイリュージョンなんですが、それを想起させるひとつの図像です。
(ウイトゲンシュタインの、ウサギアヒルのようなものですねー。)



 するどい加藤さんは、倉智さんの作品を見て、空間を問題にしていると見抜きました。



Q.倉智さんは作品の写真を自分で撮りますか?
いや、わたしって、粋がってしまうので、お願いしたらまかせるよってタイプなんです。
でも、しまったって思うことありますね~ 笑



Q.アカデミーでは、どんな教授のもとで勉強しましたか?
最初に受け入れて下さったChristian Megertは、グループ Zero の一員でした。
その方がゼミでコンクリートのことを話されたのです。
ラッキーでした。それから理論家のGerhard Merz, 実作としてはDavit Rabinowitch、
私には3人の教授がいました。そう、日本と違うところは何人の教授からサインをもらってもいいのです。
特にMerzのクラスでは、ここで理論を学び、他の教授のもとで作品をつくる、という学生が多くいました。
私は当時ドイツ語ができなかったので、通訳を連れてMerzのゼミに行っていました。
Merzクラスは、金髪青い目のドイツ人美男子(笑)学生が多くを占め、アジア人で若くもない女は
たったひとり。学生の中にはいつもぴしっとワイシャツを着ているのが多く、他のクラスと雰囲気は
かなり違っていましたね~。



そして、ドイツに戻られた倉智さんよりメッセージが届きました。
2013.4.23
CAPの皆様

先週末にドイツに戻りました。
オーバーハウゼンで5月5日から始まる展覧会、そして学校も明日からと、目まぐるしいドイツの日常が戻っています。
こちらの春は光が鮮やかで紫外線も強く、力強い春の花が咲き誇っています。この春の色彩は日本の春と大いに違います。印象派の色や、ゲーテの色彩論、なるほどなあ、と毎年感心する季節です。

先だってのトーク、多くの皆さんに来ていただきありがとうございました。
あの時に、私のCAP時代の話もしようとしていたのですが、話しがその方向にゆかず、また、ドイツの仕事中心に、という加藤さんの意向があったため、話し洩れてしまったのですがお伝えしたくメールしています。わたしは1999年11月、大掃除でスタートしたCAPハウスにそれから半年間仲間として入れていただきました。その頃はラフで、音楽やダンスの方も出入りして、広いスペースで自由練習などなさっていました。
わたしはそこで現在の窓の作品の原型ともいえるロープを使ったインスタレーションなどを試みていましたが、ある日ダンサーの方が勝手に私の部屋に入って(倉智さんの部屋に入ったら、ここで踊ってみたくなった、と言って)踊っているではありませんか!! 即興でしたがモダンダンス(ダンスパフォーマンス)は素晴らしく、5月のオープンハウスの際には時間を決めて踊っていただきました。

当時のCAPには、何が生まれるか分からないラフな、熟練した大人の表現者でさえ何かもう一度型を砕いて何のためでもない試行錯誤ができるような、そしてそこにそれを汲み取る力のある観客がたむろしているような場であったと思います。芸術というものは何のためにもならないことがその基本であると同時に、いつも何かとクロスオーバーして何かが生まれる。私には懐かしく、あの半年間は忘れられないよい思い出です。いつも、アットホームだしね!!

あの頃の良さを失わず、CAPがますます発展して行くことをお祈りしています。
ドイツ、ヨーロッパ方面にお越しの折りにはお知らせくださいね。

倉智久美子
Posted by 鳴海健二 at 10:50 | コメント (0)

2013年4月19日

4月のカフェ臨時休業のお知らせ☆

2013年4月21日(日)はカフェお休み致します。

カフェ・マスターの鳴海です。
ご迷惑おかけしますが、4月21日は下記イベントの本式に出席致しますので休業となります。

カフェ・トーク2013年5月31日(金)
トークの穴2013「結婚しました」

果たしてダイエットはうまく行ったのか!
おもわしい効果はあったのか!
うまくいった暁には、一石二鳥で晴れやかな結婚式と成果報告のトーク会は成功します!
自らを奮い立たせて式に挑む中澤雅子さんの実態は如何に!
等々、事前調査して参りますのでよろしくお願いいたします☆
Posted by 鳴海健二 at 14:44 | コメント (0)

2013年4月17日

5月のカフェ・イベント・プログラム


2(木)〜25(土)田村美奈子個展『Dissonance』〜Indigo work exhibition
               10:00〜19:00 月火定休、祝日は営業、翌営業日に振替休。最終日は18:00まで



19(日)「カフェ・デ・シュゲイ〜ビーズでアクセサリーその2」【要予約】
               13:00〜16:00
               手芸の先生:チェリー
               参加費:1500円(1ドリンク付)
               持ち物:幅1㎝前後のビーズ10〜20個、使えそうなパーツや、リメイクしてみたいアクセサリー、あればラジオペンチ

今回はTピンや9ピンを使ってアクセサリーを作ります。パール、ガラス、プラスチック、貝などをつなげて初夏を迎えるこの季節にぴったりなブレスレットを作りましょう。
時間があれば、追加でピアスやネックレスにも挑戦してみてください。



25(土)「江戸時代の藍染めでショートストールを染めてみよう」【要予約】
               13:00〜15:00
               講師:田村美奈子
               参加費:¥4,500(ワンドリンク・デザート付き)
               定員:10名/汚れてもよい服と靴、エプロン、マスク

自然素材しか扱わない伝統技法でショートストールを染めてみましょう。
講師はカフェで展覧開催中の藍染作家です。自分で染めた空色のストールでお出かけしてみませんか?



31(金)トークの穴2013「結婚しました」
               19:00〜
               話者:中澤雅子(陶芸作家)/1000円(1ドリンク付)

結婚式の準備をきっかけに火がついたダイエット生活のお話をします。
会場には、ダイエット生活で使用した機具、美容グッズや、野菜ジュースなどなど、私のお勧めを紹介します!

Posted by 鳴海健二 at 11:47 | コメント (0)