2013年8月30日

8/28 不思議な柴山さんの実は...を、聞いた☆

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カフェトーク「これまでと、これからの作品について」
2013年8月28日(水)19:00~
話者:柴山水咲(美術家)
参加費:無料(要1ドリンクオーダー)

自己紹介も兼ねて、これまでの作品とこれからの構想について、お話しします。

今日はこの春4月よりCAP STUDIO Y3公開アトリエにて制作活動されている柴山水咲さんにお話しを聞きました。
仕事の関係でなかなかじっくりとお話しする機会も少なく、謎な部分が多い為深海生物の様に思われているとかいないとか。
そんな適当な印象を持たれている方にも楽しいトークの時間だったのではないでしょうか!



そんな神秘的な柴山さんですが、思いのほかフレンドリーな方のようです。
この春京都造形大を卒業後、仕事の関係で神戸に移り住んでいます。
そしてココ神戸の空気にカラダが様々な反応をしめし、自身を客観視できる不思議な現在があるとか。
ん〜、なるほど!と、言いたいところですがちょっとおもしろそうです。



学生の頃は花を沢山描いていたとの事。
野山へ行っては自然の花を描き続ける毎日。
同じ物でも日が違えばまた新鮮に見えるのかやっぱり描き続けたりします。
ただ、自然の中の花は何度描いてもしっくり来ないものがある。
自然の中にあるのに不自然に思える。
何故だろう?、と。



またその頃、この様な長い棒で高い位置から描く手法を試していました。
棒の先には水を入れたペットボトルの重りをくくりつけ筆圧をかける工夫をしています。
そうしないとサラサラ〜っとした書き方になってしまうらしい。
しかし小柄な柴山さんにこの長い棒がなんとも不釣り合いでおもしろいですね。
とにかく不自由な描き方から何かがわかるかもしれません。
もしくは意図しない動きが多少含まれているぐらいが良い効果をもたらすかも、とかかな。



何か一つの物をずっと描き続ける、そんな学生時代をおくっていました。



そして美術をしていると当たり前の様に「個展」と言うものを開催する流れのまま展覧会をした。
2012 「いつか湖になる」(尾賀商店倉庫ギャラリー 滋賀)
学生時分は何のためらいもなくそんな決まり事をこなしていた。



そして悶々とする日々の末、京都での個展を開催する。
「光る衣」(アートスペース虹 京都)
しかし、ここでの展覧会は「絵を描き続けていく自信」を失いつつあった為、ギャラリーのオーナーに
DMなどで、「お客さんを呼ばないでほしい」と願ったとか。
ギャラリーの方も面食らった表情で、「そんな事聞くのはじめてです」と。



そんな柴山さんですが絵を捨てる事はありませんでした。
花が好き。
自然が好き。
自然の中の花が好き。?
いや、やはりその花は不自然だなぁ〜、なんてしっくり来ない考えに終止符が打たれました。
今回のこのトーク、机の上にも切り花が置かれています。
しかも枯れてます。?
何か引っかかっていた事は、大自然の中の花はいつも何処かで生き生きと花開いていると言う事。
綺麗な花を切り花で用意します。
すると、どんどん萎れていき最後は枯れてしまいます。
終わりが来たと言う事です。
これこそが花の自然な流れなのでは、と。
これも一つの消化方法なんですね。



そんな美術で日々葛藤を重ねている柴山さんの趣味はバイク。
なんだかホッとします笑
つい先日納車されたとの事ですが、CAPのメンバーでさえ最近聞いたばかりでびっくりです。
しかもバイクは買ったけど免許がまだ取得中だった。
早く免許取ってバイク取りに来てくれ、とショップから言われていたとか笑
いやぁ〜、思いつきなのか何なのか、彼女の性格は興味深いものです。



最後にズバッとCAPメンバーの桜井くんからこんな質問が!!
「このバイクを選ぶ時、色とか形とかの選択はあったんですか?」
そ、そこ!?(となりの浅野氏)
さすが柴山さんへの質問も気が利いています。?
「好みがはっきりしていた訳では無いので『このバイク!』って、ある物の中から選びました」との事。
おー、言い訳のかけらもない直感派です!
物作りの人はこだわりが...、なんて考えを吹き飛ばす潔い返答でした。

さてさて、これからの柴山さんの活動が楽しみです☆
鳴海健二 01カフェ日記
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