2010年11月16日

11/13(土)石川利光さんの尺八はよかった!

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11月13日にQ2で「日本とインドの音楽〜ふたつの竹の笛、尺八とバーンスリー」というコンサートがありました。
尺八はもとより、その古典本曲などをちゃんと聴く機会は我々にとってもなかなかありません。
今回は、じっくり聴かせていただきました。いいですねー。
石川さんはすばらしい演奏家です。第一部での尺八ソロでは、お客さんもうっとり聞き惚れました。

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それで、これです。休憩中にいろいろな尺八を見せていただき、なんと吹かせてもらいました。
すごい高い楽器なのに、石川さんありがとうございます。
尺八は、もちろん一尺八寸の長さの竹笛ですが、二尺七寸というバス尺八みたいなのとか、穴の数が増やしてあって7穴のものなど、いろいろな楽器を見ることができました。
首の振り方で音程を変えたり揺らしたり、また、穴の塞ぎ加減でも音程を変えて行きます。
このシリーズではこれまで、いろいろ日本の楽器を聴く機会がありましたが、なんだかだんだんと日本音楽の性質が身に馴染んで来たようです。西洋音楽と比較すると、時計のような一定の拍節ではなく渓流の流れのように緩急が分散した独特のダイナミズムがあるんですね。
空手や古武道なんかの動きとも似ているのかもしれない、というのがわたくしの感想です。
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さて、同じように竹で作った楽器ですが、こちらはインドの竹の横笛、バーンスリーです。
機能はおそらくそんなに違わないはずなんですが、その音楽はえらい違いです。
まず、「即興である」というところがすごいちがいですね。緻密かつ厳格なルールの中で、常にその場で新しく音楽を導きださねばならない、というのがインド音楽。
Hirosさんの解説では、インドではナーダブラフマーといって「宇宙は音だ」という言い方をするそうです。そして、音楽の波動は既に宇宙に偏在していて、演奏家はラジオの受信機のようにチューニングを合わせ、その波動を演奏という形で聴衆に提供する、、、と。。。これは大変です。
いったいこのふたつの竹の笛は、ちょっとでも会話ができるんでありましょうか?
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そしてもちろん最後は実験セッションでした。
なんか、どうなったのか、一緒に演奏できまして、尺八は本曲の「鶴の巣ごもり」を演奏し、インド組がそこに絡んで行く、が、リズムはタブラーがインド式に進めてゆく、、と言った感じの音楽でした。なんだか、聴いていると「これなら正月にテレビからインド音楽が聴こえて来ても違和感ないかも?」という印象でありました。
遠い昔、ルーツでは繋がってたとしても、なんとかけ離れた音楽がまた、出会ったものでありましょうか。

さて、次回12月18日(土)はこのシリーズ最終回です。
最後なんでHirosカレーも作ります。
ゲストは篠笛と能管、そして演奏のために古武道も学んだという森美和子さんです。
みなさん、カレーは予約しないとたべられませんからね。
ぜひ早めに予約してください。タマネギとかニンニク、生姜など買っておかねばなりませんので。

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