2013年1月30日

1/27(日)「フォルマント兄弟に聴く」写真レポート

1月27日、「音楽を作る人に聞く」シリーズ第一回をおこないました。

インド音楽の専門家のHirosこと中川博志さんが、現代音楽の門外漢?として聞手になり、「なんでそんなことやってるんですか?」と、音楽を作っている人に聞いてみるというこの企画。
第一回目は、今は亡きロックスター、クイーンのボーカルフレディ・マーキュリーの声を人工音声で作りロシアの革命歌を日本語で歌うDVD作品「フレディの墓」、やMIDI鍵盤で人工音声を発話し電話で宅配ピザを取り寄せるライブパフォーマンスなど、とってもキャッチー?なのかどうかわかりませんが、とにかくおどろきの着想で、現代の日常生活の中の機械に新たな視線を投げ掛ける問題作を連発しているフォルマント兄弟の二人をゲストに迎えました。
今回は、三味線の田中悠美子さん、ピアニストの岡野勇仁さんもご参加いただき、「NEO都々逸 六編」と新作でこの日のための大正琴入りバージョンの「夢のワルツ」も披露頂きました。
写真でレポートします。
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「NEO都々逸 六編」のリハーサル風景。
岡野さんが懐かしの世界初デジタル&アルゴリズム音色シンセ、DX7をインターフェイスに人工音声で都々逸をうなります。三味線の田中悠美子さんがお師匠さん。
どうも流暢に歌えず、三輪さんから「もっとためて歌ってください」と注文が。
師匠におこられて指導受けると「はい」と人工音声が発話したり、都々逸を練習する様子全体が作品になっているんですが、これが相当難解な譜面になっています。しかも押した鍵盤の音がするわけではなく、特定の鍵盤の組み合わせを押すことで音素やピッチをすべて操作するので、ピアニストにとってとっても演奏が難しいのですね。
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こちらは「夢のワルツ」大正琴入りバージョンのリハーサル。本日初あわせです。
Hirosさんも「これはいいなああ〜〜」とお気に入りになってました。
演歌なんですが、こぶしまわしなんかを作って行くときに誰か実在の歌手を想定しないと非常にモデリングしにくいそうです。この時は佐近田さんは石川さゆりさんを頭に描き、作成したそうです。完成した時に石川さゆりさんに手紙を送って知らせたそうなんですが、なんにも返事はこなかったそうで。
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午後5時、本番開始です。
最初のプログラムは「NEO都々逸 六編」の演奏から。
うたのもんくがスクリーンに投影されます。
いろいろな意味で、そうとう難しいことをやってるわけなんですが、なんというかこの歌の文句とか、人工音声で発話する、いやいや「歌う」ための様々なパラメーターをMIDI鍵盤で操作するプログラムを作っておきながら、実際は岡野さんという人間が譜面というものを見てこれをコントロールするとこととか、どうにもおちゃめなんですね。
そうそう、全然無関係ではありますが、ぼくとしては今回のこのステージ、うまくできたなあ、と自慢したい。実はいつもテーブルにしている大きな天板3枚をかさ上げし、2年前にレジデンスしていたオランダ人アーティストが購入し、一度は作品となったパンチカーペットを再利用しまして、作りました。ああ、よかった、いろいろ無駄にならずに。
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次は兄弟のプレゼンテーション。三輪さんが各音素を鍵盤でどのようにコントロールするかの説明をしています。実はこれネットでも公開されていまして、「兄弟式日本語鍵盤音素変換標準規格」と名前までついてます。規格公開し、世界に広めようという意気込みを感じますね。
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そして休憩をはさみインタビューです。ぼく(シモダ)も急遽、質問側で出席せよとHirosさんに言われまして、末席を汚しまくりました。すみません。
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このインタビューでの話しは、興味深い様々なトピックがありました。
「音楽と録音した音楽は別のものとして捉えるべきだ、録音したものを「録楽」と呼ぶ」とか、「ぼくは「NEO都々逸 六編」を作曲作品とは思っていない。なにかといえばメディアアート作品です」とか、、、
まあ、とくにぼくの質問のしかたがまずかったですね。話しが大きくなっちゃって。すみません!
そして最後は石川さゆりに聞いて欲しい「夢のワルツ」です。
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佐近田さんのギター、泣きが入ります。田中さんの大正琴もロマンな音色!!
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そしてめちゃ真剣な岡野さんのアコーディオン演奏、というかアコーディオンをインターフェイスにした人工音声の歌唱、そして三輪さんは、、、単にスピーカスタンドでした。でも要所要所でホーンの向きを微妙にふるわせて、、、あれはビブラートかけてたんでしょうね。うん、声が震えてましたね。
フォルマント兄弟、すばらいし!
さて次回のゲストは野村誠さんです。
この人もかなりぶっとんだ作曲家です。老人ホームでおじいさんたちと共同作曲したり、動物園で動物と音楽したり、、、いったいなんなんだ!?
そう思う方は2月15日にQ2に来て下さい!

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音楽を作る人に聞く〜音楽家の耳と脳 #2「野村誠に聴く
2013年2月15日(金)  19:00〜21:00
*野村誠さんの詳しいプロフィールはコチラ

Posted by shimoda at 14:39 | コメント (0)

2013年1月24日

1/25(金) a la merは中止させていただきます。

1/25(金)の「a la Mer」は都合により中止させていただきます。
悪しからずご了承ください。
Posted by kono at 17:58 | コメント (0)

2013年1月20日

1月のQ2プログラム

CAP CLUB Q2での2013年1月のプログラムをご案内します。 *プログラム参加希望の方は、できるだけ事前にご予約下さい。

予約/問合せはC.A.P. 事務局まで(10:00〜19:00/月曜休)
phone:078-222-1003
【メールニュース】
購読ご希望の方はタイトルに「メールニュース希望」と書いてお知らせ下さい。
購読を希望する

CLUB Q2 【1 January】

12(土) イラスト部/プラモ部【要予約】

25(金) a la Mer【要予約】 *都合により中止とさせていただきます。悪しからずご了承ください。 

27(日) 音楽を作る人に聞く〜音楽家の耳と脳 #1「フォルマント兄弟に聴く」

*「caper1月号」のピックアップ記事 「音楽を作る人に聞く?」はこちらです。
*C.A.P.のアーティスト、外での活動情報はこちらです。



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Posted by kono at 12:02 | コメント (0)

2013年1月17日

2/22(金)a la Mer〜海のうえで


ご予約は電子メールでお願いします。
イベント名とお名前をお知らせ下さい。
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A la mer〜海のうえで

2013年2月22日(金)18:00〜
参加費:1,000円(フード付)/【要予約】

「a la mer」はフランス語で海のうえ。
おしゃべりしたり、ゲームをしたり。
海の上でゆったりと過ごしてみませんか。

Posted by kono at 18:20 | コメント (0)

2013年1月17日

2/15(金)音楽を作る人に聞く〜音楽家の耳と脳 #2「野村誠に聴く」


ご予約は電子メールでお願いします。
イベント名とお名前をお知らせ下さい。

「caper2月号」のピックアップ記事「野村誠さんのこと」はこちらです。
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音楽を作る人に聞く〜音楽家の耳と脳 #2「野村誠に聴く」
2013年2月15日(金)  19:00〜21:00

ゲスト:野村誠(作曲家)
聴き手:Hiros(インド音楽演奏、研究家)
料金:前売1,500円(会員1,000円)、当日2,000円

作曲家は何を考えて音楽を作っているのか?野村誠さんを招いて聴いてみましょう。デモンストレーション演奏もあります。
【出演者プロフィール】
ゲスト:野村誠(のむらまこと) もっと詳しいプロフィールはコチラ
作曲家、ピアニスト。名古屋生まれ、京都在住。8歳より独学で作曲を始める。京都大学理学部数学科卒業後、ブリティッシュ・カウンシルの招聘で英国ヨーク大学大学院にて研修。動物園で動物との即興セッションを行い、映像作品『ズーラシアの音楽』(横浜トリエンナーレ、2005年)や『プールの音楽会』(あいちトリエンナーレ、2010年)などを国内外で発表。1999年より、横浜市の特別養護老人ホーム「さくら苑」でお年寄りとの共同作曲を続けている。銭湯のお湯を演奏する『お湯の音楽会』など既成概念にとらわれない音楽活動、アートプロジェクトで知られる。06年、NHK教育テレビの音楽番組『あいのて』を監修し、自身もレギュラー出演。作曲プロジェクト『原発やめます』続行中。

聞手:Hiros 中川博志(なかがわひろし)
1950年、山形県生れ。インドのベナレス・ヒンドゥー大学音楽学部楽理科に留学、インド音楽理論を研究。大学のかたわら、バーンスリー(横笛)、ヴォーカルを習う。訳書『インド音楽序説』は日本語で出版されている唯一のインド音楽理論書。

Posted by kono at 18:14 | コメント (1)

2013年1月17日

2/9(土)イラスト部、プラモ部


ご予約は電子メールでお願いします。
イベント名とお名前をお知らせ下さい。
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イラスト部
2013年2月9日(土)13:00〜
キャプテン:早川梓
参加費:500円/【要予約】
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プラモ部
2013年2月9日(土)13:00〜
講師:トミー先生
参加費:500円/【要予約】
Posted by kono at 18:12 | コメント (0)

2013年1月17日

2/3(日)ムビラの日

ご予約は電子メールでお願いします。
イベント名とお名前をお知らせ下さい。
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ムビラの日

2013年2月3日(日)15:00〜18:00 
リーダー:中村由紀子(ムビラ奏法研究家)
参加費:600円/【要予約】

ムビラを弾き始めた方、すでに弾いている方が、ムビラを持ち合い、いろんな人と交流、
合奏の練習、体験、そしてたくさんムビラを聴く日です。
ムビラを弾かないけれど、興味がある方もリスナーとして参加いただけます。


尚この会は、レッスンではありませんので基本的に指導はいたしません。
Posted by kono at 18:10 | コメント (0)