2013年2月14日

2/15(金)「野村誠に聴く」写真レポート

2月15日、「音楽を作る人に聞く」シリーズ第二回をおこないました。

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1月のフォルマント兄弟に続き、この「音楽を作る人に聞く」シリーズ第二回では作曲家の野村誠さんがゲストです。まずは野村さんの自己紹介です。
投影されている写真は野村さんのサウンドインスタレーション作品「レタスピアノ」です。草、生えてますね。
風がピアノを演奏してゆく作品です。20年前に作曲したプリペアドピアノのための曲、名古屋時代のバンドの演奏、お風呂の音楽、プールの音楽、振り付けで演奏する、NHKの音楽番組でやったこと、ロックバンドとオーケストラのための曲、、、、映像と音を駆使してものすごい勢いで次々と紹介してくれました。
小学生の時に音楽の先生が聴かせてくれたバルトークが作曲家になろうと思った原点だそうです。バルトークに憧れて伝記も読んだ野村さん、テープレコーダーを肩に民謡採取で村々を歩き回る、これが作曲家だと思ったそうです。
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後半はインドの笛奏者、Hirosさんが聞手となってインタビューをおこないました。
高校時代に弟子入りしようとして訪ねて行った作曲家に「先生に言われた通りに作品を直していたら決して一流の作曲家にはなれないよ」といわれ、作曲は独学でやるしかない、と思ったそうです。作曲家には教えてもらえない。それなら、ということで老人ホームのおじいさん、路上演奏で出会う人達、子どもたち、と専門的な音楽教育を受けていない人達から勝手に学ぶ術を身につけてゆき、あげくのはて?には動物園でアリクイからも学ぶという熱心ぶりで、今の野村さんが出来上がっているようです。どの話しも、変だけど理由がはっきり理解できて、それもありか、と思わせるような説得力のあるものでした。なかなか普通の人にはできませんけれどもね。
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せっかく音楽家同士が話しをするので、一緒に演奏しないのももったいない!?という話しになりました。Hirosさんはインドの笛、バーンスリーでラーガを演奏し野村さんは鍵盤ハーモニカを演奏する、ということになったのですが、、、
野村さんはお茶を飲んでいるのではありません。まずコップがあったのでそれを笛みたいに吹いて演奏をはじめました。みんなびっくりです。
その後、やっぱり鍵盤ハーモニカも演奏しなければ、と思い直したのか楽器を持ち替え、、
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鍵盤ハーモニカでお客さんの頭の上、Q2の天井に設置してある、風が吹くとカランコロン鳴る杉山さんの陶の作品をコツンコツンと演奏しはじめました。
いろいろなものがその場で結びつき、音のイベントになっていく、野村さんとHirosさんの楽しいセッションで締めくくりとなりました。
さて、次回、最終回です。音楽哲学の椎名亮輔さんをゲストに迎え、これからの音楽の行方なんかも話題にしていこうかと思っています。ご期待ください。

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