2014年3月28日

3/27山口順二トーク&上映会〜表現者 鳴海健二 井ノ岡里子 写真レポート

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昨年7月、10月、そして今回で3回目、山口順二さんのトーク&上映会がQ2で開催されました。参加してくれた山村幸則さんが撮影してくれましたので、写真でレポートをお届けします。
まずは六甲山牧場のひつじレースの模様を取材し、NHKに送って放送された番組を観ました。
山口さんはNHKにビデオをどんどん投稿しているのですが、粗編集したものを送るとNHKが編集とナレーション、テロップをいれて番組に作りかえているとのこと。視聴者からの投稿番組かと思ったら映像素材の提供を無償で受けてるだけだったのか!と驚きの発見でした。
なんでこの映像を紹介したかと言えば、今回、山口さんからの「オミヤゲ付き」となっていて、そのオミヤゲというのが取材先の施設からいただいた無料入場券だったのです。
六甲山牧場、明石の天文館、神戸の森林植物園、そして三田の永沢寺からのプレゼントでした。
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今回の上映会は山口さんがはじめた「表現者」というシリーズの最初の2本を見せてもらいます。
C.A.P.の「表現者」たちに取材して作っています。
最初のゲストは日本画家でC.A.P.メンバーの井ノ岡里子さんです。一番上手に座って話している女性です。中央が山口さん、そしてわたくしシモダが下手で聞き手になっています。
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とにかく降雪の永沢寺で井ノ岡さんがボタンの花をスケッチしているのを撮影する、という構想で今年2月、雪を待って三田まで行って来たそうです。山口さんの撮影したいイメージと井ノ岡さんの日常の活動が重なるところを映像にした感じ。なんか予想に反して和やかな雰囲気ではありました。
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というのも、、、これのせいではないとは思いますが、、、
山口さんの趣味は薫製をつくること。
この日もチーズ、豚肉、スペアリブと様々な薫製を作って来て、我々もご相伴に預かったのでした。
よっぽど薫製が好きなのかなあ、、と思って聴いてみると、実は薫製なんか嫌いらしいです。みんなに食べてもらいたいだけで、こんなにうまいもん作ってもらっちゃって、、、これはスコッチとか飲みたくなるんですよね。
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はい、チーズ。
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まま、まま、スペアリブなんかもどう?
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あー、この鴨肉もうまいから、どうぞ。
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それで自分がしゃべっている間もビデオの記録を撮ってないと気が済まない山口さんでした。
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これが永沢寺の冬ボタンです。温室でそだてて雪の中、わらでつくったコモもみたいなもんで覆って花を咲かせています。
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完全防寒で、雪のなか、冬ボタンを描く井ノ岡さん。
この映像を観て、参加者の方から「愛を感じるなあ」とねたみそねみ?の声が漏れました。あ、そんな印象を受けたんですけど、違うかもしれません。
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そしてスケッチ。水性ボールペンで描いていったそうです。これが雪でにじむとしばらく紫色になるそうで、そのあとまたグレーになってしまうとか。そういう変化は描き上がったらわからなくなることなので、今回撮影してもらってよかったんです、と井ノ岡さん。

ところで、この日やっていたのはスケッチだったのですが、山口さんから井ノ岡さんに、映像的に赤が欲しいので絵に色をつけてくれないかとオーダーがあったそうです。
「これはスケッチで、冬ボタンの存在を自分の中で消化して作品にするには3年はかかるだろう。なので色はつけないんです!」と井ノ岡さん。
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そんなこんなでこの日のトークはもっとそのへん突っ込んで、炎上するのでは、、、と心配&楽しみにしてましたが、わりと和やかに進行したのでした。
そんな話しは逆に普段の話しではわからない井ノ岡さんの作品や制作に対する考え方がよく分かって面白かったです。
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さてちょっと休憩を挟みまして、鳴海健二さんの番です。
この映像を観てもわかりますね。鳴海さんはY3のカフェマスターで、写真もやってます。
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実は山口さん、2010年に鳴海さんの珈琲に感激して、これをみんなに知らせるには、、、、う〜〜ん、、と考え、思いついたのが「表現者」というビデオをつくることだったとか。それで撮り始めたのですが、その時はなぜか挫折して、今回いちから撮り直してついに完成をみたと!
その頓挫した作品もちょっと見せてもらってから、まずは鳴海さんの自己紹介。
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「手作りの焙煎器で煎る豆は・・・」そうなんです。鳴海さんは焙煎器を自作しています。
このビデオはYou tubeでもアップされているそうです。
You tube
でもなぜか、、、山口さんによるとアップされているものは音がずれているとか、、、?どうなんでしょう?
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珈琲一杯400円。みなさんもぜひどうぞ!
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鳴海さんも快調なトーク。「写真と珈琲の共通点は焼きだ。」と、いうことですよ。両方やってみると確かに実感するかもしれない、と両方やっとことのないわたしも思えるような説得力!
今回のトーク&上映会は、ゲストの二人の個性もあって、映像の見方についてもいろいろな角度から批評があって時間いっぱい楽しめました。
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終わった、と見せかけて誕生日ケーキのサプライズがありました。
山口さんはもうすぐ還暦、後ろにとまどいつつ立ち尽くしているのはたまたまいらっしゃったハーブ園園長の本位田さん。なんとこの日が誕生日。そして真ん中でなんか案内しているのがこの日のごはんをつくってくれた足立陽子さんです。
ケーキが出て来た時「え?誰の誕生日なの?」と聴きながらカメラに走っていった山口さんでしたが、まさか自分用だったとは!
山口順二トーク&上映会、次の企画が決まりましたらまたご案内いたします。

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