2014年4月19日

4/20 「くらいんのつ・ぼ」No.3写真レポート

音楽とダンスの即興パーティーも3回目。美術家の山田麻美さんの参加で、随分変わりました。

当日の様子を写真でレポートします。

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今回のくらいんのつぼは、音、動き、それぞれ関係性を持たずに進行する、という打合せでした。
初めて美術家もこの企画に参加。コンセプチュアルアーティストの山田麻美さんは、照明禁止にして自分の用意した映像をプロジェクションすることで、自然光以外、唯一の光を担当します。
女性のダンサーは、この白い衣装です。ナビゲーターの角さんは、この衣装でダンサーの動きを制限したかったようです。
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会場北側から南の端に向かって歩く。
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男性のダンサー二人は、なんと全編目隠しのまま踊ります。右が企画・ナビゲーターの角正之さん。
左はレナートさん。全然見えません。だからほとんど動けない、、、ハズ。
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南の端にはリートフェルトのイスを置きました。女性ダンサーがそこにたどり着く。
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大きなローテーブルの三辺にそれぞれ音楽家が座り、それぞれ即興演奏をおこなう。
奥がソプラノの北村千絵さん、白いイスがラップトップと電子回路で参加の石上和也さん、そして手前、おしゃれな帽子の山本公成さんはサックスやペットボトルや石油ストーブを演奏しました。
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レナートさん、やっとここまでたどり着きました。
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音楽テーブルを迂回し、更に南のダンスエリアに到着。
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外がだんだんと暗くなるなか、実は最初から山田さんが映像を会場に投影していました。
このとき彼女が用意して来たのは、月の映像でした。ただし満ち欠けを捉えた沢山の月の画像をドットに分解してスクリーンサイズに再構成したビデオです。プラカップなどでこれを更に光を撹拌、偏光させて動かしています。この時はまだ外の明るさが勝っていたので、会場のみなさんはなかなか気がつかなかったと思いますが。
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だんだんと暗闇がせまってくる。判別しがたい光が空間をかき混ぜます。
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この日は、風が吹いていました。海のうえは風がつよくて、音楽家の出す音、ダンサーが動く音、そしてその隙間を埋める通奏音として変化し続ける風の音が聞こえていました。
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ダンサーがプロジェクションの光に浮かび上がる。まるで夜半に目覚めた部屋に通りの車の灯りが漏れてくるような光景でした。
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ダンサーは北の方に帰ってゆき、音と光が残ります。
今回のくらいんのつぼは、音と動きの関係を断って、それぞれ自発的になる、そして光はプロジェクション以外は地球にまかせる、というものになりました。
感想を述べるなら、そうすることによってこの部屋の外の世界が入り込んで来てくれたように思います。楽音を通して風を聴く、ダンサーを通して海を観る、光を通して闇を感じる、そんな110分でした。
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終了です。しゃべっているのは山田麻美さんです。
しかし、夕暮れからじっくり観続けてると、以外と暗闇でもいろいろ見えるもので、暗闇でこその見え方がよかったなあ。
次回くらいんのつぼ、また美術家が交代します。
7/21(月祝)の第四回は、陶芸作家の中澤雅子さんが参加です。
乞うご期待!
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