■エリック・サティと共に過ごす一日
11月4日(日)15:00〜20:00
ゲスト:深川和美(ソプラノ歌手)
[演奏者] 大森ヒデノリ:フィーデル、高本一郎:リュート、坂本利文:ヴィオラ・ダ・ガンバ
ホステス:高濱浩子(アーティスト)
参加費:当日6000円/前売り5000円   ※40名限定

「・・・何かそれに重要な含みがあるなどとはお考えにならずに、休憩時間のように、音楽などは存在しないかのように振舞われますよう、切に皆様がたにお願い申し上げます。」Erik Satie _家具の音楽について
私達がサティを鍵にした公演「あした、返事待ち」で共演してから10年が経つ。彼女は歌を私は絵を描いた。サティの話をする深川和美はとても軽やかだ。今宵、音楽と会話と特製料理と、しばしの時間ご一緒いたしませんか?…高濱浩子

《ゲスト》深川和美(ソプラノ歌手) http://www.kazumi.info/
京都市立芸術大学声楽科卒業後、フランスへ留学。大学時代よりエリック・サティに興味を持ち始め、サティの歌曲をマイミストや画家、タップダンサーなど視覚的要素の強いジャンルのアーティスト達とコラボレーションを繰り広げていたが、'95年の震災より日本文化を見つめ直し、日本の歌や武満徹の曲、中原中也などの詩人の作品なども歌うようになる。'02年谷川賢作氏が作曲した新しい日本語歌曲のバラード集「浜辺のソプラノ」を発表。'突撃録音して作ったCD「アミチエ」はフランスとカナダでサラヴァよりリリースされている。「深川和美の童謡サロン」主宰。2007年8月深川和美セレクションCD『宮水』リリース。
※ CD 『宮水』深川和美   おーらいレコード JMCK-7001  \2,500(税込)   

大森ヒデノリ(フィドル奏者、作・編曲家)
スウェーデン、アイルランドの伝承音楽を紹介する一方、ヨーロッパ中世のフィドル(フィーデル)の演奏にも力を入れている。またトラッドや古楽のスタイルを生かしたオリジナル楽曲を作曲しライヴやレコーディングを通じて発表している。これまでに数々の北欧、ケルト音楽のトップ・プレーヤーと国内外のコンサートや音楽祭で共演。2007年8月にファースト・アルバム『白夜弦想』をリリース。邦人としてはおそらく初の本格的なスウィディッシュ・フィドルによる、北欧コンセプトアルバムをセルフ・プロデュースする。

高本一郎(リュート&アーリーギター奏者)
相愛大学音楽学部(音楽学専攻)卒業。
在学中にリュートに魅せられ渡仏、フランス国立ストラスブール音楽院リュート科にて研鑽を積む。現在、国内外の著名な音楽家との共演をはじめ、全国各地でソリスト、コンティヌオ奏者、伴奏者としてコンサートを行う傍ら、TV・ラジオ出演、CM音楽製作、尺八など日本伝統音楽とのコラボレート、他ジャンルのミュージシャンとの数多くのレコーディング及びセッションや、オペラ・バレエ・演劇・パントマイム・狂言・朗読の舞台に参加するなど、クラシックの枠にとどまらない多彩な演奏活動を展開している。

坂本利文(ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者)
東京尚美音楽院卒業。その後「ダンスリールネサンス合奏団」に入団し、日仏両国で演奏活動を行う。またベルギーのブリュッセル音楽院に留学しガンバをW・クイケン氏に師事。1986年からはスウェーデンの国立合奏団「ユースタッツ・ピーパレ」に所属し、北欧を中心に演奏活動を行う。1990年、「オルティス・コンソート」を創設、18回の定期演奏会を含む演奏活動を行う。またファミリーで結成している「SAKAMOTO古楽コンソート」では様々な復元古楽器による演奏会を展開中。1983年から大阪音楽大学及び相愛大学音楽学部で非常勤講師を務めヴィオラ・ダ・ガンバ及び室内楽の指導を行っている。現在オルティス・コンソート主宰、ダンスリー・ルネサンス合奏団メンバー。

《ホステス》高濱浩子(アーティスト)
'05年よりC.A.P.に参加。活動の幅がとても広い。主に絵画作品を発表しているが、最近は舞台美術もおこなっている。'99年より、アーティスト・三木重人とともに「ゼンマイカムパニー」で代表作「旅する切手」を発表し、現在も継続中。過去に雑貨店をきりもりしていたからか、人懐こい笑顔とやさしい話し方が特徴。妄想癖があるようで、時折不思議な話題を突然しはじめ周りを困惑させることも。
ゼンマイカムパニー http://www.ne.jp/asahi/zenmai/company/


■エリック・サティと共に過ごす一日

発砲・酒(サティのジョーク付)で会場入り。
歌曲「Je te veux」を一曲。
サティの生きた時代について、サティの周りにいたアーティストについて、ジャンコクトーの話など。
「3つの歌曲」「ジムノペティ」や「いいともショショット」の替え歌や「ピカデリー劇場の歌姫」等。
途中、中世古楽器についての話。
サティの話もろもろ。
中世古楽器は素朴で飾り気なく余計なものをそぎ落とした音。
「音のクリーニング」を提唱したサティが中世懐古趣味なのがわかる。
休憩、白い食べ物を食す。(飲むヨーグルトに冬瓜の舟)
映画を見る。
2部にて「本日休演」の話。
日本の歌曲へ移る。
谷川俊太郎作詞、武満徹作曲「小さな空」にはじまり、中原中也作詞、谷川賢作作曲「湖上」福沢もろ作詞作曲「ハスクリア」など。
その後、食事。中庭テラスで映画上映。
サプライズ演奏。
ビリヤードに5色の騙し舟あり。

お客さん穏やかな笑顔多し。
音楽家は凛として艶やかな演奏とステージ。
料理、音響、受付け、ギャルソン、愛あり。
ホステス幸両手一杯なり。

《ホステス》高濱浩子(アーティスト)