今月のニュース「See Saw Seeds~ドバイのタシキールから!」

2016年5月現在、4カ国のアートコミュニティーで企画したアーティスト交換のプロジェクト、See Saw Seeds。神戸にはドバイから二人のアーティストが来ています。ルーバとチューリップ、到着直後の二人に伺いました。(写真左がチューリップ・ハズバ、右はルーバ・アル・アラジ)

*どうやってタシキールに参加したの?
チューリップ(T): 私たちはUAEのシャルジャという街の大学に通ってて、そこでタシキールのことを聴いたんです。ルーバは建築、わたしはマルチメディアデザイン専攻で、版画とか工房作業をする必要があってタシキールに通い始めました。卒業してからもワークショップに参加したり、シルクスクリーンをしにいったり。そして新しいスタジオがオープンするって聴いて申し込んだの。タシキールにスタジオを持つ迄に2年かかりました。

ルーバ(R):仕事仲間がタシキールを紹介してくれて参加したの。おかげでいろいろ学べて作家としてのスタート地点になりました。

*タシキールスタジオでの仕事と今回のプロジェクト?
T:わたしはフリーランスのデザイナーだから毎日通ってクライアントのための仕事もしている。デザインとか、本を作ったりブランディングとか。オフィスだし自分の作品を作る場所でもあるわ。

R:わたしも毎日イラストを描いたり子どもの本をつくったり、やっぱりタシキールで仕事をしています。イラストって言ったけど日本のコミックとかアニメはドバイで大人気なのよ。誰でも知ってるわ。トトロとかハウルとか、すごい人気なのよ。交換プログラムがあると聴いてすごく興味を持っていたけれど、タシキールから声がかかったの。貴重な機会をもらったわ。

T:私はコミュニティーに取材して作品を作るんだけど、以前ブラジルでドバイのコミュニティーと出会い、今回、ここでブラジルと日本の関係も発見しました。私がシリア人だということもあるけど、ドバイでは自国に問題を持つ人たちのコミュニティーがあって、20年代に日本とブラジルであったように、これは世界中で繰り返されている。ノスタルジー、家庭、外部に作ったコミュニティーに興味があるんです。ここでの仕事がたのしみです!

滞在期間の2ヶ月もあっという間に過ぎてゆきそうです。ぜひ、二人に会いに来て下さい。