2/19(日)レクチャー「西洋美術に見られる「具体」の影響」

「具体美術協会」の活動は、西洋社会では初期のパフォーマンスがよく知られています。白髪一雄の「泥に挑む」(1955)や村上三郎の「紙やぶり」(1956)など、彼らの前衛的でアグレッシブな仕事は西洋のパフォーマンスアートに計り知れないインパクトをもたらしました。それまでの美術の概念を大きく超えて自身の肉体や生の素材を用いるなど、具体の作家たちは新しい国際的な表現方法を見出し、大戦後の世界で戦争と破壊に立ち向かうことを可能にしたのです。既存の芸術概念を転覆するようなこの具体の戦略に見えてくる日本の精神性、そして西洋美術に見られるその影響について、みなさんと見ていこうと思います。

 

====

レクチャー「西洋美術に見られる「具体」の影響」
2017年2月19日(日)15:00〜17:00

講師:Elfi Carle(美術史家)
参加費:無料
英語で進めますが逐次通訳あり