2009年04月12日

04/11Mediamatic.net

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Mediamatic
芸術とテクノロジーをテーマに活動するオランダの組織です。アムステルダムに本拠地があってワークショップ、サロン、展覧会、アーカイブ等様々な活動を行なっています。
この晩は、Mediamaticの新しいプロジェクト「Mediamatic Travel」の日本のローカルパートナーとして活動する、Paul Venetさんにこの活動を紹介してもらいました。
Mediamaticは本拠地での実践以外にオープンSNSを独自開発して、インターネット上での活動も盛んです。
このSNSは専門領域を越えた様々なコラボレーションを促進してゆくことが大きなテーマになっているそうで、ネットワークに参加するとプロジェクトを提案し、メディアマティック本部と内容を煮詰めていって、さらに様々な専門家が参加して実現してゆくとか。

Mediamatic Travel
Mediamaticの新しいプロジェクト「Mediamatic Travel」は、もともとは困難を抱えた地域の現状を世界の人達がパーソナルに認知してゆくためのものでした。
例えば神戸なら震災と今の状況など、等身大の情報として世界の人と分かち合うという考えです。
そしてこの情報は現地で活動するパートナー(神戸ならPaulさんですが)が取材していって、更にこの情報を見ただれでもが問合せや相談を直接できるよう、ローカルパートナー個人の連絡先もSNSで公開されているのが特徴です。
神戸、サラエボ、パレスチナなど困難のあった地域が対象だったのですが、例えば神戸の場合、C.A.P.の活動なども含め、地域の芸術コミュニティーがどんなふうに活動しているかということにも言及してゆくことになりました。これはPaulさんがMediamaticの本部とSNSでディスカッションして変わっていたことです。
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オランダではカオスパイロットという学校ができて、現代の様々な問題を柔軟でノンリニアな思考方法で解決していく教育があるそうで、そこの卒業生が徐々にMediamaticのメンバーになっていってるとか。オランダっていろいろ考えてますね。
ちなみにPaulさんはニューヨーク出身のアーティストで、オランダとは直接関係ないそうです。
この日は、Paulさんの芸術とニューメディアの調査研究のための組織、Theory of Cloudsの話しもされました。この組織とMediamaticのコラボレーションでMediamatic Travelの神戸プロジェクトを進めていくそうです。これからいろいろな人がいろんな国からやって来て面白くなって来そうです。
次回5月はPaulさん自身のアーティストとしてのプレゼンテーションをお願いしています。
お楽しみに。

シモダ  館長日誌
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