2009年11月29日

11/28 並木文音 アーティストトーク写真レポート

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SHOWCASE#2 並木文音展「 I , My ,,, me ,,, Mine 」開催中の、11月28日、アーティストの話しを聴きました。
これが並木さんです。
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3つの作品が展示してあります。
それぞれの作品について、丁寧なお話しを聴くことができました。

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とっても面白い話しです。
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まったく。。。。小さな身体に思わぬパワーを秘めた作家のおはなし。
あんまり作品についての話しがよかったので、並木さんに、もうちょっと文章を用意してみたら?
と誘ってみたんですが、、、
どうなるかなあ。
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2009年11月27日

11/28 並木文音 アーティストトークとパーティー

11月28日(土)午後7時より、現在開催中の展覧会、SHOWCASE#2 「 I , My ,,, me ,,, Mine 」の作家、並木文音さんのアーティストトーク、そしてパーティーがあります。

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金色の額のような作品は。。

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寄ってみると、こんなものの集合体でした。
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不思議な雰囲気です。
小さな身体に思わぬパワーを秘めた作家のおはなし。
ぜひ、お越し下さい。
どなたでも自由にご参加いただけます。
トークは4階ギャラリーにて。そのあとのパーティーは1Fのカフェで予定しています。

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2009年11月27日

11/25 「the present for you !」小さな作品展が始まりました

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11月25日から始まりました「the present for you!」小さな作品展
とっても暖かい作品が集まりました。
上村亮太さんは版画の小品を数点とドローイングを。

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杉山知子さんの陶の小品。
あったかい部屋が似合いそうです。

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日本画のイノオカさんの作品です。
シックです。

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これは陶芸作家の中村由紀子さん。
テストピースを額装しています。

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築山有城氏のステンレスの小さなオブジェ。
バラでお求めいただけます。それぞれには違った動詞が英語で刻まれています。
選んでください。

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藤川怜子さんの陶の花。
これは繊細です。近くでよく見てください。

このほか、お求めやすいカードから堂々としたドローイングまで。
この展覧会は12月27日まで、開催中です。ぜひお越し下さい。

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2009年11月22日

11/21 神戸観考--いらっしゃいませ

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神戸市民文化振興財団主催の事業「神戸観考」のシリーズに参加された方々がSTUDIO Y3を訪ねてくれました。
お出迎えはCAPの代表、TOMOさんこと杉山知子さんです。
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TOMOさんのアトリエの前は、ちょっと広いスペースになってます。
外だったらさしずめ、ちいさな空き地みたいな感じですが、そこでスペースの説明。
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アトリエも訪ねてゆきました。
上村さんのアトリエです。
「おじゃましま〜す。わ〜〜すご〜〜い。」
「いや〜、そんなこともナイッスヨ〜。ポリポリ」

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やっぱり絵があるっていいですね。
STUDIO Y3を見学した後、近畿タクシーの特別企画、アートタクシーに乗って、一行は海のうえ、CLUB Q2に向かったのでした。
そこでは「自然倍音によるホーミーとインドの音階」という不思議なプログラムがまさに始まろうとしていました。


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2009年11月22日

091118_19 A Multilateral Country Conference and Feasibility Workshop on Public Art as a Step Towards Creative City

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長い名前の会議でありますが、タイトルの通り、創造都市へのステップとしてのパブリックアートの実践可能性ワークショップと多国間会議。。。となるんでしょうか。。フィリピンのリサール州で芸術家の町として知られる「アンゴノ」という町で行なわれた会議に参加してきました。
僕にとってはフィリピンは初めての国です。
いろいろびっくりしましたが、大きなエネルギーをもらった気がします。
11月18日、19日の会議のあと、21日-22日とパブリックアートのフェスティバルがあって、さらに伝統的なお祭り「ヒガンテス」が続きます。

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アンゴノでの移動はジープニーという乗物を使います。
主催者は、アーティストのグループでNeo Angono Artist Collective
共催は国際交流基金のマニラ支部です。
会議は、予定されていたところが台風による洪水でまだ利用できないため、急遽変更になり、University of Rizal Systemという大学での実施となりました。

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若い!彼女たちは会場となった大学の学生ボランティアです。会議のエスコートなどいろいろとがんばってました。
若い人達がこういう場面に関わって、上の世代の人達と仕事をして行く。
こういう挑戦を積極的にしてゆくのは、本当にすばらしいと感じました。
外見よりみんな大人です。

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これが会場となった大学キャンパス玄関。
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これが、会議場、、、というか教室で、2日間の会議が行なわれました。

フィリピンの印象は、「とにかく音が沢山あって、それぞれの音がでかい!」ということです。
学校のフェスティバルが同時にあって、この教室の外ではバンドが演奏してたり、また前の通りの交通の音が半端ではない。
日本の暴走族は多分、ここにきたらまったく目立たないでしょうねー。
朝も6時ころから道路で集会してるのかというくらいの音量だったので「これはお祭りの準備でこんなにうるさいのか?」と聴いてみたところ。。。
「ええ〜〜??これ普通っすけど〜」とかいうことでした。
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大阪市立大学の佐々木雅幸先生の発表「創造都市と生活の質」。
佐々木先生は創造都市研究の専門家です。
この会議全体のコア部分のお話をされていました。
日本からは、佐々木先生。それから、Q2でもダンスしてくれたことのあるジャワダンサーの岡戸香里さん。
そして何故か僕も一緒に行きましたが、、、なんでだったのかなあ?
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ちょっと写真がボケました。すみません。
美しい人だったんですが、ぼけて残念です。
インドネシア、ジョグジャカルタから参加のパフォーマンスアーティスト、ARAHMA IANIさんです。
偶然なんですが、ガムランエイドが招聘し、アート林間学校やマンディサマサマで一緒に活動した、オン・ハリ・ワフユさんと仲良しで、今年のジャカルタのビエンナーレを二人でキュレーションしているそうです。
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「検閲と知的財産権〜」とか、わりとハードな話題があるかと思うと、そんななか、ジェス・サンチャゴさんという音楽家はPeople's Musicという社会と音楽の関わりについての自分の活動をDVDで紹介し、さらに歌も歌ってくれました。
すばらしい音楽でした〜。日本にも来たことが何度かあるそうですよ。
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ぼくは11月20日に帰って来てしまったので、ちゃんと見学できませんでしたが、これはパブリックアートフェスティバルの参加作品で、町中の川の上に浮かぶ家です。
先日の台風による洪水をモチーフにしているとか。
「先日」と書きましたが、もっとも被害のひどいところは未だに腰まで水があるそうです。
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フィリピンを発つ日、11月20日の朝に、フェスティバルの開会式がひっそりと行なわれました。
この方はNeo Angonoの創設者で今回の国際会議のディレクター、Richard Gappiさんです。
詩人、と聴いてたんですが、なんと大学でジャーナリズムを教えたりしつつ、市長のスピーチライターがメインの職業です。
この場所はそして、お墓なんですよ。(だからひっそりとね。)
Carlos V. Franciscoはフィリピンの国民的芸術家。
国民的芸術家たちは普通マニラに埋葬されてしまうらしいのですが、「生地のアンゴノに埋葬してくれ」、、と本人の希望があって、ヴォトン・フランシスコの墓は故郷にあるわけです。
そしてANGONOは芸術家の町ですから、大物芸術家のお墓が多いんだそうです。
で、墓地で開会のスピーチなんかしてるんですね。
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これが墓地の入り口から奥を見たところ。
左の平べったく並んでいるのはお墓です。
この景色、日本のお盆の墓参りのようでもあります。

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空港に向けて出発直前に。。。。
一番にぎやかな市場の屋上でオープニングのパフォーマンスが始まりました。
ANGONO PUBLIC MARKETという看板に、黄色と青のレインコートマンがスプレーを吹き付けはじめました。
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向いの店先から撮影していますが、狭い!
車にひかれそうです。
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赤いシャツの人物はNeo Angono Artist Collectiveの代表者でWire Tuazonさん。
何故か始めた会った気がしない、、、、、と思っていたら改修前にCAP HOUSEに行きました、と。
藤本さんに案内してもらいました、、と、いうことですが、そういわれて思いだしました!

これまでいつもこのパフォーマンスでオープニングを飾っているそうです。
「ANGONO PUBLIC MARKET」が
「NEO ANGONO PUBLIC ART」に変わって行きます。
パブリックアートが公設市場に取って代わるということですね。

そういえば、彼らのやっていることっていわゆる「パブリックアート」なんだろうか??
と言う疑問がずっとあったのですが、、、、、、、

グローバル経済によって激しい格差社会が生まれ、共同体が崩壊していくなか、作品だけではなく、実際に開催するかどうか、どこを使うか、何をして行くのか、、などということまで含め、市民が協力するのではなく、コミットすることになる。。。
こういう彼らのやり方を見ていると、街角を装飾する彫刻などは、パブリックアートではなく、逆に実生活上の問題を浮き彫りにしたりするこういった活動がパブリックアートと呼ばれても良い、そしてそういうことを通じて資本の原理優先で動いて来た「グローバル都市」から脱却して、もしかすると創造産業が集積する町、つまり「創造都市」というものが生まれる機会になるのかもなああ。。。。
なんせ、アンゴノは芸術の町ではなく、芸術家の町で、市民はそのことを誇りにおもっている、それがアンゴノ市民のアイデンティティですから。

今回の会議のタイトル、「創造都市に向けてのパブリックアート」というイメージがやっと浮かんできました。
C.A.P.のプレゼンテーションをさせてもらったのもそんなに悪くなかったのかもしれないなあ、、、、とちょっと思いました。

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2009年11月22日

091122 台風とTシャツ

今年の秋、フィリピンのリサール州では台風のため大洪水となりました。
テレビや新聞で、電線の上まで登って避難している人達の写真を見た方も多いのではないでしょうか。
たまたま昨年、国際交流基金のプログラム(JENESYS「21世紀東アジア青少年大交流計画」)でQ2を訪ねてくれた方たちの中に、この地域の人がいました。
更にたまたま、C.A.P.で夏に実施した「アート林間学校」というプログラムで材料として集めたTシャツがのこっていたので、有志を募って早速彼らに渡して使ってもらうことにしました。
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彼らも創造都市に向けた国際会議を計画していて、その準備等で忙しかったようですが、即、島の小学校にTシャツを届けてくれました。
彼らは「Neo Angono Artist Collective」。
今月の18日からその会議がありまして、その時に写真を受け取りました。

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受け取ってくれたのはタリム島の小学校です。
この子達からの寄せ書きも送られました。
Tシャツは、音響メーカーのBOSE社からC.A.P.に頂いたもので、ダンボールに二箱ほど送らせてもらいました。
CAPのメンバーはもとより、ガムランエイドのみなさんをはじめ、多くの人達からカンパいただいたおかげで即日に発送することができました。
どうもありがとうございました。
Salamat po.....mabuhay!!

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2009年11月14日

11/14 クラウディア通信

クラウディアは今年の夏に、CA STUDIO Y3のアトリエアーティストとして参加していました。
6月末にミュンヘンからやって来て、毎日作品を作り続け、アート林間学校では講師も務め、STUDIO Y3での展覧も終えて、8月中旬に帰国。ちいさな身体に大きな力!けっこう忙しく、熱心に、言いようによっては結構どん欲に日本の日常を散歩したり、旅にも出たりして探究していました。
「ミュンヘンに帰ったら大きな会場を使ったグループ展をするの」と言って帰って行ったのですが、そんな彼女から最近便りが届きました。
写真だけでも一緒に見せてもらいましょう。

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これがグループ展の会場。

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神戸で描いた作品が展示されています。
モチーフは確か、金星台に上る途中にある児童公園の動物の形をした遊具です。

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大きな会場みたいです。

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「アート林間学校」のスタッフTシャツを来ていますねー。Tシャツ好きですね。
似合ってますよー。

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これは何でしょう?
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同じ期間中にオープンスタジオも実施したそうです。
こんなスタジオなんですね。天上が高そうですけど、STUDIO Y3の彼女のスタジオとやっぱり雰囲気が同じです。

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これは重要ですね。
巻きたばこのバッグが懐かしい!
この展覧会の案内も添付します。残念ながらもう終了しているようですが。
ドイツ語が読める方はどうぞ
Einladung_Festival_2009.pdf

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2009年11月14日

11/13 神戸モボモガ 第二回

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11月13日は「神戸モボモガを探せ!」プロジェクト第二回目の上映会でした。
相変わらずの大入りですが、前回「声が聴こえませ〜〜ん!」の反省を活かし、写真左手に写っているのはスピーカーであります。


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今回の目玉は、多分これです。
パートカラーの映像を観ることができました。お話ではこれはおそらく、甲子園ホテルで開催されたスチルカメラのための撮影会の様子とのこと。
甲子園ホテルの池でボートを漕いでいます。大きかったんですね、池も。

次回はいよいよ最終回。
11月20日(金)です。お見逃し無く!
ちょっと早めにいらして、珈琲もゆっくりお楽しみ下さい。
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2009年11月10日

12/18 Evening Art Partyスライド&トーク「北極圏での滞在制作」

ご予約は電子メールでお願いします。
イベント名とお名前をお知らせ下さい。
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Evening Art Partyスライド&トーク「北極圏での滞在制作」
プレゼンター:Anne Vaasjo/アンヌ・ファスホ(ヴィクトリア/カナダ)

日時:12月18日(金)19: 00〜
参加費 ¥1,000(1ドリンク付)

カナダ、ヴィクトリア州在住のアーティスト、アンヌさんが来日し、野生動物の宝庫、北方先住民イヌイットの暮らす北極圏ハイアークティックへの旅についてとその旅からインスピレーションを得た自身の作品についてお話しします。


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カナダで、ごく少数のアーティストが北極圏での滞在制作のプロジェクトに選ばれましたが、わたしもその一人として北極で滞在制作を行ない、カナダでその体験がどんなだったか伝えることになりました。わたしの滞在先は、隊員4人の北極大陸棚科学調査基地でした。北極の地軸に沿った島の最北です。
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そんなことで宿舎とスタジオが与えられ、飛行機が調査に使われていない時は他の場所に行くこともできました。基地に滞在中、アーティストは私だけ。科学者に囲まれた生活でした。
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ここで、わたしは3つの作品を制作しました。彫刻(庭園)を二つ、絵画のシリーズをひとつです。しかし更に重要だったのは、自分の人生とはなにか、という認識が変わるようなものすごい経験をしたということ、そしてそれは作品にも大きな影響を与えたということです。今回はスライドで、北極圏で制作した作品と北極の旅についてお伝えしたいと思っています。
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みなさん、ぜひいらしてください。

- Anne Vaasjo/アンヌ・ファスホ(ヴィクトリア/カナダ)


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2009年11月10日

12/17 小さな刺繍の時間 #3

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小さな刺繍の時間  #3
日時:12月17日(木)13: 00〜15 : 00頃まで
場所:CAP CAFE & SHOP y3
持ち物:刺繍用具一式、布など
参加費:500円(コーヒー、お菓子代含む)

*ご予約は電子メールでプログラム名とお名前をお知らせ下さい。

お茶など飲みながら、のんびりと、小さなワンポイントの刺繍をします。
新しい方大歓迎。
気軽にご参加下さい。

一回目の模様はこちら。こんな感じでした。
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2009年11月10日

12/13 クラヴィコードの植物文様・2009・神戸

ご予約は電子メールでお願いします。
イベント名とお名前をお知らせ下さい。

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トーク&コンサート
クラヴィコードの植物文様・2009・神戸
〜フラジャイルな響きの綴れ織り〜
"Patterns of Plants", a fragile sound tapestry, played on the clavichord


植物の生体活動を微小な電位変化のデータとして採取しメロディックなパターンに読みかえる作業。
この作曲の試みと多様な音律についての興味から《植物文様》という作品が生まれました。
作曲家による音律についてのプレトークとバッハも愛用したクラヴィコードによるコンサート。
あなたの耳を開くフラジャイルな音の綴れ織りをご堪能ください。


日時:2009年12月13日(日) 開場14:00  開演14:30 (終演予定17:00)
料金:前売予約 ¥2,500(membership¥2,000) 当日 ¥3,000円


演奏:砂原悟(クラヴィコード)
プレトーク:藤枝守(作曲家)

曲目:藤枝守 作曲《植物文様クラヴィーア曲集》全20曲
使用楽器:クラヴィコード 山野辺暁彦製作、1780年代ドイツ・フーベルト製作モデル)

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【クラヴィコードとは】
音律楽器であったモノコードに鍵盤機能がついたクラヴィコードは、17〜8世紀のヨーロッパ全土で広く愛用されたといわれています。
誰かのために演奏されるのではなく、演奏の練習や作曲の手助けとして重宝がられていたようです。
タンジェント(金属片)が弦を突き上げる独特のメカニズムによって、ピアノやチェンバロにはない微妙な音のニュアンスが醸し出されます。
今回は、古典調律法のひとつである「キルンベルガー」を採用しています。

【植物文様】
この作品は、植物研究家でありメディアアーティストの銅金裕司さんが考案した「プラントロン」という装置との出会いから生まれました。
この装置から採取された植物の葉表面の電位変化のデータには、なにか音楽的な価値が内包されているのではないだろうか。
そのような些細な思いつきから、実際にコンピュータ・プログラムを作成して電位変化のデータをメロディックなパターンに読みかえる作業が始まりました。
それは、「なにかをみいだす」という行為に集中した作曲の試みでした。
この試みが、さらにピタゴラス音律や純正調などの音律についての興味と絡み、シリーズの作品となってゆきました。

【出演者プロフィール】
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砂原悟(クラヴィコード)
東京芸術大学付属高校を経て、1983年、同大学卒業。同大学院在学中の1985年、ドイツ学術交流会の奨学金を得て渡独。1987年、ミュンヘン音楽大学マイスタークラッセを修了して帰国。1988年、東京芸術大学大学院修了。1993年まで同大学院博士後期課程に在籍した。現在、日本各地で、独奏、室内楽、歌曲伴奏などの演奏活動とともに、コンクール審査、音楽雑誌「レッスンの友」での執筆活動なども行っている。1984年、日本音楽コンクール入選。1987年、ポルト市国際ピアノコンクール(ポルトガル)入賞。1988年東京芸術大学大学院にてクロイツァー賞受賞。東邦音楽大学・大学院准教授、東京芸術大学講師。宮島敏、中山靖子、クラウス・シルデ、小林仁の各氏に師事。

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藤枝守(作曲)
カリフォルニア大学サンディエゴ校音楽学部博士課程修了。博士号を取得。作曲を湯浅譲二、モートン・フェルドマンらに師事。ハリー・パーチ、ルー・ハリソンに影響されながら、純正調によるあらたな音律の方向を模索。CDに《Patterns of Plants》《今日は死ぬのにもってこいの日:植物文様ソングブック》《クラヴィコードの植物文様》など。著書に『[増補]響きの考古学』(平凡社ライブラリー)、『響きの生態系』(フィルムアート社)がある。最近では、NTTインターコミュニケーションセンターや金沢21世紀美術館、福岡天神アルティアム、京都芸術センターなどでサウンド・インスタレーションを手がけている。今年2月に放映されたNHK「爆笑問題のニッポンの教養」に出演。現在、九州大学大学院芸術工学研究院教授。

【プレトーク】「音律から始まる〜近代を超えて」
近代以降、われわれの音楽は平均律(正確には十二平均律)というひとつの音律に依存してきました。実際に、平均律が登場するのは19世紀半ば。それはピアノの大量生産がもたらしたともいわれています。今日まで150年余りの時間のなかで、近代の西欧音楽は、平均律のピアノが象徴となり、全世界に流布していったのです。つまり、音楽文化は、今日の社会・経済の動向に先んじてグローバル・スタンダードのうねりのなかで展開したのでした。
グローバル・スタンダードとしての平均律を、では、どのように相対化できるのか。さらには、相対化する過程のなかで近代主義を超える手立てをみいだし得るのだろうか。このプレトークでは、音律に対するあらたな視座から、もう一度、音楽の変遷をかんたんに辿りながら、これからの音楽の行方を占ってみます。
かつて、神戸で教鞭をとられた平島達司先生は、音律の重要性をいち早く説かれました。その平島先生が発した問いを受け止めながら、響くということの意味、そして、われわれの耳に、より鋭敏な感覚が宿る可能性をさぐってみたいと思います。

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2009年11月10日

12/4 evening art party 「相原信洋 作品上映とトーク」

ご予約は電子メールでお願いします。
イベント名とお名前をお知らせ下さい。

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evening art party 「相原信洋 作品上映とトーク」
2009年12月4日(金) 19:00〜 
参加費¥1,000(1ドリンク付)/要予約

アニメーション作家、相原信博
STUDIOY3のオープンスタジオ、305号室のアニメーション作家、相原信洋さんをご紹介します。
日本のアニメーション作家の草分け的存在。
Y3には、外からの刺激、ライブ感を求めてやってきました。
驚くべき手描きのテクニックとスピード感はさすがです。
また、お話もとても面白い!
70年代から現在までの作品を上映、そして相原さんのトーク。
相原さんの夢。
相原さんも毎回飲んでいる、カフェのおいしい珈琲を飲みながらお楽しみ下さい。
お待ちしています!!
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2009年11月10日

11/25 「the present for you !」小さな作品展

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「the present for you !」小さな作品展

2009年11月25日(水)〜12月27日(日)
*10:00-19:00/月曜休館

12月に入るとクリスマスもすぐそこです。今年は大切なあの人に、お気に入りのアーティストの作品を贈ってみてはいかがでしょうか?売上の50%は「ガムランエイド**」を通じて災難の続いたインドネシアの芸術文化支援に寄付させていただきます。

*画像はイメージです。お菓子は出品されません。

**ガムランエイドは、2006年5月のジャワ島中部地震で被災した文化芸能芸能活動を支援することに特化した活動を行って来た任意団体です。関西のガムラン実践者を中心に緩やかで大きな連帯を保ちながら活動を続け、2007年にはCAP HOUSE(旧神戸移住センター)で、今年はCLUB Q2でマンディ・サマサマというプログラムを実施しています。ガムランエイドを通じてインドネシアに送られた支援金は、現地の芸術関係者で組織するFORUM7という団体に手渡され、小学校での音楽ワークショップなどを実施することに使われています。
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2009年11月10日

11/25 SHOWCASE#2 並木文音展「 I , My ,,, me ,,, Mine 」

10月から始まったSTUDIO Y3の展覧シリーズ「SHOWCASE」。
お二人目は、並木文音さんです。
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SHOWCASE #2 並木文音展 「 I , My ,,, me ,,, Mine 」

2009年11月25日(水)〜12月27日(日)
*10:00-19:00/月曜休館。最終日は17:00終了

talk show/opening party 
11月28日(土) 19:00〜
*初めての方もぜひお越し下さい。予約も不要です。

全ての物事の中にはたくさんの世界があると思います。
その世界を覗いたとき、どのように見えるのか、どのように感じるのか。
見る人が様々な世界に出会えるようなものを探っています。
- 並木文音
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2009年11月10日

11/19 小さな刺繍の時間 #2

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小さな刺繍の時間  #2
日時:11月19日(木)13: 00〜15 : 00頃まで
場所:CAP CAFE & SHOP y3
持ち物:刺繍用具一式、布など
参加費:500円(コーヒー、お菓子代含む)

*ご予約は電子メールでプログラム名とお名前をお知らせ下さい。

「小さな刺繍の時間」の2回目です。
お茶など飲みながら、のんびりと、小さなワンポイントの刺繍をします。
刺繍の先生はいません。
ただ、集まって、あれこれ言いながら、のんびりと、かつ真剣に刺繍しています。
参加される方は、各自、刺繍用具一式(刺繍針、刺繍糸、下描ペンシルやハサミなど)そして自分の刺繍したい布をお持ち下さい。
2回目ですが、新しい方大歓迎。
久しぶりに刺繍でも、というかた、是非、お越しくださいませ。

一回目の模様はこちら。こんな感じでした。
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2009年11月 7日

11/6 神戸モボ・モガを探せ!大繁盛〜

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11月6日、海外移住と文化の交流センター1階のCAFE&SHOP y3にて「神戸モボ・モガを探せ〜ホームムービーが捉えた戦前の神戸--桝田和三郎映像集--」が開催されました。
すごい人です。
企画の神戸芸術工科大学の森下先生とは、「20人くらいでワイワイと楽しく話しながらやりましょう」とか言ってたのですが、、、、
神戸新聞、朝日新聞、サンテレビにNHKと、多くの媒体に取り上げられまして、こんなことになりました。
でもよかったです。
なんとかみなさん入れまして。(押し込まれまして)
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20人だと思ってたのでマイクも無しです。
「聴こえません〜〜」とかお客さんからもいわれまして、精一杯大きな声で話す森下先生。
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カフェのカウンターいっぱいいっぱいまでお客さんです。
しかも、、、この日の模様もMBSの取材が入りました。
明日の日曜、午後5時ころから放送だそうです。

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昭和8年頃のホームムービーですから音はありません。
しずかです。
この方は撮影者の桝田和三郎の息子さんです。
桝田和三郎さんはものすごいシネマファンだったそうで、ついに自分で撮影するようになりました。
最初は9.5mmのフィルムで、そのうちついに我慢できずに16mmに移行したそうです。
この日はこの息子さんが16mmの映写機も持って来てみせてくださいました。

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この写真はカフェの厨房からの眺めです。
なんだかスクリーンが遠くに見えました。
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実は森下先生は電車好き。
この日最初に上映したのも「神戸縦貫」という汽車が登場する作品から観た訳ですが、なんと!
川崎重工で列車を作ってた方がゲストで登場。
そんなこんなであっという間の1時間半でした。
さて、次の金曜日もまたあるんです。
みなさん、今回はこんな状態でしたが、よかったら次回、いらしてください。
桝田和三郎さんは、撮影はめちゃめちゃうまくて、映像は文句無しに面白いです!
次回は11月13日の金曜日、午後6時半より。
こんな状況になるかもしれないのでちょっと早めに来て珈琲でものみつつ前の席を確保するのが、「通」なんではないでしょうか。
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