2009年12月11日

12/13 音の基準について〜「クラヴィコードの植物文様」

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音律の実験に使う自家製モノコードと藤枝守

12月13日にSTUDIO Y3の5階講堂で「クラヴィコードの植物文様」が行なわれます。
作曲家の藤枝守さんのプレトークとピアニストの砂原悟さんによるクラヴィコードの演奏です。
このプログラムは「音律」という問題を中心に据えて企画されました。

何か楽器を演奏されている方はご存知でしょうが、笛でもギターでもバイオリンでもたいていは演奏前にチューニングという作業がありますね。
それで、これまたたいていはピアノの音(A=440hzとか442hzとか)に音程を合わせますが、何でかと言うと、、、なんででしょう?
ピアノは自分でチューニングできない楽器ですから、これと一緒に演奏しようと思ったら、他の楽器がピアノに合わせないとなりません。それではピアノの調律方法はどうやって出来たのでしょうか?

ピアノが出来る前から存在していた、音楽に合わせて出来たんだろう???と思ったら違うんですって!
ピアノが生まれたのがだいたい19世紀。これ以前の音楽とこれ以降の音楽は、ピアノという楽器の誕生によって根本的に違ってしまいました。
ピアノに合わせて歌えないと音痴だとか、、、絶対音感を持っている人は音楽のセンスがすばらしいとか、、、そういう言説に対して、「いやいや、そういう事以外の音楽の体系もあるし、そちらの方が理にかなっている部分があるんです」というのが、今回の藤枝さんのプレトークです。

バッハはピアノが作られる以前の作曲家ですから、現在のピアノの調律方法を前提に作曲していません。
普通、ピアノで弾いたバッハの音楽は、バッハという作曲家が考えたように鳴っていないということなんですね。逆に言うと、、、今の曲をチューニングを狂わせて(違うようにチューニングして)、音が違っているのに気にもせず、ただ同じ譜面をみて演奏しているのと一緒、、という事になってしまいます。

これでいいんでしょうか?バッハさん?
これから先は、ぜひ!今度の日曜日の「クラヴィコードの植物文様」に来て、お聴きください。
前売予約は500円割引です。
まだ予約できますので、よろしかったらメールでお申し込み下さい。
件名に「植物文様予約」とお書きの上、お名前を教えて頂ければ結構です。


たのしいですよ!お待ちしています。
shimoda 01Y3日記
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