2009年12月16日

01/08(金) evening art party「都市とアーティスト」

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evening art party「都市とアーティスト」
2010年1月8日(金) 19:00〜/参加費¥500(1ドリンク付)
話者:両澤けよう(神戸大学大学院)/下田展久(C.A.P.メンバー)

両澤さんは都市圏のアーティストの住まい・仕事場・アトリエについて調査を実施し都市に関する論考を、下田は昨年11月にフィリピンで開催されたパブリックアートに関する国際会議でのお話しをします。


「アーティストの都市空間」(両澤けよう 発表)
〜〜2009年6月~11月にかけて関西在住のアーティスト32名に対し、創作活動・住まい・仕事という3項目を中心とした暮らしに関するインタビュー調査を行い、アーティストの生活の実態を把握した。
また、アーティストの利用する創作活動のための空間と住まいの空間の性質を分析した。
これらの調査から、芸術文化振興を促進する都市政策を考える上で、生活空間の整備や確保等、アーティストの生活実態に根ざした施策の必要を示した。

両澤けよう:
神戸大学大学院人間発達環境学研究科の生活空間計画研究室に所属。
現在修士の2回生。
都市計画と住宅政策について学ぶ学生。
shimoda 03イベント
コメント(1)

両澤けようさんの調査に関する情報を追加します:
(以下両澤さんより)
研究の背景と目的・内容:
近年、都市の中に芸術を取り入れ促進する動きが増えてきている。2001年、文化芸術振興基本法が制定され、国と地方公共団体が積極的に文化や芸術の振興支援策を講じることが義務付けられた。地方自治体では大規模の芸術祭を行う等まちづくりへの芸術の導入が盛んに促進されるようになってきている。アーティストの数も増加している。企業のメセナ活動も活発化してきた。芸術系のNPO法人も年々増加傾向にある。
このような動きを踏まえ、デザインや配置などアート作品と都市空間の関係性、文化芸術を取り入れたまちづくり活動の事例分析、芸術の概念や芸術の普及のあり方についての研究がなされてきている。しかしアーティストが都市の中で、どのような空間で、どのように創作活動を行い、どのように住まい、どのように生計を立てているか、というアーティストの暮らしの詳細と都市との関係性に関しては、まだあまり実態が把握されていない。
アーティストの創作活動は、作品を制作する時間や空間だけでなく、その暮らし全体と密接に関わっている。アーティストの暮らしは都市空間にどう関わり、どのようにインパクトを与えているのだろうか。アーティストという人物の暮らしから都市計画のあり方を探ることも重要ではないだろうか。
本研究は、都市とアートの関係のあり方を「アーティストの暮らし」という視点から考察し、都市計画にあらたな視点を付与することを目的とする。
2009年6月~11月にかけて関西在住のアーティスト32名に対し、創作活動・住まい・仕事という3項目を中心とした暮らしに関するインタビュー調査を行い、アーティストの生活の実態を把握した。また、アーティストの利用する創作活動のための空間と住まいの空間の性質を分析した。
これらの調査から、芸術文化振興を促進する都市政策を考える上で、生活空間の整備や確保等、アーティストの生活実態に根ざした施策の必要を示した。

両澤けよう:
神戸大学大学院人間発達環境学研究科の生活空間計画研究室に所属。現在修士の2回生。都市計画と住宅政策について学ぶ学生。

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