2011年8月 4日

第10回アート林間学校2011 終了いたしました! その1


7月29日(金)から7月31日(日)まで行った、第10回目のアート林間学校。
3日とも猛暑日でしたが、暑さに負けず無事に終了しました。
参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました!

今回のアート林間学校は、「うごく」や「みがく」など、体験することを大切にした全29講座を実施しました。
本当にこの講座に集まるのかな?と思うものもありましたが、予想を反して大人気の講座があり、また逆もあり(2講座は申込みがなく中止しました)、、、
黙々と集中する講座や体を動かす講座など、参加してくれた子どもたちのエネルギーにとにかく驚いた3日間でした。
簡単ですが、今年のアート林間学校の様子を紹介します。

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つなげる〜ポキポキ動物  7/29(金) 、7/31(日)講師:マスダマキコ(造形作家)
C.A.P.のワークショップ室長、マスダさんのこの講座は、紙を切り、絵を描いたり色紙を組み合わせたりして動物の形を作っていきました。
紙と紙をつなげるときに使うプラスチックの音が「ポキ!ポキッ!」と聞こえました。
短時間でたくさん作る子や、時間をかけてじっくり作る子、、、
犬や恐竜など、かわいいものから立体の力作までいろんな種類の動物がたくさん出来上りました。
使っている素材はどれも身近なものなので、家でも新しいポキポキ動物を作ってみてね!
その頃工作棟の前では

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焼く〜せんべい入門 7/29(金) 講師:ポール・ベネ(美術家)/山村幸則(美術家)
炎天下の中、せんべいを焼いていました!
お米を練って形を整えてから乾燥させ、最後に焼き、参加された方も講師も汗びっしょりになって、最後はおいしく食べました。
上の写真はせんべいの形を作った後の様子です。
この後、段ボールで作った箱の中にドライヤーで温かい風を送って乾燥させていきます。
せんべいを食べたことのある子はたくさんいたと思いますが、お米を練って作ることはなかなか珍しかったんじゃないかと思います。
将来のせんべい職人さんはいるかな??
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描く〜日本画入門 7/29(金) 講師:井ノ岡里子(日本画家)
鉛筆を黙々とカッターで削って、描きやすい芯の細さを確かめている様子です。
図工の時間にカッターで鉛筆を削った時、上手に出来なくて難しかった覚えがあります。
参加してくれた子どもたちは講師とお母さんの教えの下、上手に削って絵を描いていきました。
イスの上に並んでいる桃やししとうを、この後絵具を使って色づけしていきました。
にかわを使うなど、かなり本格的だったこの講座。
朝から夕方までじっくりと丁寧に仕上げた絵はとても上手に描けました!

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織る〜原始の布織り 7/29(金) 講師:山下祐紀(織り姫見習い)
布を手で織っていく専門的なこの講座、参加者が大人の方だけで穏やかな雰囲気でした。
当たり前に着ている服は、どうやって出来ているのかあまり考えたことがありません。
実際に手で一本一本織っていくと、一枚の布、一着の服を作るのにどれだけ時間がかかるか実感します。
何が起きるか分からないこの時代、衣服を自分で作ることを知っておくともしもの時に活用出来るように思いました。
お昼過ぎで気温が上がっていく中、またも工作棟の前では、、、

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誘う〜アリと絵をえがこう 7/29(金) 講師:桜井類(美術家)
甘いものでアリを誘っていました!
センターや工作棟で、普段アリを見かけることはありませんでした。
「本当にアリいるんですか?」と講座の前日に桜井さんに聞いてみたところ、ガムシロップの上にアリがたくさん黒い線を作っている写真を見せてもらいました。
そして当日、予想通りアリがどこからともなく現れました!
子どもたちが手や筆で塗っているのは溶かしたチョコレートやガムシロップです。
途中お菓子がなくなって買いに走ることも(子どもたちの口に茶色いものがたくさんついていたのは気のせい、、、)。

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溶かす〜太陽と絵をえがこう 7/29(金) 講師:桜井類(美術家)
少し涼しくなってきた頃に、凍らせた絵具で絵を描いてみました。
タッパーに入れてカチカチに凍らせた絵具は、屋外に出るとすぐに溶けていきました。
紙の上に直接絵具を置いて滑らせたり、砕いて小さく並べていったり、子どもの発想力のすごさを実感しました。
出来上った絵は美術館にあるような抽象画に見劣りしないくらい立派なものになりました!
絵を描けずに困っているアーティストの方、まずは試してみてはいかがでしょうか??

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割る〜かけらでモザイクを作ろう 7/29(金) 講師:ベロニカ・ドバース(美術家)/松田晶子(陶芸家)
要らない瀬戸物や陶器を割って、好きな色や形を選んで紙粘土の上にのせていきます。
写真の子は、丸いカップの柄のようなものをのせて顔の形のようなものを作っていきました。
色味の強いものが好きな子や、小さいものが好きな子など、選ぶかけらを見ていくとそれぞれの紙粘土に個性が出ていて面白かったです!

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バラす〜イチゴの解体 7/29(金) 講師:中澤雅子(陶芸家)
「バラす」、なんともこわい響きのこの講座。
名前の通り、イチゴの皮と表面のつぶを一つ一つピンセットで取り除きました。
まずは講師の中澤さんがイチゴの歴史や種類についてお話ししました。
「ヘー、イチゴってそんなんだったんだー」と本格的なイチゴ講義を聞いた後、取り除いたつぶを紙の上にのせてイチゴの様子を描いていきます。
なんだかいいにおいが、、、解体していくと甘〜い香りが漂っていました。
最後に表面を取ったイチゴを食べてごちそうさまでした。
ちょっと大変ですが、白いイチゴの甘さは格別ですよ!

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たたく〜トントントン、できちゃった...イス 7/29(金)、7/31(日) 講師:マスダマキコ(造形作家)
両日共に満員だった人気講座でした。
分厚い段ボールを切って組み立てて、イスにしていきます。
「これは何でしょうか?」と、ジョイントの部分に使うものを見せながら作り方を話すマスダさん、「ゴルフピン!!」とすぐに答えられる子どもにびっくりしました。
電動ノコギリを使って穴を開けて、ゴムハンマーでピンをたたき、イスの形を作り、、、、
大人も座れる頑丈な手作りイスになりました!

川崎マキさんによるへのへのもへじ屋さんの様子はこちらです。

初日の講座の様子をご紹介しました。
また近々、続きのレポートを掲載します!

kono 01Y3日記
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