2011年9月13日

9/11(日)森下明彦〜絵葉書の宇宙に彷徨い出す(ビブリオテーク)レポート

絵はがきの世界も深いです。森下さんも2年前から集め始めたという、「絵はがき」を紹介してもらいました。
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ビブリオテーク208ext.も第四回。ちょっと空いて来ましたので大分資料もじっくり見ることができるようになりました。
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日本絵葉書会という団体がありまして、「エハカキ」という会報を発刊しているそうです。
webもあり、関西支部では毎月例会が催されています。
そこでの絵葉書の見方がこれだそうです。小さなトレイに絵葉書を入れてまわす。
盆回し?というそうです。
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これから回す絵葉書の説明をしつつ、トレイに絵葉書を用意する。
森下さんが絵葉書に興味を持ったのは、数年前「モボモガをさがせ」という企画でモボモガが写っていそうな写真をあたって日本絵葉書会の方を訪ねたとき、「写真は金持ちのメディアだよ、絵葉書を集めなさいよ」と言われたのがきっかけだとか。
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どんどん見せます。いろいろな絵葉書。
右のおしゃれな絵葉書は、運動用具のメーカーの暑中見舞い。
森下製作所という会社ですが、森下さんとは無関係との事。でも買っちゃったみたいですね。
よく見えないかもしれませんが、テニスをしているところ。
今回お話を伺って、印象にのこっていることのひとつが「コロタイプ」という印刷方法のこと。
初代通天閣の絵葉書をこの印刷法で作ったものを 見せていただきました。これはドット(印刷の網目というのでしょうか?)を使わない方法だそうで、部分をかなり拡大してみてもはっきりと細部が見えて来ます。
通天閣の写真の下の方に、通天閣 の向こうの建物の入口が見え、その辺りに人がいる、、、また、通天閣の前面にちょっとした天蓋付のステージみたいのものが見えたのですが、それを拡大する と中で譜面を見ながら演奏しているバンドが見えて来ました。おどろいた!
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災害の絵葉書も数あるそうです。
これは神戸の大水害の絵葉書です。こういうものはニュースでもあり、新聞の号外と似ている、とのおはなし。
大阪朝日では明治天皇崩御の絵葉書も出しています。
神戸の水害の絵葉書なども、記事文面のあるものも存在するそうです。
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これまた面白い絵葉書でした。
陸軍大演習の「聴音器」とのこと。
今回の参加者で想像したんですが、下が丸い台になってますね。
それで回転したのではないかと、、、つまりこの巨大なレフレックスホンの先をいろいろな方向に向けて敵の飛行機のエンジン音の方向をいち早く察知するためのものでは?という推理をしたんですが、どなたかほんとのところご存知の方いませんか?
しかし「おとなの科学と学習」の付録になりそうな。。。ならなそうな。とにかくすごいですね。
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これは子持ち絵葉書です。
絵葉書にちいさな扉がありまして、そこを開けるとこのような絵巻のようなものが折り畳まれていて、べろべろべろ〜〜〜っと出て来ます。これも皇室関係のコンテンツだったか、、、すみません忘れましたが、すごい懲りようです。
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この絵葉書はどうやら手作りらしいのですが、正体不明。
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多種多様な絵葉書を紹介いただき、興味は尽きません。休憩の時間も、だれもその場を離れず、、、ずっと資料を見ています。
これではCAP のカフェのコーヒーは売れません。残念!今後の課題です。

次回は、「鉄道」です。絵葉書業界でも鉄道ものは特に値がはるそうです。
ちょっと空いてきて、資料もじっくり見ていただけます。

#5:脱線:「鉄」に染まる  10月9日
全体テーマについて:
https://www.cap-kobe.com/studio_y3/2011/03/29142408.html

次回ご参加の方はご予約お願いします。
shimoda 01Y3日記
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