2011年11月13日

11/12 絵のない絵本の絵の展覧会オープニングパーティー

18人のアーティストがアンデルセンの短編集「絵のない絵本」の中からおはなしを選んで、あえて絵を描くという展覧会。アンデルセンのおかげ?で集まった人と作品のパーティーとなりました。 111112enonai_01.jpg
午後6時すぎ、まずは乾杯でスタート。
左手のメガネの男性が、この展覧の企画者で出品もしている潤井一壮さんです。
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出品作家が一品持ち寄りで食べ物もなかなか楽しかった。かなりゆっくりした後、潤井さんがこの展覧会についてちょっと話してくれました。
小さい頃にいわさきちひろの絵本として「絵のない絵本」を読んだという潤井さん。相当怖い絵だったそうで、大人になってからやっとちゃんと読む事ができたそうです。毎晩月が貧しい青年に語るという1~33夜までのはなし。月は地球をまわっているのでいろいろな国の話しが切れ切れに出てきます。
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「絵のない絵本」を読んで、一話選んで作品を作る、という単純なルールを提示したわけですが、そのルールをも気軽に破ってしまう強者が、予想通りではありますが、いるわけですね。
この絵は、今オーストラリアに行っている東野健一さんの絵です。なんと、第一夜の前、の前書きみたいなところを読んで書いたとか?忙しくて全編読むのを最初からあきらめたのか?あるいは確信犯なんだろうか?
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写真中央のショートカットは、今年、ベンガルで東野さんと共同生活をしていた、高濱浩子さん。
全部の話しに絵を描きました。それはいいんですけど全部繋げちゃいまして、この人も掟破りです。
一遍に一作ということだったんですが、一作で全編となってしまった。インドに行った人はこうなるんだろうか?
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一番手前が第一夜のための絵で、そのあとずっと繋がってます。
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インドにも行ったけど、ヨーロッパから陸路で東に向かい日本に帰って来るという旅をした嘉納浩樹さんの作品。かれもインド通ってるんですが、ちゃんと第一夜の話しを一つに作品にしてますね。「ろうそくが消えたら大切な人は死んでいる。まだろうそくは点いているが、、月はあっという間にその場から遠のく。その後どうなったかはわからない」というようなはなしだそうです。嘉納さんの作品は逆にガンジス川で遭遇した弔いのロウソクを撮影した写真を使っているそうです。
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これは自作を語る潤井さん。仕事が立て込んでいて出張先のホテルでほとんど作ったというポストイットを張り合わせていった作品です。
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この展覧会のキャプションはどの短編についての作品かしか書かれていません。
誰の作品かはファイルで見てください。
そしてこの写真のようにだれも作品を作らなかった短編はキャプションだけが壁に掲示されています。
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会場はGallery #1と#2。実際に「絵のない絵本」もいくつかの訳本が置かれています。椅子もあるので時間のある方は、物語もあわせてお楽しみ下さい。
shimoda 01Y3日記
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