2012年3月27日

3月のcapture 2012「C.A.P.のアートマーケット」

"capture"はC.A.P.のニュースレター"CAPER"に毎月掲載の取材記事です。 2012_artmarket13.jpg
C.A.P.が初めてアートフェアを開催したのは2003年。
その当時、C.A.P.の活動を支えるためにアーティストになにができるのかをみんなで考えていました。
そして思いついた結論、それは自分たちの作品を売ることだったのです。
アーティストが主体となってアトリエに作品を並べて展示・販売するこの催しは、2010年から『CAP アートマーケット』と名称を変え、今も続いています。
今回のcaptureは「CAP Art Market 2012」について紹介します。

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・アートフェアとは?
アートフェアとは「美術の見本市」という意味で、会場ではギャラリストやキュレーターが自分たちの取り扱う作品を展示し、来場者は作品を購入する、という催しです。
そこは作品発表の場であり、来場者や出品者同士の情報交換、またもちろん売買の場でもあるわけです。
1970年にはじまったスイスのアートフェア「アート・バーゼル」は規模が大きく世界的に有名で、他にも、ロンドンやパリ、アジアでは香港、シンガポール、上海など、アートフェアは様々な都市で毎年行われています。
日本では2005年から開催されている「アートフェア東京」、京阪神でもホテルを会場にしたものやジャンルを絞って行われているものなど、各地で次々に新しいアートフェアが誕生しています。

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・C.A.P.のアートフェアとは?
C.A.P.は1999年から旧神戸移住センターで十数人のアーティストのオープンアトリエを日常的に行なっていましたが、アーティストは作品を見せるだけでなく売ることを、また、鑑賞者は見るだけでなく買うことを意識することで、作品を通してより深いコミュニケーションができないだろうか、と考えてアートフェアを始めました。
ほとんどのアートフェアは、ギャラリーが主体となって行ないますが、C.A.P.の場合はアーティストが主体となり、来場者と直接結びついていく事が大きな特徴です。
値段をつけ、売ることを意識するのでアーティストは作品にも展示にも手が抜けません。また、会場はアーティストが普段活動しているアトリエです。来場した方はアーティストの考えている事や作品についてアトリエでの会話を通して知ることができ、そこに独特の緊張感が生まれます。

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・CAP Art Market 2012~アートのお買い物
2007年までの「CAP Art Fair」では、ギャラリーできっちりと緊張感のある展示を行ない、アトリエでは個々の作家がそれぞれの見せ方で作品を展示、販売していました。その後、移住センターの改修工事があって2009年、新たに「CAP STUDIO Y3」の事業をスタート、そして国内でもたくさんのアートフェアが行なわれるようになった2010年、アトリエからアーティストの作品を直接持ち帰るという産地直売を意識した馴染みやすい名称「アートマーケット」に呼び名を変更しました。
今回は、センターの4階フロアを1つのギャラリーと見立て、アートマーケットといっても少しまとまりを意識します。一方、5階はカフェとショップ中心にゆったりとくつろげる空間にして、のんびり参加できるワークショップも行なう予定です。
アーティスト主体のC.A.P.のアートマーケット、今年もぜひお楽しみ下さい。

*CAPARTY vol.37「CAPアートマーケット2012~アートのお買い物」
  3月31日(土)、4月1日(日)に開催
  情報はこちら
【C.A.P.のアートフェア、アートマーケット 年表】
2003年:CAP Art Fair 2003~みること+うること+かうこと
2004年:CAP Art Fair 2004~アートのお買い物、みること+うること+かうこと
2006年:CAP Art Fair 2006~アートのお買い物 - みること、うること、かうこと、もつこと
2007年:CAP Art Fair 2007~アートのお買い物 - みること、うること、かうこと、もつこと
2010年:CAP ART MARKET 2010~産地直送、CAPがつくるアート市
2011年:CAP ART MARKET 2011~産地直送、CAPがつくるアート市
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