2012年10月24日

11月のCAPTURE:高濱浩子の「はなしの旅」

CAPER11月号の読み物コーナー;キャプチャーでは、この一年間ゲストを招いてトークショーを開催してきた美術家、高濱浩子さんを取材しました。
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2012年11月のcapture
高濱浩子の「はなしの旅」

隔月でゲストを招き、野生をテーマに話を聴くトークショー。アーティストの高濱浩子さんが、Q2で「はなしの旅」を行っていたのをご存知でしょうか。ゲストと過ごす濃密な時間はそれぞれに違った楽しみがありました。11月はいよいよ最終回。高濱さんにはなしを伺いました。
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山内神楽と子ども
【集い、時間を共有する】
12年ほど前まで元町でお店をしていたのですが、去年、その頃の知人とたまたま会うことが続きました。店での出会いがきっかけで人生が転換していった報告を思いがけず聞いて、振り返るとあの店はそれぞれが何かと出会うための場所だったのかなと思いました。時間を共有するという事は予想もつかないことを生みますね。その再会が「はなしの旅」のきっかけでした。はなしの旅の「旅」は匂いを嗅ぎ分けて進んでゆく旅、たとえば日常のなかで大切なものを選びとってゆく歩き方。野を生きるように道を歩いてこられた方をゲストに迎え話をききたい。ゲストと集まった方とひとつの時間を共有する。そういった旅を一年間とにかくやってみようと思いました。
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■5人のゲスト
最初は写真家の赤阪友昭さん。モンゴルやアラスカとの出会いから、闇の事をうかがいました。次はインド絵巻物師の東野健一さん。「はなしの旅」のテーマは野生だ、というと、それなら「あたま山やろ!」というんですね。あのはなしは、ちょっとの意識の踏み外しで生死が分かれるという、野生を生きることを忘れがちな人間への警告かもしれないと思いました。そして3番目は神戸の絵描き、日常を味わう達人ワックンに今までの出会いから大事にしてきた事を教えてもらいました。次がスイッチパブリッシングの新井敏記さん。新井さんは「人はなぜ旅をするのか」をテーマに雑誌をつくってきた方で、私もあらためて、人は何処から来て何処へ向かうのかを考えました。5番目はダンサーのヤンヂャ。打合せで彼女が「迷うからたどり着く場所がある」と言ったことが心に残っています。
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■最終回は?
盛岡の画家で「とりら;ふるさと岩手の芸能とくらし」という研究誌の編集長の飯坂真紀さんです。わたしは神楽が大好きなんですが、今夏、岩手で滞在制作を行った時に彼女と出会い、岩手が民俗芸能の宝庫で1100以上の団体が活動していると初めて知りました。昨年の地震の2ヶ月後、沿岸部の一部で復活し舞を捧げた保存会があると聴きました。自然の猛威を知る土地で、民俗芸能は必要なものとして残ってきた。大人が子どもたちに芸能を教え、そして子どもは成長しその子どもたちに伝えていく祈りのかたち。眼に見えないものと対話するということで、私たちは調和をとり、命をつないできたように思いました。飯坂さんは机上の学者ではなく、普通に暮らしをみつめ芸能をみつめる人だと思います。そういう飯坂さんが出会った岩手に生きる人の姿、一変したふるさとの地で舞う人達のはなしを伺いたいです。特別ゲストには今秋東北の芸能を取材した写真家の赤阪友昭さんが来てくれます。
はなしの旅ではお客さんは風です。ゲストと私は帆をたてて風を待ち受け、風向きによって行き先は変わってゆく、行程のない時間です。そう感じることができて、私も楽しむことができるようになりました。最終回、ぜひお待ちしております。
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*はなしの旅、最終回の情報はこちら

*高濱浩子による「はなしの旅」
第1〜5回リーフレット&第六回カレンダー(高濱浩子画)+オリジナルエコバック
2000円/1セット予約受付中です。

1)名前
2)電話
3)メールアドレス
4)住所
5)受け取り方法 第六回会場にて・C.A.P.事務局Y3にて・郵便にて
6)支払い方法:第六回会場にて・C.A.P.事務局Y3にて・振込にて
7)申し込みセット数
8)今後、C.A.P.からのお知らせメールを送っても良いか? 要・不要
9)今後、高濱浩子からのお知らせメールを送っても良いか? 要・不要

電子メールでお知らせ下さい。また、タイトルには「はなしの旅リーフレット予約」とお書きください。

◎第六回会場にての受け渡し以外は、11月25日以降のお渡しになります。
◎振込手数料と郵便代(390円/1セット)のご負担をお願いしております
◎ご記入いただいた個人情報は他に流用いたしません。


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