C.A.P.10th-証言:モンノ カヅエ

映像作家

永田武士と共にアニメーション制作活動を行う
マルチメディアグランプリ1999 CG部門ベストジングル賞受賞
アヌシー映画祭(フランス)CommitionFilm部門ノミネート
現在ユニット名を『トーチカ』と改め、映像制作の他、写真作品・コミック等も制作中。

1)CAPの活動に参加した当時のCAPの様子

CAPの活動に初めて参加したのは『showcase』というイベントだったと思います。初めてCAPHOUSEを訪れたのがその打ち合わせだったと思います。今となってはそこで何を話したかは覚えていませんが夜の9時過ぎのリビングルームの薄暗闇の中で下田さんが真剣な顔つきで何かを話していたのを覚えています。

その頃のCAPHOUSEは水道,電気の通る廃墟以外のなにものでもなくて、こんな場所で会議なんてする人たちなのだから、きっと頭の狂った人しかいないと思って、しばらくはCAPのメンバーにはならずに様子を見ていました。毎週土曜日には大人たちが集まってパーティーをし、日曜日にはキラキラのドラッグクウィーンじんじんさんが屋台で陶芸を焼いたりして、当時何も知らなかった20歳の純粋な私をここまで変人にしたのは、CAPメンバーとあの建物に潜む怨霊の仕業に違いないと確信しています。

2)CAPに参加した(メンバーになった)動機

アトリエでの制作活動自体を発表しようという難題に私も参加してみたいと思いました。また私たちの様な若手にたくさんのチャンスをくださったので、参加しようと思いました。