CAP HOUSE
190日間の芸術的実験
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限定された期間に開かれる、芸術的実験の場
CAP HOUSEは、旧ブラジル移民センターを拠点に、190日という限定された期間に生まれ、成長していく、芸術に関するさまざまな実験のための、開かれた空間です。
190日とは、CAP HOUSEがオープンする1999年11月3日から2000年5月10日までの、約半年間の日数です。
かつてブラジルへ移民として渡る人々が集められ、研修を受け、希望や不安やさまざまな想いを抱いた場所が、いくつかの変遷を経て、新たにCAP HOUSEとして再生する機会を得ました。
C.A.P.は、CAP HOUSEにおける活動=実験を通じて、芸術と社会、また芸術家と周りの人びとがいかに出会うかということ、そして互いに共有の時を分かち合うということの可能性について考えます。
この試みは、C.A.P.のメンバーにとってもまったく新しい経験です。そして、CAP HOUSEを取り巻く地域や人びとにとっても新たな出会いの始まりです。


芸術的実験とは、これまでの概念を超えて、新しい可能性を探る試み
CAP HOUSEがめざすのは、文化という私たちみんなの生活の社会基盤を、新たに、より私たちに密接なものとしてつくり出すための活動=実験です。
文化は、一定の決まった形があるものではなく、人や時間とともに変化していきます。捉えどころがなく、目に見えないものでありながら、文化は私たちの生活に新しい想像力、創造性を与えます。

そのような生活の社会基盤である文化は、芸術家によってのみつくられるものではありません。芸術家、芸術家の活動をサポートする者、芸術の鑑賞者・理解者だけではなく、未来を担う子供たちも含む社会のすべての構成員が関係しあうことによりつくられます。
さらに、強制されるものではなく、各人の自発的な気持ちや行動から引き起こされる相互の刺激が、文化に広がりや奥深さを与えていきます。


文化の始まりは、いつも小さな、実験的活動から
最終的に文化という社会基盤へと成長する活動も、始まりはいつも小さな、実験的試みです。
CAP HOUSEは、従来の文化・芸術を取り巻く手法やシステムを問い直す視点から、既存の文化・芸術の概念や環境では成しえない活動を、旧ブラジル移民センターにおいて190日という限られた期間の中で試みます。
CAP HOUSEは、あらかじめ決められた形のなかで予定調和的に活動するのではなく、そこに集う相互の思考から、次への創造的な刺激が生まれ育つ場となるでしょう。
CAP HOUSEの活動と存在は、活動するスタッフ、参加する人びと、関わりをもった地域、すべてに何らかの新しい体験や関係をもたらすでしょう。

190日後に分かるのは、結果ではなく、そこから何が始まるか、ということです。


    【プログラム名】
    CAPARTY Vol.8「CAP HOUSE」
    ―190日間の芸術的実験
    【実施期間】
    1999年11月3日(水・文化の日)〜2000年5月10日(水)
    1:00p.m.-9:00p.m. /月曜休
    【活動場所】
    旧ブラジル移民センター
    神戸市中央区山本通3丁目19-8
    【主  催】
    C.A.P.(芸術と計画会議)
    【助  成】
    C.A.P. サポーティング・メンバーシップ
    亀井純子文化基金
    神戸市芸術文化活動助成
    【協  力】
    神戸市
    【協  賛】
    アサヒビール(株)