CAP HOUSEロゴ

●11:00〜20:00/火曜日休館 ●〒650-0003 神戸市中央区山本通3丁目19-8 ●caphouse@cap-kobe.com ●TEL,FAX 078-230-8707


2005/7/1-18
Acte Kobe Project 2005

裏日記 2005年7月6日 奈良の大仏ツアー


HIROSだべ。
 一昨日と昨日は5仏人とずっと行動を共にしました。ちょっとくったびれました。
 忘却速度加速状況なので、忘れないように書いておきます。
■4日奈良の大仏見物
 仏人5名、巻き絵物語師東野さん、狂言的パフォーマー白井さんとで、奈良の大仏を見に行きました。
 借りたレンタカーは、ふかふかシート、カーナビつきのパワフル8人乗り、エルグランド。
 まず、雨の三宮駅で9時半に待ち合わせした目くりくり感動少女的中年パスカル・ブレー女史、東野さん、白井さんとともに駅向かいの日産レンタカーで手続き。運転席に乗り込んでカーナビの目的地設定をしようとしたが、操作が皆目見当がつかない。あわてて、係員に操作を依頼して東大寺に設定してもらいました。右手の操作ボタンも何のためかなのか不明のまま発車し、4仏人の待つ新神戸駅前ウィークリーマンション、エウルビルへ。沈着冷静中年的少女頭領マガリ女史がすでに玄関で待っていたのでありました。タランティーノ的風貌のオリヴィエがゴミ袋をもってうろうろしている。捨て場所を探していたらしい。ほどなく、のっそのっそ重厚コントラバス奏者クリスティアンと、元料理人剽軽打楽器奏者ジャンピエールが現れ、全員乗車。仏人5名が一カ所に集まると猛烈な会話が始まるのでした。よくしゃべる。途中10分ほどの渋滞はありましたが、豪雨のなか比較的にスムーズに奈良市内に到着。12時ころ。
 とりあえず腹ごしらえ。近鉄奈良駅に隣接するアーケード商店街の中のお好み系定食屋へ。焼きそば定食、焼うどん定食など。お好みを憎むワダスは野菜炒め定食。みな満足していたようです。特にパスカルは、みそ汁と、オリヴィエがかつて初めて食して忌避感を持つに至った梅干しにも感激していました。外は相変わらずじゃじゃ降りで薄暗い。
 じゃじゃ降りにも関わらず、東大寺は修学旅行の中学生や中国人観光客などでにぎわっていました。鹿せんべいをオリヴィエとマガリに渡すと、2頭の鹿がさっそく嗅ぎ付けマガリに猛烈にアタック。
 大仏殿に入る仏人たち。ほほう、と大仏を見上げる。菩薩像の由来を聞き、記念撮影。パスカル、マガリ、白井が柱の穴くぐりを試すのを、「オレにはできない」といいたげに見守るクリスティアン。ビンズル像で、オレは腰が痛いから、と像の腰の辺りをさするクリスティアン。出口のおみくじをひく。ジャンピエールとクリスティアンが、どういうわけか「凶」。さすがに国際的な東大寺、おみくじの説明は日英で書かれていた。英語で凶は。No Luck、You loseとそっけない。マガリが大吉、オリヴィエは吉でした。
 二月堂方面へ緩い坂道を上る。鐘楼の鐘を傘でつついてならすオリヴィエに「これは国宝なのだ」というとベロを出してあわてて止める。二月堂横の茶店で一服。抹茶とわらび餅。わらび餅を一口食べたオリヴィエは、あわてて口からもどす。みなも「なんじゃこれは」という複雑な表情。食保守主義者クリスティアンはそれを遠巻きに眺める。実際、その茶店のワラビ餅は、こんにゃくみたいに四角く大きく切ってあり、量も多かった。クズキリはパスカルとマガリが気に入っていた。ジャンピエールは、試してみるか、というとほとんど拒まずなんでも口にするが、クリスティアンは慎重に対応して結局は拒否するのでありました。
 茶店にまぎれこんだ弱った修学旅行男子中学生を元気づけたあと、二月堂の回廊をまわる。喫煙コーナーを見つけたマガリがうれしそうに一服。そうこうしているうちに4時ころになり、雨空なのであたりは薄暗い。かなり歩いたのでみなくたびれていた。で、興福寺の阿修羅もみせな、という東野さんの計画も取りやめ神戸に帰ることにしました。早めに電車で帰るといっていた東野さんも結局一緒に車でCAP HOUSEに6時頃もどりました。
 6時から8時までの間に配達される予定の、空港で受け取れなかったパスカルのスーツケースを待つがこない。待っていてもしょうがない。なんと、今朝到着したパスカル男友達アルベルトの荷物も入国時に受け取れなく、次の日配達だという。二人ともエールフランスできたのだが、なんという偶然。そのアルベルトが岩渕君に連れて行かれた灘温泉から戻ってきたので、全員で我が家へ。岩渕君も同乗した。
 我が家では、久代さんの料理した、ニガウリのおひたし、空豆とゴマ豆腐、きゅうりとうなぎの酢の物、チキン、エビ、ザーサイ、野菜入りのトムヤム風スープ、それにデリバリーピッツァ、さくらんぼ、アイスクリーム、つなぎが500円のダイエー白ワイン。
 10時前にお開きにし、無人のCAP HOUSEに届いていたパスカルのスーツケースを積み込み、マガリ、オリヴィエ、クリスティアン、ジャンピエールを新神戸駅前のエウルビルへ、ついで岩渕君を春日野道へ、最後にパスカル、アルベルトを森宅に送って帰宅すると11時過ぎていたのでありました。
 5日の龍谷大学セッションは、明日に続く。
2003年 ・ 2004年 ・ 2005年

(C)2002-2004 CAP HOUSE プロジェクト • 特別非営利活動法人「芸術と計画会議(C.A.P.)」