コミュニティーの中の、共同のミーティング・プレイスとしてのカフェを提唱する小山田徹さんと自立した個人がゆるやかに繋がって、居心地の良い時間や場所をいかに作り出すかを実験し続けているC.A.P.。実は多くの共通点があることに気が付きました。まだ一度もCAP HOUSEに来られたことがないという小山田さんをお招きして、一日限りの「tararin to cafe」をオープンします!じっくり、ゆっくりCAP HOUSEの時間をお過ごしください。3時のおやつの時間には、小山田さんが各地で行ってきた共有空間のお話を映像を交えながらご紹介いただきます。 …杉山知子
京都芸大時代に仲間たちと始めたパフォーマンスグループ「ダムタイプ」。さまざまなメディアが進化していくのに平行して、独自のパフォーマンススタイルを作り上げ、国内よりはむしろ海外で評価されていったダムタイプ全盛時代。相方の古橋悌二氏のHIV感染の告白を機に、当時未知な病であったたエイズについて話し合うことで、多くの人と繋がっていったアートスケープ時代。そしてさまざまな立場の人が集まって、カフェという共通の場所を作り出し、運営していったバザールカフェ時代。現在は、ほとんど大工さんとなって、いろんな技をもった人とチームを組んで、個人の空間作りのお手伝いをしているそうです。
「個人の空間や時間の一部を、共有のものにしていくことが、実はパブリックなものへと繋がっていくんやと思う」という、小山田くんの言葉がとても印象的でした。
個人が自分のもっているものや空間を共有したり、時間を一緒に過ごしたりすることがごく日常的になれば、今の社会も、きっとおおらかで豊かになるのでしょうが、そのためには、個人それぞれが自立して、最低限のマナーを身につけていないと難しいんだろうと思います。
小山田さんの話は尽きることがなく、「おやつの時間」終了後、残ってた数人と、今、小山田くんがはまっている、洞窟探検の話で盛り上がりました。実は洞窟には認定された地図がないらしく、測定して地図を描いた人が、勝手(?)に洞窟内のポイントの名前を付け発表することができるそうです。真っ暗闇の、体が通るかどうかの狭い穴を這い抜けて未知のホールに出会ったときの感動が、小山田さんを虜にしてしまってるようでした。次回は是非、C.A.P.と一緒に共有スペースを作って、思う存分洞窟探検話をしてもらおうと思います。
…ホステス:杉山知子(美術家)