■はじめまして。なにしてんですか?
11月16日(金)19:30〜21:00 
ゲスト:新村和大、西上翔平、中澤雅子(ともにアーティスト)
ホスト:下田展久
参加費:無料

「炭化した唾液」など、生理的で奇妙な造形物を陶芸で制作する中澤雅子、時に自分の身体をモチーフにして様々な素材で作品に展開する西上翔平、「錯視パターン」に対する興味がきっかけでアニメーションをはじめた新村和大。CAP HOUSEのギャラリーで同時に展覧を開催する二人の作家と、家で黙々とアニメーションを作っているもう一人の作家が、自分たちの作品を挟んで「はじめまして。なにしてんですか?」と、相手に問いただし、自作を披露し、それぞれの活動についておしゃべりしてみます。ご参加の皆さんも遠慮なく突っ込んでください。おしゃべりに先だって中澤と西上は、それぞれ映像を交えた簡単なプレゼンテーションも行う予定です。新村和大はアニメーション作品を上映します。なお、18:30からの中澤と西上の合同オープニングパーティーでは、白井廣美のパフォーマンスと作家の作ったちょっとした食べ物も披露されます。ご賞味下さい。おしゃべりな中澤、はにかみやの新村、ほとんど何もしゃべらない西上、この3人でなんとかおしゃべりしてもらうべくCAP HOUSEの下田がじたばたする予定。

※展覧会 合同オープニングパーティー 18:30〜  *白井廣美のパフォーマンスがあります。
[展覧会案内] 
中澤雅子展「らくがき」11月14日(水)〜26日(月) / 西上翔平展「シ・劇的」11月16日(金)〜26日(月)

《プロフィール》新村和大
1980年生まれ。
2003年 神戸芸術工科大学視覚情報デザイン学科卒業。
※画像は新村和大氏 のアニメーション作品の一コマ




《プロフィール》中澤雅子
1978 - 茨城県に生まれ
2001 - 大阪芸術大学芸術学部工芸学科陶芸コース卒業
2003 - 大阪芸術大学修士課程芸術制作研究科造形表現(工芸)卒業
■個展 2001 - 浮遊代理店(奈良) 、2003 - ギャラリーマロニエ (京都) 、2004 - ギャラリー北野坂 (神戸) 、2004、2005 - トキアートスペース (東京) 他、グループ展多数
※画像は中澤雅子氏の作品


《プロフィール》 西上翔平
1981年 神戸生まれ
2007年 京都市立芸術大学大学院 美術研究科彫刻専攻 在学中

※画像は西上翔平展のスケッチ


■はじめまして。なにしてんですか?

今回、リビングルームでは人前で作品を発表する、そしてトークもするという経験薄の自分にとっては、まさに未知の体験をさせてもらいました。
発表後も様々なご意見をたくさんいただけたのには、びっくりすると同時にたいへんうれしかったです。
今まで遠くから見ていたことが、その日は自分の番になっていました。
また、今までにない微妙な位置の者をどう取り上げるか、頭を悩ませたでしょう下田さんには感謝の一言につきます。
自分・作品を見つめ直すよい機会をいただきました。どうもありがとうございました。
《新村和大》

色々な偶々が重なり、集まった3人。
3人3様。感じること、考え方、それぞれに表現方法の出口は違えど、どこか入り口の形は似ているような、似ていないような。。。。まずは私の過去4年前からの作品紹介。話し出すと止まらず、どうやら時間を押してしまっていたらしい。
そして、自分の頭にある凹みを活かして作品化してしまう西上氏。クライミングで使用するホールドを自分の頭の形を模って、西上氏の頭に指を引っ掛けつつ人がクライミングする様は、スライド越しにも笑えてくる光景である。新村氏の作品はイメージの世界を動画にすることで具現化していて、その小刻みな動きのリアルさが気持ち良く怖い。過去の2作品は白黒で、新村氏の頭の中を目の前に突きつけられた感じがまた面白い。バイトをしながら幻覚を見たという作家のコメントに大きく頷けた。
3人だけでは平行線のまま話が終わってしまっていたかもしれないが、それを見事にクロッシングしてくださったホストの下田展久氏、参加下さった皆様に深く感謝をしたい。
それにしても、この組み合わせは必然だったようにも思えますが、、違いますか?
《陶芸家 中澤雅子》

「リビングルーム」を終えて…。
イベントがはじまるまでは、CAPで中澤さんとは出会うたびに、「なにかしゃべる事考えました?」と話しながら、お互いを探り合っている感じでした。新村くんとは顔合わせをして以来、イベント当日まで話す機会がなく、アニメーションを作っているという事以外、ほとんど謎な人物でした。他の二人からしても、CAPに関わりの少ない僕の事を謎に感じていたかもしれません。そんなほぼ初対面の三人が対談することになり、タイトル通りのイベントを迎えることになるのですが、はじめは不安だらけでした。(ホストの下田さんが一番不安だったとは思いますが…。)もともと人前で話す事が得意ではないので、「場の雰囲気から取り残されたらどうしよう」とか「緊張でしゃべれなくなるんじゃないか」とか情けないことをいろいろと考えていました。展覧会が近づくにつれ、準備に追われるようになると、そんなことはすっかり忘れていましたが、いざ本番を迎えてみるとさほど緊張することもなく、イベントを終えることができました。なにを話したのかは、ほとんどその場のいきおいでしゃべっていたので覚えていないのですが、CAP独特のやんわりとした空気で、ふらっと立ち寄った友達の家でなにげなく会話して帰った、みたいなそんな雰囲気で話せたのがよかったです。後から考えると、それぞれの話しのテンションはよかったと思いますが、お互いの立場からもっと意見なり、質問が飛び交えばよかったなぁ、とは思いました。
《西上翔平》