10/1(日)〜28(土)Drawing Exhibition 2017

5人の作家たちが「ドローイングってなにかね?」という質問に展示で答えます。さらに、ドローイングをテーマにそれぞれが編み出した珠玉のイベントの数々も!この展覧会にサブタイトルをつけるかつけないかを参加作家で話し合いました。あれこれアイデアを出し合って笑っているうちに私は気がついたのです。「ああ、この会がすでにドローイングなんだな」と。特別な心構えはいりません。どうぞお気軽にお運びください。(築山有城)

 

====

Drawing Exhibition 2017
2017年10月1日(日)〜28日(土)10:00〜19:00
月曜休館/ただし9日(月祝)は開館、翌10日(火)が振替休館となります

参加作家:木内貴志(とりあえず美術家)、柴山水咲(美術家)、築山有城(彫刻家)、倉富泰子(彫刻家)、かなもりゆうこ(美術家)

 

<関連イベント>
オープニングパーティー
10月1日(日)17:00〜/参加費:無料
*18:00よりミニライブ「浮音模様」(グンデル:やぶくみこ)
音楽家・やぶくみこさんによるガムラン楽器のひとつ「グンデル」の演奏。空中に浮かんで溶けていくような美しい音色は、まるでドローイングのよう・・・。

 

トークイベント「名付けて無限柱」
10月8日(日)15:00〜18:00/話者:木内貴志、築山有城/ゲスト:奈良田晃治/参加費:無料/C.A.P.のFBページよりライブ配信あり
3人の作家たちが、作品や展覧会のみならず様々なものごとにタイトルをつけていく、仁義なき脳内ドローイング大喜利大合戦!来場できない方もC.A.P.のFBより生配信をどうぞ。

 

クロッキー&スケッチ部「ドローイング・ジャーニー in 左京区」【要予約】
10月12日(木)/集合場所:[神戸] 10:00にKOBE STUDIO Y3集合、[京都]12:30にカナート洛北集合/案内役:柴山水咲、倉富泰子/参加費:無料(交通費・昼食代などは実費)/申し込み:w_t_r_bloom@yahoo.co.jp(柴山)
出展者と京都を巡り描く旅。木内さんのアトリエも訪問します。

 

別館 築山有城〜つくりたいものがあるんだ〜
10月15日(日)11:00〜19:00/マスター:築山有城/参加費:500円(1ドリンク付)

 

——————

 

<作家紹介>


木内貴志
Subtitle:「ドローイングって何かね?」
Comment:私は言葉とその意味から作品を制作することが多いもので、「ドローイング展」となると、「ドローイング」という言葉の意味や使い方、使われ方なんかが気になってきます。なので、ミーティングなんかで「ドローイング、ドローイング」と連呼されるとつい、「さっきからドローイング、ドローイングっておっしゃってますが、ドローイングって何かね?」とつい菅原文太風に言ってみたくなります。

Takashi Kiuchi(とりあえず美術家) 1973年 京都市生まれ。1997年 成安造形大学卒業。大学在学中より関西を中心に美術作家活動を始める。手法や作風を限定せず、絵画や立体はもとより、企画性の強いイベント的行為作品など、様々な表現で社会や制度と個人の問題を作品化し、「キウチズム」なる個人イズムの確立を追及している。

 

 


柴山水咲
Subtitle:ドローイングの不定型
Comment:5年ほど前から同サイズの紙に描く「ドローイングシリーズ」を手がけてきた。 ドローイングに対する私の思考は、すっかり定型化してしまっているように思う。 ドローイングってなんだったっけ?  混乱の中から見つけ出す、かたちのない何かを描いてみたい。

Misaki Shibayama(美術家)1988年 近江八幡市生まれ。2013年 京都造形芸術大学大学院修士課程修了。個人的な経験や記憶からテーマを設定し、ガラスや油彩、布を使った立体的な絵画作品と、枯れていく花をモチーフとしたドローイングを制作。また短い文章を制作し、展覧会来場者が持ち帰れる作品「手紙を書く人」として展開する。これらを通して「喪失」や「時間」を問う。

 

 


築山有城
Subtitle:最後の聖線
Comment:みんなで集まって食べて飲んで話す時のように、とにかく底抜けに明るく楽しい 会にしたいし!

Yuki Tsukiyama(彫刻家) 1976年 神戸市生まれ。素材のもつ、隠れた魅力を引き出すことで作品化を続けています。「あなたの作品には、作品のまわりの空気をガラリと変える力がある」とほめられて嬉しかったことが何度かあるのですが、最近は若い友達たちに「築山さん空気読めない! もっと空気読んで!」とよく言われます。字の書いてない空気をいったいどうやって読むのか? つくってつくって毎日のようにつくって、その先にどんな空気があるのかいつか読めたらいいなと思っ ています。

 

 


倉富泰子
Subtitle:いい線は1日にして成らず
Comment:豚や牛、鶏。
動き回る動物をうつしとる力。 粘りに粘って、やっと1枚いいドローイングが描ける。 その難しさ。 自己とは何かを、そこにある命を見つめ、描きだす行為から探している。

Yasuko Kuratomi(彫刻家) 1988年 うるま市生まれ。2014年 沖縄県立芸術大学大学院修了。家畜動物や自身のペットの表情に惹かれ、また家畜動物に自分が重なって見えた経験から、それらの頭を被った人間像を木彫でつくるselfシリーズを制作。

 

 


かなもりゆうこ
Subtitle:とどまるもののない時間
Comment:小さな物事は絶えず動いているので、ときどき神秘が顔を出します。 とるに足りないものの完全さ、美しさがあって、何の束縛も受けずに存在しているドローイング。 そんな軽量なドローイングたちが、普段知りえない作家たちの内奥にある、 時間の広がりを覗き見させてくれるかもしれません。

Yuko Kanamori(美術家) 1968年 神戸市生まれ。身近な身体や事物に関わる映像や様々な素材を用いたインスタレーションを発表し、パフォーマンスやオリジナルの茶事なども演出する。作品の残り布・残り糸を使用した《cordel》、残り紙から点描的に紙粉を彫り出す《雪片》等、日々のドローイング的作業がある。