Y3と私 #20

 

 

 

今朝は、朝から豚汁を作りました。里芋がたくさん入った美味しい豚汁が出来ましたが、昨夜の豆腐の味噌汁が残っていたので、僕の朝食は、味噌汁を飲みながら、豚汁を食べることとなりました。

 

 

 

鯉川筋の坂道を登ってY3へ。坂の途中で、ひまわりを発見しました。時々、真冬でも、ひまわりが咲いているのを見かけることがあるのですが、これは、やはり温暖化の影響なのかなあ。夏から、ずっと咲いていたのかなあ。

 

 

 

今日も朝からY3で制作です。今日は、依頼されているセラミックの作品をいくつか作る予定です。

櫻井さんの作品。キャンバスが新しくなりましたね。今度は、何を描くのかな。

 

 

 

 

今日は、ちょっと、佐藤さんのスタジオにお邪魔しました。佐藤さんはカメラマンです。日々、色々な現場を飛び回っていて、このスタジオでは、撮影した写真の整理をしたりしているとのことです。
昔は、撮ったきた写真を暗室で現像するのが、楽しく緊張感のある仕事だったけれど、この頃はパソコンの上で画像を整理するだけで、なんだか味気ないですよ、と佐藤さんは語っていました。

写真の世界は、一足先にデジタル化されていきましたが、やがて、美術の世界もデジタル化されていくかも知れません。現実的に、「紙」は少しずつ生産が縮小されているようです。あまり使わない紙、すなわち画用紙やら希少な紙類は、生産中止になっていっていくのでしょう。

効率重視、利便性の一途をたどっていた現代社会にも、今、色々な歪みが出てきています。コンビニや宅配便の問題もその一つでしょう。

そんなに便利じゃなくても生きて行けるし、ここら辺で、方向転換すること、考え直してみるということが、今、一番大事なことなのかも知れません。

 

 

 

 

佐藤さんは、時々、色々な人のポートレートを撮影するイベントを行ったりしています。スタジオには、ポートレートを撮影するセットや機材なども置かれていますよ。

 

 

 

3Fのワークショップルームでは、スケッチブック展の鍵山さんが、何やら怪しげな物を作っていました。どうやら、12月から始まる「私と私たち」展に出品する作品を作っているとのこと。キノコのようでもあるし、宇宙のようでもあるし、DNAのようでもあるし、どんな感じになるのかなあ。

 

 

 

 

そしてランチの時間。今日はひさびさに大人数ですね。和気あいあいと、楽しいランチの時間です。

僕がC.A.Pのスタジオで制作しだした頃も、皆で集まってランチを食べていました。でも、当初、僕は、ずっと一人でスタジオで菓子パンとか食べていました。寸暇を惜しんで制作していたので、ランチの時間も惜しかったし、それに、皆で話しながら食事するのも煩わしかったのだと思います。当時は、昼間、このスタジオで制作するために夜のアルバイトをしていて睡眠時間もほとんどありませんでしたが、なんとか必死で制作していました。
それから時間が経って、少しずつ人と触れ合ったり、時々は一緒に食事をするようになって、頑固だった僕の心も、いつしか柔らかくなってきたのでしょう。それからは皆でよくご飯を食べるようになりました。なんとなく苦手だな、と思っていた人も、実はいい人だなあ、と思ったりすることもあったし・・。

こういう風に皆で一緒にご飯を食べるのは、動物の中で人間だけらしいです。今では、コンビニやらファストフードやら、いつでもどこでも自分の好きなように食事が出来るようになりましたが、「誰と」食事をするのか、ということは、自分の自由にはなるとは限りません。一緒に食べよう、と言ってくれる人がいないと、一緒に食べられないからです。「誰と」食事をするのかという事は、昔から変わらない問題なのかも知れませんね。

 

 

 

別館の陶芸部屋では、今日も、Clay Studioのメンバーの方が制作をされていました。皆で、「土鍋」を作っているようですよ。写真は、六角形の土鍋を作っているところです、蓋が「武道館」の屋根みたいですね。なかなかの意欲作だと思います。

 

 

 

 

 

そして、番外編。これは、「神戸文化祭」に参加している濱口さんのお店に行ってもらってきたCDです。

濱口さんは中華料理店で修行されているのですが、仕事が終わるとミュージシャンとして、ギターをかき鳴らしながらライブしているそうです。その中華料理店に行って「濱口さんいますか」と声をかけると、なんと、この自作CDをプレゼントしてくれるのです!。「キープ・オン・ライフ」生き続けるということ。フォークやら、ブルースやら、色々な思いが散りばめられていました。なかなか味わい深い逸品だと思いました。

上村亮太