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2019.11.26

 

 

 

CAP HOUSE時代の建物の紹介。今日は3階と4階部分の説明ですね。今は、4階がスタジオ・フロアになっていますが、昔は、3階がメインのスタジオ・フロアでした。

3階には12部屋ほどスタジオがあり、木工室と呼ばれる部屋もありました。今と同じく、色々な電動工具が置いてあり、皆さん、わりと頻繁に使っていたように思います。僕も額縁を作ったり立体作品を作ったり、かなり利用していました。それから、CAPメンバー用の共同アトリエもありました。スタジオ利用希望者の人も常時いたようですが、スタジオに空きが出るまでは、まずメンバーになって何回かミーティングに出たり活動に参加したり共同アトリエを使ったりしていたように思います。

 

僕が初めてスタジオを利用した頃は、音楽関係の人も何人かスタジオを使っていました。それぞれ、窓には卵パックなどを貼って防音したりしていました。

ガムランを演奏する人達が使っているスタジオもありました。よく、皆で合奏の練習などしたり、個別に練習したりしていました。なので、あの頃は日常的に、ガムランの音がよく聞こえてきていたなあ。舞踊の人達もよく練習されていましたね。インドネシア、インド関係の人達とCAPとは、色々なご縁があったようです。ガムランやインドの音楽の演奏会などもよく行われていて、その時はエスニックな料理も提供されていて、CAPのリビングルームで、僕は初めてスパイシー・カレーやパクチーを食べました。

 

 

井上想くんは、インドの横笛のバンスリーの練習のためにスタジオを利用していました。想くんは、ほんとに好青年で、声も大きくハキハキとしていて素直で誠実で快活な青年でした。いつも朝9時前にスタジオに来て、夕方5時までみっちりと真摯に練習していました。想くんのスタジオには、荷物や道具などはなく、敷物を一枚敷いて、その上に座って練習していて、敷物の上には、チューナーのような不思議な機械が置いてあったように思います。ほんとに素敵な青年でしたが、なぜだか、ミカンの皮をスタジオの床に放置する、という癖がありました。ミカンを食べては皮を放置していて、なぜ放置しているのかは、最後まで分かりませんでした。想くんは、やがてインドに修行に渡り、後にはインドの歌い手になったそうです。

スタジオには、歴代、変わった人達も多く、色々な問題や事件を起こしたりもしましたが、でも、なんとか無事に楽しくやっていけたと思います。

 

僕は、CAP HOUSEで行った「PARTY」展という、大きな展覧会に招待されて、2002年の秋から、その制作のためにスタジオを使わせていただいていました。その頃は4階の空き部屋で制作していました。

4階には、杉山さん、藤本さん、塚脇さんのスタジオがありました。西の方には、「文書室」という部屋があって、神戸の古文書や神戸ゆかりの文学資料などが保管されているようでした。今の「神戸文学館」の準備のためだったらしいです。また東の方には、ブラジルコミュニティーCBKが入居していました。部屋の前ではビーチサンダルとか水着とか小物なども販売していたような記憶が・・。

昔はエレベータがなかったので、年配の方々は、結構大変だっと思います。4階部分は、空き部屋も多かったので、なんか、とっても埃っぽかったなあ。カビとホコリの匂いが、CAP HOUSEの匂いだったのかも知れません。当時は5階の講堂部分はクローズされていましたが、屋上には時々登って、林間学校の講座をしたこともありましたね。

 

 

僕は、「PARTY」展が終わってから、そのままCAPメンバーになり、3階のスタジオを使わせていただく事になりました。今のキッズ・ルームの場所が僕のスタジオでした。今の3階の倉庫は便所があった場所で、まだ、壊れた古い便器がそのまま残されていました。

僕のスタジオは、シンプルに制作のための場所だったので、部屋は全て白く塗装して、部屋に置いてあるのは画材と道具と作品だけ。とてもすっきりとしたスタジオでした。ほんとに、ほぼ毎日制作していましたよ。

僕は、2002年から2007年まで3階のこの部屋を使い、改修工事が終わり、CAP Y3 STUDIOの時代は、今の4階の東端の部屋を2012年度まで使いました。部屋の壁に合板を貼ったり、引き出し付きの机を作ったりソファーも置いていました。もう、今は、壁に釘やアンカーを打ったりすることもできなくなりましたね。ソファーやサイドテーブルや備品などは、今はたぶん、色々な部屋で使われているのかな。サイドテーブルは昔から移民センターで使っていた、とても頑丈な机で、今はほとんど残っていないだろうなあ。

僕や杉山さんは、2012年度を最後にY3のスタジオからは卒業しましたが、それからも時々、展覧会を行ったり版画したり陶芸したり、長らくお世話になりました。もう、そろそろ、僕も引き際かなあ・・。

CAP HOUSEは、ソフトもハードも、とても素敵な場所でしたが、欠点があるとしたら、それは「便所」でした。「便所」はとても古くて、この建物の中に男女共用のトイレが2階に一箇所ほどしかなく、それが最大の欠点でした。「CAPは良い場所だけど便所がなあ・・」と皆は思っていたことと思います。特に女子は大変だったことと思います。なので、改修工事で一番良かったことは、「便所」が新しくなった事だと思うのです。あと、エアコンが付いた事かな。

今日の最後に、僕がCAP HOUSE時代に描いていた絵の画像を一枚。この頃描いていた絵の写真はあまり残っていなくて、パソコンの中にも何枚かしか残っていませんでした。その中から。ケーキの絵です。

上村亮太

 

 

 

KOBE STUDIO Y3とは

KOBE STUDIO Y3は、神戸市立海外移住と文化の交流センターでC.A.P.が運営するアートプロジェクトです。
ここでは、様々なアーティストがスタジオのドアを開け、活動を公開しています。またこのスタジオのアーティストたちを中心に、ワークショップや展覧会などのプログラムも実施しています。
ぜひお気軽にご参加下さい。

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(月曜休み)
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