Y3と私 #32

 

 

今日も、ちょっと、昔の様子を紹介します。

僕がスタジオアーティストの時は、毎月、月に一回、いろいろな催しをしていました。「小さなドローイングの時間」という催しも、その一つです。スタジオで一緒に、小さな物を見て描く、というものです。お話ししながら、気楽に小さなドローイングを描きました。初めて絵を描く人や、いろいろな人がスタジオに来られて、皆、素敵なドローイングを描いていました。

 

 

 

1階のカフェでも、毎月一回、「小さな刺繍の時間」という催しなどを行ないました。それは文字通り、カフェでコーヒーを飲みながら、チクチクと小さな刺繍をするというものです。

一回ずつテーマを決めて、自分の思うものを刺繍していきます。第一回目のテーマは「雲」で、それぞれの思う雲を刺繍にしました。なかなか面白かったです。

この刺繍は作家の金井和歌子さんが、見本に、僕の絵を刺繍にしてくれたものです。上手いですね。

 

また、カフェが少しでも賑やかになれば、と、いろいろ考えて、月に一冊、新しい絵本を作って、カフェの本棚に置いてみたりもしました。その中の一冊が「アネモネ戦争」でした。

 

 

 

 

別館でのいろいろな講座や催しも始まりましたね。陶芸部屋を使っての「ねんどクラブ」。子供たちや、いろいろな人が来られました。今のClay Studioの前身ですね。

 

それから、築山君の「木工クラブ」もスタートしました。意外にも好評で、皆、作りたいと思っていたものを一生懸命に作っていました。主婦の方々も多く、今ブームの「DIY女子」の先がけだったかも。

 

皆、なんか気楽に、自分のやってみたいことをやっていました。

僕はCAPに来てから、今まで試してみなかった事などを、たくさんやってみる機会があり、それが、今の僕のキャリアを作っているように思います。紙版画やあぶり出し、青写真、ガラス絵、ロウソク細工、銅版画、ステンドグラス、刺繍や縫い物、そして陶芸などなど。

本当に、良い時間をいただいたなあ、と思っています。

上村亮太