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CAPARTY vol.21「第5回 アート林間学校」 感想

中澤雅子
アート林間学校 七輪陶芸を終えて

7月23日(土)24日(日)の二日間七輪陶芸を担当しました。
23日は作陶をし、24日に焼成するという行程を組みました。
初めて陶芸をするという方、以前少しだけやっていたという方、様々でしたが皆さん楽しんで参加してくださった様子でした。

まず1日目の作陶は、白い土と赤い土を用意して2通りの色の土で好きな形を作っていただきました。ただし、七輪は内側が直径20センチ程しかないので大きさは”ぐい飲み”サイズという事だけを伝えて取り組んで頂きました。
蓋物を作られる方、ボタン、オカリナ、お面や新幹線、恐竜や眼鏡置きと皆さんの発想はとどまる事を知りません。
こちらが皆さんの発想力に勉強させて頂いたように思います。
今回は釉薬を使わず、灰を被せて溶かした自然の釉薬だけで焼成をするということでしたので、皆さんどんな色になるんだろうと想像を膨らませながら楽しんで作陶して頂いていたように感じてます。
次の日の焼成という事で固まりやある程度厚く作られた作品を乾燥させるために段ボールにいれ、ドライヤーを中にいれ強制乾燥させました。
無事に作品は乾燥し、焼成に入ります。
七輪は大きさが小さいですが中は最高温度が1300度程まであがることから、 受講者の皆さんには長袖、靴を着用して頂きました。
真夏の気温の暑い中、暑い七輪陶芸を受講してくださった皆さん、なかなか熱心で、進んで火に近づき炭を入れるなど、積極的に参加していただきました。
4時間程で焼成は終了し、作品を水に着け急冷し、”合評”と相成りました。
作陶の段階で気に入ってないとおっしゃっていたものも、なかなかのできばえになり、皆さん満足してらしたように思います。
今回真夏にこういった暑い催しをするということは講師、受講者ともに大変かもしれませんがその大変さを乗り越えたからこそ、得られる物も多く、大きいのではないかとも感じております。
受講者の方から2日続けてするのはどうしてかという質問もありましたが、作った勢いが薄まらないうちに、焼成に入るというのも狙いの一つでもありました。
受講者の皆さんに火の粉が飛ぶなどの火傷の心配をしておりましたが、皆さんけがをされる事なく無事に終える事ができました。
今回初めてアート林間学校に参加させて頂きましたが、限られた期間内で何かをやり遂げようとするエネルギーの強さに触れる事ができ、私自身の制作の力にもなったように思います。
今回は山村幸則さんと講師をさせていただきました。山村さんの判断力、素早い行動、受講者の皆さんに対する心遣い等、勉強させて頂く事が多くありました。
今回は講師のみの参加となりましたがまた受講者として参加させていただきたいです。ありがとうございました。

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