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CAPARTY vol.21「第5回 アート林間学校」 感想

小阪真由

アート林間学校「動く木のおもちゃ」

「動く木のおもちゃ」の講座は、受講者に独自の作品を制作して貰いたいという思いから、制約はカムやクランクなどを用いるというくらいで、自由度の高いものとした。

期間は林間学校が始まってすぐの土日二日間だが、ただでさえ制作時間を必要とする木のおもちゃを、二日間という短期間のうちに、自由度の高い内容で作り上げるということには正直不安があった。しかし、曜日や期間は受講者の参加の容易さでは適切であると思われるし、内容も、制作するものを一方的に提示する受動的なものにはしたくないことから、この案に決まった。しかし、当日までは、受講者がどのような作品を作りたいのか、期間内で仕上がるのかなど、実際やらなければわからない、考えても仕方のないことを気が付けば考えてしまうことが多かった。

当日は小学生から年配の方まで九人の方が参加された。二日間という期間は、子供達にとっては十分、大人にとっては少し足りないというような感じであった。子供は、設計図があってないようなもので、組み立てながら考え、細かいことも気にしないので、色を塗っても時間が余る。大人は、凝って考えるので、時間外制作もするが、仕上がりまでは到達できない。しかし、実際やってみて、体力的な面や集中力の持続を考えると、この期間設定は不安も大分あったのだが概ね成功だったと思う。工具類は、順番待ちに時間をとられ手持ち無沙汰になる人がいたので、もう少し台数があればよかったかと思う。参加人数は募集の時点では十人としていたのだが、それより少ない九人(CAPメンバーも一人参加していたので実質八人)でも二人の担当で手伝うことは思ったより忙しく、受講生の需要に十分対応するのは難しかった。募集人数は五、六人くらいがよかったかもしれない。

見直す点は色々あるが、ほぼ皆がおもちゃを完成させ、それが動いたことは本当に嬉しかった。この講座に関ることが出来て本当によかったと思う。

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