中本圭美
アート林間学校「ガラスのおやつプレートをつくりましょ」
アート林間学校に講師として参加して、今年で3回目を迎えました。できるだけ小さい子供さんに参加して頂けるよう、簡単に楽しんで作れるものを…と思い、ガラスという素材を用いて、1年目はガラスのピーマンを、2年目はガラスの時計、今年3年目はガラスのおやつプレートを制作してもらいました。
普段、ガラスといえば食器やグラス、アクセサリーなどを主に目にしますが、制作過程はそれぞれ異なります。
私はその中でも、電気釜(キルン)で熱を加えて加工する方法でガラス商品を作っています。(キルンワークといいます。)
難しい事を言えばキリがないので、簡単にガラスでこんなものが作れた!と楽しんでもらえればいいと思いました。
私自身、ガラスに触れてから10年程になりますが、毎年アート林間学校での子供達の反応はおもしろいものです。始めは少し戸惑いながらガラスにさわっていますが、すぐになじんであれこれと質問してきたり、こんなふうにしたいと欲求を伝えてきます。
子供達ひとりひとりが未知の素材に対して、可能な限り挑戦しようとします。
普段、仕事となると複雑に考えがちな日々なので、子供達の単純明快な様子は新鮮に感じられます。
毎年、子供達ができあがった自分の作品を見て、どういう反応をしているのか見られないのが残念ですが、喜んでくれていればいいなと思います。
あと、大きくなっても想い出となって心に残ってくれることを願って、また来年もこれからも機会があればアート林間学校に参加したいと思います。