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CAPARTY vol.21「第5回 アート林間学校」 感想

阿部星加

「アートイベントドキュメントの企画と構成」

「アートイベントドキュメントの企画と構成」という、なんだかわかるようなわからないようなタイトルでお話しをすることになって、しばらくはわかるようなわからないようなまま、いつかちゃんと考えてはっきりわからなくちゃと思いながら、どんどん日が経っていきました。

学校というからにはちゃんと考えてちゃんとした授業みたいなことしないとという気持ちがあったからで、そんなことがそもそもの考え違いでした。

ちゃんと、という言葉はどうも、母親からよく言われていたような気もするし、学校らしくて規律っぽい、そして「起立!」っぽいイメージを伴っていて、もう学校の日々なんて忘れちゃったからか、ちゃんとする仕方を思い出せないのです。「ちゃんとハードル」を越えないことには進めないのに、そいつが高くて広くて自由自在に思えて、ハードルの手前で途方にくれていたのでした。

それでも間に合って、ちゃんとの呪縛から解放されて「背伸びしたってしょうがない、自分がやってきたことをお話するだけで、どうせそれ以上のことはできるわけないし」とハラをくくることができたのは、本当に運がよかったです。

だいたいいつでも、ハラをくくると言うのは、ちゃんと、というのからずいぶん遠いみたいで、なおかつちゃんとをも飲み込んでいるみたいで、その後の仕事の結果はどうあれ、なんとか乗り切るものです。それならいつだってハラをくくればいいのにと思うのに、それはそれで難しい。

まぁそんなわけで、今回は、いつもわたしがどんなネタを扱ってどんな風にそれをリポートにしてるかを、ただお話しました。聞きに来て下さった方が皆さんとても温かく、ほとんどそれに助けられて、意外にも楽しい時間を過ごすことができました。

こんなわたしに機会を与えて下さったCAPHOUSEの皆様、それからつたない話につきあって下さった皆様、本当にありがとうございました。

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