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CAPARTY vol.21「第5回 アート林間学校」 感想

澤木久美子

『巨大流しそうめん?!』

4日間の連続講座はハードルが高かったのか、参加者は小学4年生の男の子2人と大人1人という若干淋しい講座となったものの、強力な(?)助っ人を得てスタート。

1日目の作戦会議で材料の目星を付けたり、場所を決めたりしたのだけれど、やはり小学生に材料の提案を求めるのは難しかったようで、結局こちらから提示したものの範囲内で考えることになった。でもあきらめようかと思っていたペットボトルの利用は、皆からの希望もあり実際に少しつないで試験的にそうめんを流してみたら、予想以上に流れる様子がおもしろくて即採用が決まった。やはり机に向かってどうするこうするを考えたところで楽しい案など生まれて来るものではないと実感。またどこへ設置しようかと裏庭を調査(?)中、空に飛行機雲で描かれた『○OCARI SWEAT』の文字を発見し、全員で興奮しながら屋上へダッシュ!妙に幸せな気分を味わい「このペースで楽しみながらいこう・・」と決めた。

正直言って行き当たりばったり状態ではあったものの、試験流しをした時点で頂点に達した子供達の興奮を見て、一緒に楽しめる単純明快な内容であったことは良かった、と思った次第。反省としては、流すコース設定などの検討時間をもっとゆっくりとっても良かったかとも思うが、いろいろな案を導き出すための仕掛けをどこまでするかがいつもながら悩み所。

また、個人的にはこれまで赤字講座ばかり企画していたため、今回は参加人数から考えた材料費が気になり、結果として(お金の問題だけではないけれど)“巨大”のおもしろさが出せなかったことが残念だった。

最終日、残念ながら雨天となったものの、みんなの協力を得て玄関前に設置。参加の小学生達は今度は“売る”ことに興味が集中。何度もお金を数えてこれまた興奮気味。

“巨大”の二文字をはずして、楽しかったしおいしかったから成功!といったところでしょうか。

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