2009年7月19日

7月18日、インドネシアの笛

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7月18日(土)、夕方7時からCAP CLUB Q2で「インド音楽のレンズを通して見えてくるアジア的音楽の可能性」というトーク&コンサートシリーズの第2弾が開催されました。
シリーズ名、長いでしょ。
今回のタイトルも長い。
第二回「インドネシア・バリの笛、スリンとバーンスリー」です。
企画と進行は、インド音楽の専門家、Hirosこと中川博志さん。
タブラー演奏は田中りこさん。
ゲストはバリ音楽の専門家、小林江美さんです。

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スリンは6穴の竹の笛です。
お話によると、とにかく大小緩急と複雑なビブラートを入れて演奏することが重要だそうで、そのために指、口、喉など全体的に震えつつ演奏することになります。
それからこの楽器は主に、バリではガムランアンサンブルの固定した音程の上を連続した音程でつないでゆく、装飾的な役割が大きいということで、決して表舞台に独り立ちするような楽器ではないそうですよ。
にもかかわらず、同じ竹でできてるし、インドとインドネシアなら名前も似てるから大丈夫であろう、、、といううっかりした予想のもと、またもやセッションしてみることになりました。
北インド古典音楽のフォームにゲストの小林さんに無理矢理入ってもらってのセッションです。

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最初にリズムのないアーラープという部分から演奏は始まるのですが、ここが面白かったです。
スリンはとにかく他の楽器の間をフワフワと埋めてゆくのが役割なので、いつもは気の長いインド音楽のこの最初の部分が既に、祭り囃子に近い感じとなりまして、そのまま盛り上がってゆきました。
インドとインドネシアのバリ、、、似ているようで驚くほど違う音楽でした。
同じ様なシンプルな構造の笛という楽器ですが、こんなに音楽的な幅を持てるのか、、、と感慨深い夜でありました。

さて、次は9月19日に声明とインド音楽です。
ゲストは浄土宗式衆のみなさんによる「七聲会」です。
お楽しみに。
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