2011年10月19日

10/15 アステアステ イン コウベ2011〜オールナイトインド音楽!レポート

インドの古典音楽、若手の音楽家10組が出演したオールナイトコンサート。写真提供は柾木摂さんです。

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2011年10月15日の日没は夕方5時26分だそうで、この時間から翌朝の日の出まで、関西中心に若手のインド古典音楽の演奏家がじゃんじゃん演奏する、というすごい企画です。
ベンガル式の紙芝居をする東野健一さんを中心に、インド音楽大好きな田村悟さんが制作を担当。
この入り口のイーゼルにあるのはチラシですが、東野さんの友人でインドのタクシー運転手の人が描いた絵を使ってます。すごい迫力です。
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スタッフは朝10時に集合。前日は大雨も降ってお天気が心配でしたが、なんとかもちそうかな。
いよいよ長い夜のはじまりです。Q2の窓の外はすぐに海。日没の時間はまだ空も海も青い。
しかし、予約は100人ほどあったのに開演時のこの人数はちょっと少ないです。変だなあ。
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ステージは東向きに設営しているので、晴れれば終演時に日の出がみえるはずです。
最初の演奏はサロードの北田信さんとタブラーの高巣泰輔さん。丁度日没からの演奏スタートで、東の海も空もきれいな色でした。
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インドのフルート、バーンスリーを池田剛さん、タブラーは東坂幸次郎さんです。バーンスリー、清々しい演奏でした。
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7時50分からの演奏は、シタールの野口昌彦さん、タブラーの松本こうすけさん。
僕は音響のスタッフをしてましたが、松本さんはマイク持ち込みでEVのダイナミックマイクを使ってました。57よりやや高音域が抜ける感じがしました。この時はまだ眠くなかったとおもうので、この印象は間違ってないと思います。
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9時です。子どもはそろそろ眠りなさい、眠らないと怖いおじさんが地獄に連れて行くど〜〜。
という話しではない。東野さんの紙芝居です。数人の子どもと大勢の大人、会場全体をひっぱていく力は流石です。若いもんには負けてない!
この日のお話は「カタツムリ」そして「月夜の浜の芸くらべ」と海にちなんだものでした。
だいたいこのくらいの時間で普通、もうたっぷり聴いた感じなんですけど、これからですよ!
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これまたすごかったです。写真左の太鼓、パカワジを演奏する金子哲也さんは以前CAP HOUSEで「ハヌマーンな一日」というプログラムに参加してくれた事もありますが、この楽器は主に南インドで使われる事が多いと聴いてます。シタールはオザキシュウヘイさん。オザキさんがほとんどの出演者に声をかけてくれました。バーンスリーはgumiさん、タブラーは高嶺忠司さん。迫力でした。
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夜11時をまわりました。サロードの演奏はSagarさん。この方もマイク持ち込み。タイピンタイプのコンデンサーマイクです。びっくりしましたがサロードは楽器本体でよく響きます。リバーブ要りません。で、タブラーの演奏は上坂朋也さん。コンサートの流れ自体がどんどんテンションあがって来ました。
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深夜0:20からの演奏は、シタールの木村倫朗さん、タブラーの室優哉さん。
しかし、こんなにインド音楽をやっている若い人達がたくさんいたとは、不勉強でした。びっくりしました。しかもみんないい演奏です。すばらしいと、本当に思います。しかも、日本におけるインド音楽第一世代というか、昔というか、その頃と違って妙なインド臭さがなく、純粋に音楽を深めているという印象です。なんか変かもしれないけど、ジャージはいて、カップ麺食べつつ、パソコンで情報収集しつつも、寸暇を惜しんでトレーニングしてるというイメージであります。なんか伝わらなそうなんで切り上げます。
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午前1:30。マーさんと小泉哲也さんのタブラー合戦です。この時間に打楽器で盛り上がると幸せ。
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シタールを岩下洋平さん、サロードを平川麦さん、そしてタブラーに藤澤ばやんさん。
関係ないですけど、この日の音響機材の半分は藤澤ばやんさんのものです。インド音楽やってて音響の技術的な事に強い人が以外と多いんですね。
すみません。ぼくはこの時間爆睡しました。音響は高橋怜子さん横田智美さんが担当。若いってすごい!でも3人とも交代で寝ましたが。。。
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大詰めが迫って来た。午前4時、シタールのJさん、タブラーの大橋一慶さんの演奏です。この時間でも寝ている人はごくわずか!すごいなあ。盛り上がっちゃってます。
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朝5時、最後の演奏はシタールの石濱匡雄さん、タブラーのアシュウィニ・クマール・ミシュラさん。
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この時間でこのお客さん。スタートの時は、予約の割に少ないなあ、、とおもったけど、どんどん増えて、深夜からは120名くらいいたんでしょうか?スタッフ入れると150人は越えてました。
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なんと雨もあがり、演奏中に東の空が明るくなってきて港がみえてきます。
「ガンガー!」と心のなかで叫ぶ声が聴衆の間から聴こえて来たのは、睡眠不足のせいであろうか?!
ラストを飾るにふさわしい、集中力が途切れる事がない、すばらしい演奏でした。迫力でした。
全10組のすばらしい演奏と東野さんのインド紙芝居。贅沢な一晩になりました。まるで東野さんの紙芝居「月夜の浜の芸くらべ」が現実になったかのよな。
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終演時の記念撮影。中央でタンガリーを来ているのが、制作元締めの田村さん、その左が一晩ずっと司会をしてくれた正野勝弘さん。
ぼくはレッドブル2本飲みました。
でも楽しかった!

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