2013年9月26日

9/20 ふわぁ〜っとした西野さんのお話し☆

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トークの穴2013
「チコちゃんと私の不思議な関係」
2013年9月20日(金)19:00〜
ゲスト:西野詩織(美術作家)、聞き手:中澤雅子(陶芸家)
参加費:¥1,000(1ドリンク付)

CAFE & SHOP y3と4階の401号室にて個展を開催中の西野詩織さんにお話を伺います。

*西野詩織展「時と家 vol.2」はコチラ

西野さんとは15年近いお付き合い。私たちの会話はいつも不思議な雰囲気が漂います。
ふわふわしているようで、こだわりの強い私たちの作品の話から、気になっていること、お勧めのアーティストからお勧めのお店?まで。ふわふわトーク繰り広げます。是非お越し下さい。(中澤雅子)

今回のトークの穴2013は、只今カフェにて展示中の西野詩織さんです。(4階でも個展開催中)
ふわぁ〜って感じの西野さんからガツガツ本音を聞き出す悪女役はナカボンこと中澤雅子さん。
中澤さんは、大学時代から西野さんとの交流を深めています。なので詳しいのです。
お話しでは、学生時代はもっと「ふわぁふわぁふわぁ〜」ってしてたらしく興味深いです。
そんな西野さんの陶芸から現在までのココだけの話しが聞けたらと思います。



中澤さんが今までの付き合いから、西野さんの記憶を辿っていきます。
左)中澤さん   右)西野さん
※背後の壁面は西野さんのカフェ展示です。



大学生で陶芸を始めましたが、「陶芸の世界」へ思う事が沢山出てきました。
自分のやりたい事と遠ざかって行ってる様な...
なんて言うか、形態的なところがしっくりこないとの事。
当時の彼女には「こうしなくてはいけない」ものが全て何故?に置き変わって行くようです。
確かに目的の物がハッキリしているのなら極めた道筋ってものがあるのは当たり前。
ただそれを選ぶかパイオニア精神で新たな道を築いて行くかは自由である。
それでも目指している物が同じなら先輩方の飽くなき戦いの末、淘汰された極みの道は疑う余地がありません。
そんな伝統深い陶芸の世界でも、目的が違うと目指す物も人それぞれ。
陶芸の世界からも飛び出したい。
もっと自由に造りたい。
西野さんの叫びは卒業制作まで続いていました。
彼女に対して先生も別物扱い。
その講評にカラダがガタガタ震えて悔しい思いをした。
と、彼女は思っていたとの事ですが、今回お話しを聞きに来ていた友達から、先生の声は親身に聞こえたとの発言がある。
今まで疑ってたのは先生では無く本人なのかも!
まあそれぐらい自分の世界の深い所に居たのでしょう。
ただ、真剣に陶芸の世界を突き詰めて行っている方々の考えも十分承知していると。
う〜、ダークだ。違うか。
まあ好きな事をする、と言う事ですね。



燭台

蜜蝋をもらったので、蝋燭自体も自由に造っています。



オブジェ



アクセサリー

現在進行形の作品。
小さいながらもどことなく愛着?哀愁?を感じる作品です。
ほんと、何が訴えかけているのでしょうねぇ、不思議です。
基本的な事ですが、おもしろいです。



彼女の焼き物に対する考えもおもしろい。
 「土」は自然な物。
 そんな「土」も、焼くと「産業廃棄物」。
ほー、そっち!笑
 そして、「永遠に残る物」
むむ。
 「焼いた物だから永遠に残る責任がある」
わー、なるほど。
そこまで責任を持って造らなければ、って天晴れです。
 また、焼き物は「一瞬で壊れる物」。
 「人間と似ている」。
あー、心の表れだな、なんか西野ヒストリーが少し見えます。

もう一話は、「焼いた物だから永遠に残る責任がある」から、
「自分が居なくても作品と話せるものを造る」との事。
是非とも!

中澤さんからは、西野さんの作品からは「技巧的なものが見えにくい」って。
確かに焼き物の世界ってワザ、技術の品評会みたいな見え方をする事が多い。
でも西野さんの作品はそれが見えない、見えにくい、って事は、それ意外で楽しませているって事。
嬉しいですね、これぞ本物。かも知れません。
まあ、いろんな本物がある方が楽しいしね。

そんな西野さんの展示も今週いっぱいで終了します。
みなさん是非ご覧ください〜☆
鳴海健二 01カフェ日記
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