2013年10月19日

10/18(金)山口順二トーク&上映会 写真レポート

2回目となる山口順二さん制作のC.A.P.プログラム記録映像上映会の模様を写真でお送りします。

ぐっと気温が下がりました。Q2もベストシーズン、到来。
まず2007年に和歌山県立近代美術館にて開催された藤本由紀夫さんと杉山知子さんによる「ハッピー・コンセプチュアル」。
「関係」をテーマにしたこの展覧会の模様を、山口さんのおすすめにより観てみました。
いきなり「C.A.P.のプログラムの記録」からはみ出してしまいました。とほほ。

この映像は作品についても展覧についても、いっさいの文字情報もナレーションもありません。
どんな展覧会だったのか?
この日、フード担当をかって出てくれた杉山知子さんをホットプレートの前からお招きして話を聴きました。なるほどー、そんな展覧会だったんですね。
山口さんはそういう企画内容を知って撮影してたんですか?と聴いてみると、このときはとにかく記録を残しておかねば、と考えて撮影していったそうです。
図録のページをめくっていくような映像でした。
やっぱりコメントも欲しかったかなあ、と言うと、山口さん「そんなの怖くてできなかったんよ」と、意外な?お返事でした。なにがでしょうね?
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ドローイング展」は2010年、上村亮太さんの呼びかけでSTUDIO Y3で始まりました。
その後毎年、企画の担当者を変えながらアーティスト自身が企画を組んで、他のアーティストを誘う、というスタイルで今年4回目の開催を迎えます。
山口さん撮影の1回目と2回目(2011年)のドローイング展での作家のトークの模様を観ていきました。
今年のドローイング展企画担当はC.A.P.のアーティスト、淺野夕紀さんです。
淺野さんも来てもらってお話を聴きました。
同じく会場に来てくれていた山村幸則さんは、この最初の2回のドローイング展に参加していました。下は1回目のドローイング展での山村さんの展示です。
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自宅にある家族の所有物をいろいろな紙に描いてみたそうです。
自分のトークを観ての感想は、と聴くと「恥ずかしいもんですねー」でした。
トークの模様を観たと書きましたが、正確にお伝えするとオープニングパーティーの中で、各作家が自分の作品の前に立ち、山口さんがカメラを構えながら質問していく、という突撃スタイルの映像です。お客さんの声もたくさん聞こえてきます。
2007年の「記録に残す」というところから、ここで作家の頭の中に踏み込んでいくスタイルに変わってきました。
山口さんが結構執拗に聴きまくる場面もあって、断然ごつごつした感じになってきました。
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12月に予定している4回目のドローイング展について、淺野さんに話を伺いました。
参加作家でC.A.P.のアーティストは淺野夕紀さんのみです。
昨年、桜井類さん企画担当の3回目のドローイング展でC.A.P.のアーティストが12名出てしまったということもあって外に目を向けていったとのこと。
そしてドローイングを「1本の線」という視点で考察するような展覧を企画しているそうです。
山口さんはやっぱり今回も自分をフィーチャーしたプログラムなのに、自分で3台のカメラを据えて記録をとっていました。この写真の左下の光はカメラモニターです。
相変わらずの山口さんでした。次回は3月頃に、「表現者」というテーマでやりたい、とついに自分から提案です。3月もまた違った感じの上映会になりそうです。

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