2011年7月17日

7/16「Y3アトリエアーティスト披露展」リレートークの様子

7月16日のトークは山村幸則さんでした。 110716talk01.jpg
土曜の午後3時からはじまった山村幸則さんのトーク。こんな時間でもちゃんと来てくださるみなさん、どうもありがとうございました。
さて、最初に展示している作品の話しを聴きましたが、さすが山村さん。話し慣れていると言うか準備が良いというか、するする〜っと説明してくれました。
写真中央の白いシャツがご本人ですが、左手の向こうにちっちゃいなにかが展示台に乗っています。
このちっちゃいなにかは、「彫刻の視点〜傾いた男」というOAP彫刻の小径で展示している山村さんの作品の模型です。
この展覧は年に一回作品を入れ替えて続けられているそうで、山村さんは今年のはじめに下見に行って傾いた台座を発見。いろいろ聴いてみると傾きを修正しても、また傾いてくるそうで、山村さんはこの台座がきになってしょうがなかったそうです。この公園はビジネスマンが多いので、船場にビジネススーツを買いに行き、自分が台座に乗って前からと後ろからの写真を撮影、それを平面の板に加工して傾いてるのがよく分かるような彫刻作品にしたそうです。
で、Y3での展示はその模型というわけですが、なんかこの写真をみると本人の左腕に、本人の小さくなったのがとまってるようで面白いです。

手前の白いのと本人の前の赤いのは、今月初めに神崎川にある企業の敷地に設置した大きな鉄の作品のためのプランだそうです。この制作でも、現場を訪ねそこから発見する物を、かたちにしてまた現場に戻す、という行為を行っています。
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さて場所を移して「Living room」でのスライドショーです。
晴天です。おもいっきり逆光ですね。すみません。
いま画面に映っているのは2002年当時のこの建物、当時はCAP HOUSEというプロジェクトを行なっていました。
山村さんがC.A.P.に関わりだし、作品をここで作るようになったのがこの頃だったそうです。
当時、廃墟みたいだった建物を掃除して使ってたので、館内どこでも、なんでもできる、というとても刺激的な空間でした。
山村さんは一階の西半分を全部使って大きな作品を作ったのですが、大きすぎて当時のアトリエアーティストがほぼ全員で組み立てを手伝ったのでした。
一階の西半分、、、というのも、今でこそ細かく仕切られてしまってますが、当時はカフェを中心としたどかーんとした大きな空間で、みんなそこに集まってお茶を飲んだり食事をしたり、ミーティングしたりしてたのです。
CAP HOUSEのアーカイブに、この頃の記録も若干残っています。

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山村さんはもともと陶芸出身の作家で現代美術の事はよく分からなかった、ということでしたが、CAP HOUSEに来るといろいろな人がいて、どんどん世界が開けていった!という感動的な思い出。
考えてみればもう10年前ですからね。
さて、「アトリエアーティスト披露展」は明日、7/18(月・祝)までの開催です。
ぜひお立ち寄りください。
おっっと、、、19日の火曜は振替で休館になりますのでご注意ください。

shimoda 01Y3日記
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