2011年12月 3日

12/3ドローイングの距離・オープニングパーティー

今日から25日まで「ドローイングの距離」。12/3、本日はオープニングパーティーでした。 111203drawing01.jpg
大西正一、築山有城、林延子、林勇気、山村幸則。5人の作家がそれぞれのドローイングを展示しました。お客さんもいろんな人がいらっしゃって。。。。
さて、パーティーのはじまりです。
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乾杯したんですけど、参加作家の一人、ブレーメンにいる林延子さんが音頭をとってくれました。
ブレーメンとskypeで繋げて、このパーティーにはずっと林延子さんにも参加してもらいました。
乾杯!と、お茶を掲げる延子さん。むこうはまだ朝だったんです。
この後、たくさんの人が林延子さんとskypeでおしゃべりしました。林延子、人気急上昇!
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参加作家で彫刻家、みんなのまとめ役、築山有城さんのトークからスタートです。
後ろの円盤が作品です。陶芸用の手回しろくろを手に入れたのがきっかけで、ろくろの上に円盤状に切った紙をおき、手で回転させながら線を引いていったそうです。
回転している紙に線をどのように引くか。作為を持って介入できるがコントロールが利かない。
そのような乖離を探究した一連のドローイングです。

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大西正一さん。今回の展覧会のチラシを制作したのも彼です。
いつもは写真を撮っている訳ですが、今回はドローイング。
いま彼が見ているのは、作品と額と壁の関係を探究した実験のドローイングです。
同じものを見ていても額や周囲の壁によって視点が異なれば違ったものに見えるか?
そんな可能性を考えてみたいとの事。この先どうなるのか、楽しみです。
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林勇気さん。作品は写真では暗すぎて認知できませんでしたので、遮光用のパテーションの前で話す本人を紹介。
写真を撮影しパソコンに取り込み、その輪郭をマウスでたどって(draw)線を得る。
それを素材にして動画を作成したのですが、意識してプロジェクタのイメージフレームを消し去っています。つまりスクリーンイメージがなくて、暗い部屋の中を線が動いていくような見せ方をしています。
これは、実際に観に来て頂かないとわかりませんが、ビデオ画面を見ている感じは全然しません。
しかしこの根気のいる作業、勇気さん曰く、制作時間の計算を間違えてしまった、、、とのこと。
他の参加作家もほとんどそうなんですが、会期が始まるいっぱいいっぱいまで制作が続いたそうです。

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汗をドローイングにした山村幸則さん。そういう意味では、一番ぎりぎりまで粘った?のが山村さんです。
女子中学、女子高校で教えて早3年。女学生に「先生、きもい」とかいわれるそうですが、やっぱりそれは異性として相当意識されてるんでしょうね、、、、もててるんじゃないのか、これは?
しかし山村先生はそんなことでは全然傷ついたりしませんよ。逆手に取って、、、このハレーションでよく見えないドローイング作品は、山村さんの汗で描いたものだそうです。でもアクリルが貼ってあるので「きもくありませんから」とのことですから、ぜひみなさん観に来て下さい。
ほかにも自転車での移動を視覚化したものとか、ビデオのインスタレーションとか、意欲作満載です。そりゃこれはやっぱりギリギリになるだろう、という納得の展示でした。

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林延子さんのトークです。なんか変ですね。
なんか変な感じ。でも皆さん聴いてくれました。
線を描写することから、描写する線を作る事に意識を移したという、今回の作品。
面の輪郭として、布や紙を折った時に現れる線を、意識して作ってみた。そしてそれをドローイングしたそうです。あたらしい発見があったとか。ドイツからDHLで送られた作品です。
ドローイングの距離。それぞれのドローイング。12月25日まで開催です。
月曜休館。10:00〜19:00。
ぜひお越し下さい。
shimoda 01Y3日記
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