2011年6月16日

6/10(金)カフェトーク「桜井類 プレゼンテーション」の様子


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4月からSTUDIO Y3で活動を始めた桜井類さん。
今まで制作してきた作品やアーティストを目指したきっかけなどをお話ししました。

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「中学生の時は漫画家になりたいと思っていました」と、作家を目指すきっかけになったことからトークが始まりました。
高校時代は抽象絵画に興味を持ち、その中でもニコラ・ド・スタールに強く関心を持ったそうです。
上の絵画は大学院時代の作品です。
少し分かりづらいのですが、椅子やシンクの大きさから見て取れるように巨大で、屋外で全て描いたとのことでした。

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上の写真は映像で紹介されたものです。
紙の上に桜井さんが身体の重心をつかい、木炭でドローイングを描く作品です。
「自分の身体性を最大限に活かすためにこのような方法で制作しました」と話されたように、京都造形芸術大学博士課程の卒業論文では『ドローイングによる身体性の再発見』を書き、その中で桜井さんはドローイングに興味を持ったきっかけから身体と絵画との関係性、また上の写真で見られるような身体による行為の痕跡と絵を描く過程、技法について論じています。

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カフェで過去の作品を紹介していただいた後、桜井さんのアトリエを訪ねてSTUDIO Y3で制作している作品を観ました。
「これはどうなってるの?」「どうやって作ってるの??」など、様々な質問が飛び交いました。
普段はもの静かで黙々と制作する姿を目にすることが多かったのですが、この日のプレゼンテーションを聞いて何となく桜井さん自身や作品について見えてきたように思いました。

桜井さんは7月にSTUDIO Y3で行う「Y3アトリエアーティスト披露展」に出展し、7月2日にトークを行います。
また、8月にはSTUDIO Y3で個展を行います。
どんな展覧会になるのか、今からとても楽しみにしています。
kono 01Y3日記
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