2012年2月26日

2/25(土)CAP土曜クラブ「火おこし器をつくるぞ!」」レポート


去る2月25日(土)にCAP土曜倶楽部が開催されました(藤墳智史)。今回作るものは「火おこし器」。火おこし器を作って、火をおこすところまでが今回の課題です。

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火おこしというとまず、棒を錐のように回転させて摩擦で火をつけるという形(錐もみ式)を思い浮かべる方も多いと思いますが、今回は効率よく火おこしができるように、工夫を加えた火おこし器(舞錐式)を作ります。横木の真ん中に穴を開けて棒を通し、横木の両端と棒の先端とを紐で結んで、紐を棒に結びつけて横木を下に押すと、棒が回転して摩擦が発生するという仕組みです。棒の回転をしやすくするために、横木の下には弾み車を付けてあります。さらにこの弾み車にも工夫がしてあって上下に可動させることができて、棒が短くなっても使いやすい長さに調節することができます。材質はホワイトパイン材です。

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まずは弾み車を作る作業から。バランスよく回るように、正方形の木を円に近い形(八角形)に裁断していきます。分厚い材料なので、途中までは鋸、後は糸のこという工程。同時進行で、中心に棒が通る穴をドリルで開けていきます。

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こちらは横木の両端に穴を開けていく作業。棒の先端にも、紐を通す穴を開けていきます。

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弾み車に留め具を付ける作業。これで棒がなくなっても、継ぎ足していつでも使うことができます。明かりがない時には重宝しそうですね。

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横木と棒の先端を紐でつないで完成です。いよいよ火おこしへ。

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横木を回転させるように、紐を棒に絡みつけて、横木を下に押すようにすると、棒が回転します。木材のくぼんだ所に場所を定めて、棒を回し続け、しばらくすると摩擦で黒い粉のようなものが出てきて、その後、火種が出てきます。この火種を筒の中に移して、木くずなどの燃えやすいものを入れて、空気を送ります。

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飛び入りで火おこしに参加する方も。火おこし器を動かしつづけるのも大変な作業ですが、やっとできた火種から火を起こすまでも一苦労です。

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何とか火おこしに成功。どこからともなく七輪が現れます。するめを焼いたり餅を焼いたり...etc、火おこしのあとの一服は最高ですね。

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次回のCAP土曜クラブは「金属を溶かして、マイストラップを作ろう!」です。講師は藤川怜子さん。スズを使って、溶かしたり曲げたり形を変えたりしてアクセサリを作るそうです。お楽しみに。
kono 01Y3日記
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