2012年5月20日

6月のcapture「C.A.P.と音楽」


C.A.P.ディレクターの下田展久さんは、過去にバンドや音楽ホールのプロデュースもしていました。今月のCAPTUREではC.A.P.と音楽の結びつきについて、下田さんに伺ってみました。
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・C.A.P.と音楽?
1995年、阪神淡路大震災の直後にコントラバス奏者のバール・フィリップスの呼びかけで、被災したアーティストを応援するイベント「アクトコウベ」がマルセイユで行われました。開催前に神戸にやってきたバールから、義援金を誰に渡したらよいかと相談を受けたんです。その時は、なにか思いついたら連絡します、といって別れたのですがそのすぐ後に、サウンドアーティストの藤本由紀夫さんから電話があって「いい人達がいるんですけど、ミーティングに参加しませんか」と誘われました。旧居留地にある美術家の杉山知子(Tomo)さんのアトリエでやっていたC.A.P.のミーティングでした。C.A.P.はそのとき旧居留地全体に美術館の機能を配置することを話し合っていました。まちが美術館になる、というのです。「いいなあ」と思って、これをみんなに伝えるためにアクトコウベのお金を使ってもらったらどうかと思いました。一回目のCAPARTYはこんなふうに始まりました。
その後アクトコウベは日仏でグループを作り、アーティストの交流がはじまって、神戸ではC.A.P.の人達と僕のいたホールで知り合った人達が入り交じりつつ親交を深めていました。1999年のCAP HOUSEプロジェクトの計画の時も、ミーティングにはアクトコウベで一緒だったバーンスリー奏者のHirosさんやサウンドアーティストの川崎義博さん、ダンサーの角正之さん、ミュージシャンのHacoさんなど、音楽家やダンサーが参加していて、実際に始まったCAP HOUSEも楽しい混沌でした。後に、HirosさんはC.A.P.のメンバーにもなって、今でもアジア音楽の企画をはじめいろいろなことをしています。C.A.P.でも音楽の活動はけっこうやってきているんです。偏ってますけどね。

僕はずっと以前、「ムーンダンサー」というロックバンドでベースを弾いていました。たまたまこのバンドの友達と8年前に再会して、録音ソフトを勧められて買ったのです。久々の音楽関係の買い物。うれしくてHirosさんに自慢をしたら「じゃあ、CD作ってよ」と言われ、CAP HOUSEの一部屋で録音。そして翌年は自分のCDを作りました。Hirosさんにも笛を吹いてもらい、ジャケットはTomoさんの絵、デザインはC.A.P.のロゴも作ったグラフィックデザイナーの江見洋一さん、ブックレットはCAP HOUSEの管理人の渡邊智穂さんが作ってくれました。MADE IN CAPのCDです。
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シモダノブヒサCD「SONGBOOK
カバーアート:杉山知子氏


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・Q2 Pelicans Evening Concert
今のバンド「Q2 Pelicans」は、Q2のイベントに誘われてできちゃったバンドです。メンバーは岩本象一(パーカッション)、宮本玲(バイオリン)、丁友美子(クラリネット)と僕の4人。この人達が妙に面白かったのでこの春、録音のセッションをQ2で行いました。ちょっと寒かったけど、海を見ながらお茶を飲んで、楽しい録音でした。CDのカバーアートはC.A.P.リコーダー部の部長、上村亮太さん。とっても気に入っています。
6/26(火)の夜、Q2でCDの完成記念ライブをします。「Q2 Pelicans」が練習、録音した場所でのライブ、今からとても楽しみにしています。
ぜひお気軽に遊びにきてくださいね。CDも2,000円で販売しています。

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Q2 Pelicans CD「おまえの耳は」(6月発売)
カバーアート:上村亮太氏

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