2011年10月14日

11月のcapture「C.A.P.が作るアートパーティー:CAPARTY」

CAPARTYは、アートを通してより多くの人が交流することを目的に、C.A.P.が企画するアートパーティーのこと。 CAP+ART+PARTYからなる造語です。アートをもっと日常に浸透させたい。そのためには、アーティストや美術に興味をもつ様々な人たちと時間や空間を共有して会話すること。それをC.A.P.はパーティーと捉えています。

そんな思いから日頃気になっていること、やってみたいことをきっかけに、多種多様なパーティーを具体的な形にしてきました。
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第1回目のCAPARTYは、1995年10月にフランス・マルセイユのアーティスト達から贈られた震災義援金をもとに開催。C.A.P.が提案したアートセンターについてのシンポジウムを行いました。
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CAPARTY vol.3 のぞき穴から見た街
その後も例えば「のぞき穴から見た街」、「アート・ポーレン」、「観光-なんでもない一日」など名前を聴いただけで楽しくなるような企画を毎年開催。99年11月に行ったCAPARTY vol.9「CAP HOUSE-190日間の芸術的実験」は、約半年間のプロジェクトになりました。様々な角度で取り組んで来た数々のCAPARTYが、そのままC.A.P.の歴史と言っても過言ではありません。
今回36回目になるCAPARTYでは、商店街にスポットをあてました。商店街のイメージやアーティストが作るお店についてなど、C.A.P.メンバーの築山有城、田岡和也、中西すみ子のみなさんに聞いてみました。
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◎CAP+ART+PARTY=CAPARTY
中西:
CAPARTYはアーティストが企画しているからいつも意外性があって楽しいですね。私自身はアーティストではありませんが、毎回サポート側で関わってきました。
今回の商店街は、これまでのCAPARTYから考えると異色かとも思ったのですが、人と人とが近いから、その点ではコミュニケーションを大切にするC.A.P.らしいかな。それから、最初のCAPARTYで生まれたキャラクター、キャパちゃん*が久しぶりに復活するのも懐かしいなあ。

築山:
キャパちゃんは、僕は知りませんでした。
僕が最初に参加したCAPARTYは2006年のアートフェア。
2007年も参加し、その時生まれて初めて作品が売れました。
今では全国でたくさんのアートフェアがあるけれど、当時自分たちでアートフェアを作ったことは斬新だったと思います。

◎「客富商店街」のきっかけは?
築山:
最初はホテルでやっているようなアートフェアをイメージして、各アーティストがゲストを呼んで、アトリエを作品の展示とかではなく普段と違う感じにしてアート部屋をやろうと提案しました。
しかし、話し合いを重ねていく中で、STUDIO Y3のアトリエがそれぞれお店だとしたらまるで商店街だねって話から、アートや作品というところから少し離れて、一日限りの商店街を作ってみようと言うことになりました。作品は並べないのですが「CAPアートマーケット*」とは違って、それぞれの個性というかこだわりが見えてくるかと思います。長い期間かけて準備をしても一日で終わってしまうところも面白い。
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◎それぞれの商店街
田岡:
祖母が琴平の商店街で古くから化粧品屋をやっていたので、僕は小さい頃から家族が帳面をつけているのを見て育った商店街っ子です。
当時の琴平は観光客もとても多く、ちょっと脇にそれると歓楽街などもありましたね。
また、四国から出るのは大変で、本州からの珍しいもの、見たことのないものがあるのも商店街の魅力でした。

中西:
商店街というと、にぎやかでおしゃれ。大人が買い物に行く場所だったけど、子どもだった私はよく連れて行ってもらいました。私がイメージする商店街も廃れる前の明るいものですね。

田岡:
僕は「客富商店街」で、香川の物産と商店街のヒーローショーをあわせたお店をやろうと思って。
シマジマンという色違いのヒーローが二人登場する予定です。

築山:
商店街にバーはないけど酒屋はあるんです。
僕がやる細目酒店はレトロな外見にして世界のビールを扱いたい。今はインターネットで何でも買えるけど、不思議なお店を見ることはほとんどないでしょ。
今の商店街とは一風変わった「客富商店街」、ぜひ遊びに来て下さい!豪華賞品が当たるガラガラ抽選会もありますよ。

【注】ーーーーーー
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キャパちゃん
CAPARTY1回目から登場しているキャラクター「キャパちゃん」は、1995年生まれの16歳。当時のC.A.P.メンバー赤松玉女氏が生みの親です。

CAPアートマーケット
C.A.P.が最初のアートフェアを開催したのは2003年。アーティストは見せるだけでなく、売ることを、また、鑑賞者は見るだけでなく、買うことを少し意識しながら、作品を通してコミュニケーションができないかとスタートしました。2010年、アートフェアがいろいろなところで開催されるようになり、C.A.P.では会場がアトリエである事を意識して「CAPアートマーケット」というタイトルに変更しました。

初期のCAPARTYなどを含むC.A.P.の活動についてはwebで情報をご覧頂けます。
*これまでの活動 URL




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