2013年1月22日

1/20ビブリオテーク208.ext ブックパーティー写真レポート

1/20(日)のビブリオテーク208.extは「この一冊!」というタイトルで本を持ちより自慢する、というブックパーティーをおたのしみ新年企画として開催しました。
人によって持って来るもんがちがうもんですね!写真でレポートします。
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始まりました。今回はテーブルと飲み物とスナックがあるだけ。本は皆さん各自で持ち寄っています。まず注意事項。「あとで飲み物等召し上がって下さい。そのあと本を見る時は必ず手をきれいに!食べる前よりきれいにしましょー!」
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まずは森下さんからですね、当然。ビブリオテーク208主宰ですから。
「この一冊!」と言っておきながら、やっぱり何冊かあるわけなんですが、これはその中の一冊です。1995年から96年までパリの近代美術館で開催された展覧会のカタログだそうです。
個人所蔵の作品をあつめての展覧会だったそうで、なかにはアランドロンとか有名人も結構いらっしゃるそうで、すごく良い展覧会だったそうです。森下さんは震災のあと、96年になってから観に行ったそうで、その際これを購入されました。「安かったんですよー、8000円くらい。この大きさで。」と、この本をリュックサックのいちばん上にくくりつけてもって帰ったそうです。本自体もでしょうが、その本との出会いの思いでがいいんですね。
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席順で次。CAPアーティストで彫刻家の築山有城さんはベッヒャー写真集。
大学生のときメディアショップで立ち読みして出会ったこの本。当時、ベッヒャーの名も知らずに手に取ってみたが、この被写体になっている建築物の形の面白さに魅せられたとか。しかしポケットにはぎりぎりのお金しかなかった!悩む学生、築山有城。その時、高校時代の先生の言った言葉が脳裏をよぎった。「良いと思う本と出会ったら、知合いに借金してでも購入しておきなさい。もう会えないかもしれないから。」その言葉を思いだし思い切って買ったのでした。その後、頻繁にページを開くことになり、作家活動にも影響を与えているとか。
しかし、みんなこんな濃い話しをされるんですよ。これじゃブログが終わりませんね。
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そんなことで、ちょっと飛ばしますけど、ビブリオテークに常連の中村さんは珊瑚の本2冊を紹介してくれました。日陰の珊瑚と日向の珊瑚の本だそうで、同じ出版社から出ている。それなのになんで左開きと右開きになっているのか?きれいな本でしたが、これは謎です。
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陶芸の講座に参加されている桑村さんは北村想の「ターン」を持って来てくれました。主人公が事故にあって同じ時間を何度も繰り返し生きるはなし。気に入っている部分の朗読もしてくれました。
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CAPメンバーです。やまけさんは、おもしろい3冊を紹介してくれました。写真は町田康の本で、出版記念会に行きサインをしてもらったそうですが、なんと発刊されたその本ではなく自分の気に入っているこの「くっすん大黒」という処女作を持って行って「これにサインを」と要求したそうです。やるなあ。やまけさん、以前は医療系の出版社に勤めていたのですが、そこから出た「性学大辞典」みたいな本を見せてくれました。挿絵が池田満寿夫。これも他の参加者から注目でした。
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CAPのメンバー、上村亮太さんも何冊か持ってきました。小さい頃、お父さんが買って来てくれたアメリカのデザインの本です。これをみて「デザイナーもかっこいいなあ」と少年は影響を受けたそうです。そのほか京大のゴリラ先生の書かれた「人類の歴史」だったかな?失念!ご幼少時の愛読書は百科事典とかこういう本だったとか。すごい物知りの少年だったそうです。
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土曜クラブでもおなじみのマスダマキコさん。もてきた本は「地球家族」という写真集です。いろんな国のいろんな家族の家の中にあるものすべてを、家の前に並べて撮影しています。面白いですね。早速、森下さんが「それ出版社どこですか?まだ売ってるかな?」とデータとっていました。
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コレクターでCAPのカフェでも貴重な8mmフィルムの上映会をさせていただいた桝田輝郎さんです。この日、はじめて知りましたが、ガイコツ好きなんですって。しかし持って来ていただいてものがすごかった。ニューヨークまで行って落札して来た版画本「The Dance of Death」。これが次代を追って別の作家がアクアチントと作り直したり、さらに手彩色で出たりと、、いろんなものを集められています。そして本当に驚きますが、よく調べられていてなんでもご存知で、敬服です。桝田さんのお話を聴くだけで一回なにか企画したいくらいでした。ちなみに桝田さんは他にもいろいろなコレクションがあります。特に版画の話しをこの時はされていました。多くは兵庫県立美術館、そして鎌倉の近代美術館に寄託されているそうです。
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遅れてやって来た陶芸作家の植田麻由さんも変わった本をいくつか持ってきました。
音楽をやっている作家の絵本といったらよいんか?独特の世界でしたけど、作家名は失念!
植田さん、こういうのが好きだったんだ、と認識を新たにしました。
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休憩。こういうのもいいなあー、とみなさんゆったりです。
ほんとこういう時間もいいもんですよね。普段忙しくて忘れちゃうんですよね。
本があって、人と話して、人の話しも聴いてるうちに、いろいろ新しいことを思いつくものです。
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手は、よく拭いてから本を見ましょう。こんな感じで更に互いの本をじっくり見る時間を設けています。
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これは森下さんから参加者の方へのプレゼントでした。
森下さんは、文字にも興味があってなにか見つけると収集しているそうですが、これは「ミカド文字」なるもののパンフレットで古本屋で500円で見つけたそうです。吉田萬治郎?という字が下手ですねー。
日本語はひらがな、カタカナ、漢字、とOSに負担がかかりすぎる!とアルファベットみたいに日本語を表記する提案だそうです。これ横にしてみるとそのまんまなんですよ。カとかキとか横にしてみて下さい。面白いものを見せてもらいました!
ビブリオテーク208.ext、次回は2月17日(日)「DVD/VHS:蔵出し/虫干し」です。
お楽しみに。
shimoda 01Y3日記
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