2012年4月17日

3/25「はなしの旅 第二回「頭山・・・あたまやま」レポート

今回もレポートはスタッフとして参加した、中村友梨香さんの執筆&撮影です。

「はなしの旅 第二回「頭山・・・あたまやま」

高濱浩子が野生をテーマにゲストを招き、ともに過ごす一夜

3/25 はなしの旅 第二回「頭山・・・あたまやま」イベントをおえて
・・・・・・・・・・・・・・・・中村友梨香:なじみ仲間(編集者)

画家の高濱浩子さんが一年をかけて野性をテーマにゲストを招き、ともに過ごす一夜「はなしの旅」の第二夜。旅の中で出会い、学び、反省し、感謝しながら前回より少しずつ成長していけるように、入念に準備を重ねてこの日を迎えました。 第二回のゲストはインドの絵巻物師、東野健一さん。昨年、インドでひと月ほどの共同生活をおくった二人。友人、夫婦、師弟・・・?どの関係にも当てはまらない不思議な関係。紙芝居を織り交ぜながら、二人のはなしの旅はどこへ向かうのか、浩子さんもドキドキ、そわそわ。

この日は朝からいいお天気。春の訪れを感じさせる温かい日差しが、台所の窓から差し込みます。白く柔らかいチャツニの湯気とスパイスの幸せな香りが会場に広がり、スタッフに旅の始まりを告げました。前回と同様、なじみの仲間たちで準備開始。
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それぞれの持ち場がすっかり板に付いてきたスタッフたち。「一人ひとりの責任感がすごい」とひろこさんも驚いているほど。上手くいくように、すてきな出会いがあるように、願いを込めながら旅の空間を創っていく作業。真剣な表情があちこちで見られました。今晩のメニューはインドのダルカレー、スパイスいため、トマトチャツニ。カフェはチャイで、+100円でマシュマロを付けました。
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テンポエスカルゴさんは、「ポト(=絵巻物)のみみ」という名前のスパイス入りパイと桜のフィナンシェを販売。ポトのみみは、絵巻物を丸めた端っこの渦巻きと絵巻物師の耳の渦巻きをかけているそう。バターとスパイスのバランスが絶妙で、東野さんも絶賛。フィナンシェは桜の塩漬けが程良く効き、春を食べた気分に。耳と桜を食べる・・・頭山のおはなしの最後、頭の中に飛び込む一文が自然と思い浮かびました。
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今回、浩子さんと東野さんのスペシャル対談をまとめたものを配りました。編集には、前回と同様、編集者の後藤さん、レイアウトはフライヤーと同じ伊勢田さん。第二夜をイメージして絵巻物風に綴られた対談集は、かなりの分量。後藤さんの配慮で、極力、カットをしないように充実した内容になりました。一枚一枚、スタッフが心をこめて巻いています。
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15時半からワークショップが始まります。参加者は9名。大きな段ボール紙に「あたまやま」を描きました。最初は土台となる頭の部分。次に幹と枝、そして桜の花を。少年も大人に混ざって素晴らしい活躍を見せてくれました。上部でアクセントになっている赤い花は、少年の手によるもの。土台の頭の部分を描いた青年は、髪の毛の根っこを描き込み、東野さんを驚かせました。最後に、背景に空の青と風の金色を塗り仕上げます。トーク会場の後ろに設置してみんなで記念撮影。大きい紙にみんなで絵を描くなんてなかなかできない体験。初対面の人ばかりで、世代もバラバラ。だからこそ、いろんな価値観や感性がぶつかり合って混ざり合っておもしろい。生き生きした表情があふれる中で、こんなにすてきな作品が生まれる場に立ち会えた喜びを、いつかふと、思い出してくれるといいなと願わずにいられないワークショップでした。
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17時半。まだ外はほんのり明るい中、いよいよトークが始まります。「かたつむり」絵巻物紙芝居からのスタートです。初めて目にした方も多かったのではないでしょうか。東野さんのパワフルな語り口、会場を動き回ってお客さんを取りこんで進んでいくお話。わっと歓声が起こり、会場は一気に笑顔であふれます。最初から見事にお客さんの心をつかむ東野さん。その後のトークでは、インドでの二人の共同生活の様子、インドの暮らしや文化に触れながら、独特の掛け合いで進んでいきます。急に話が変わったり、立ち上がってお客さんをまき込んだり、トークの椅子に座らせたりと、予期せぬ道へ行く事もしばしば。最後は、「あたまやま」の紙芝居でしめくくられました。
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前回と同様50人弱の方にお越しいただき、大盛況で会を終える事ができました。第一夜はひっそりと闇の音とともにした静かに始まりを告げる旅でしたが、第二夜はお祭りのようにわくわくドキドキ。笑顔があふれる冒険のような旅になりました。お客さんも良い方ばかり。会場が一体となって、旅を盛り上げてくださいました。食事を囲んで今夜もあちこちで、はなしの輪。ここに集まると、誰でも無条件で受け入れてくれる不思議な関係が生まれます。異国の地の旅宿で偶然出会ったような、そんな気持ちになれるのかもしれません。
今回の開催に当たってうれしかったことがあります。前回に参加された方や、フライヤーを見た方がお互いに宣伝をしてくださっていたことです。私たちスタッフの知らないところで、はなしの旅に力を貸してくださっている方々に本当に感謝しています。同じ方向ではないけれど、それぞれの旅の途中で出会った皆さんに、けがのないように、日々小さな幸せが訪れますようにと願っています。
第三回はなしの旅は、5/26イラストレーター・絵本作家のWAKKUNです。次の旅でまたすてきな出会いがありますよう。おまちしております。

2012年2月28日

2/26(日)「マレーシアの影絵芝居を語ろうよ」レポート

珍しいマレーシアの影絵芝居についてのお話し。今回もふいご日和楽団でガムランに励む山下ゆうきさんがレポートしてくれました。

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日曜日のQ2では、ガムラン練習に加え、スペシャルゲストの上原亜季さんにマレーシアの伝統芸能やマレーシアに伝わるワヤン・クリのお話をして頂きました。

上原さんは、マレーシア現地で伝統芸能の研究をし、東南アジア地域の影絵芝居、ガムラン、マレー民謡、またインドネシア起源のクロンチョンなどの演奏活動に参加しています。また、東京でバリガムランの演奏活動、影絵公演などにも参加されています。

ワヤン・クリは水牛の皮で作った人形をつかう影絵芝居です。
ダランとよばれる人形つかいあるいは語り手が物語を進行します。
ふいご日和楽団が毎年夏に相楽園で上映している影絵芝居は、インドネシアのワヤン・クリ。
古代インドの叙事詩ラーマーヤナ、マハーバーラタ等などが物語の題材になっています。

マーレシアは多民族国家なので、タイ、中国、インドネシア、カンボジア、周りの国から影響を受け
て独特な芸能が生まれました。
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当日上原さんが持ってきてくれたワヤンの人形も、なにやら面白いものばかり・・・!
現代的な、シャツにズボン姿のリーゼント?のような髪型の男性の人形が気になる気になる。
また、人形によっては、水牛の皮が透き通っているので、影絵にしたときに、影がカラーになります。

マレーシアのワヤン・クリにはいくつかの種類があり、スライドや人形を交えて紹介して頂きました。種類によってはダランは1人ではなく数人のものも。

ワヤンが上映されるのは、儀式のほかに、近年は企業の広告、選挙のキャンペーンなどで行われることが多いそうです。
お話の内容も、社会問題を取り上げるなど、アレンジが加えられています。人形も、現代的にアレンジされていきました。

現在では曲も古くから伝わるものに加え、流行の曲も交えて演奏していて若者が喜ぶ内容に。
演奏のガムランも、太鼓が多く、なんとも愉快な曲でワクワクします。
影絵のスクリーンや舞台のぐるりの電飾がピカピカ光り、まるでお祭りのよう!

登場する人形で2人の道化が、バイクに乗ってスピード違反で警察に捕まったり、カラオケを歌っていたり。
コミカルに社会問題を織り交ぜて観客を笑わせています。

しかし、現在ではダランの後継者が減り、ワヤンの存続が危ぶまれています。
(ワヤン・クリ・シアムでは、イスラム化の政策により、上映が禁止される等など)

あっという間の時間でしたが、とっても楽しいお話でした。

そのあとは、ふいご日和楽団のガムラン練習。
夏の相楽園のワヤン演奏にむけた練習が今から始まってます!お楽しみに!
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レポート:山下ゆうき(ふいご日和楽団)

2012年1月31日

1/28「はなしの旅 第一回「極北光と」レポート

今回のレポートはスタッフとして参加した、中村友梨香さんの執筆&撮影です。

はなしの旅 第一回「極北光と」
高濱浩子が野生をテーマにゲストを招き、ともに過ごす一夜

1/28 はなしの旅 第一回「極北光と」イベントをおえて
・・・・・・・・・・・・・・・・中村友梨香:なじみ仲間(編集者)

画家の高濱浩子さんが一年をかけて野性をテーマにゲストを招き、ともに過ごす一夜「はなしの旅」が始まりました。

第一回のゲストは写真家の赤阪友昭さん。二人には不思議な縁があり、息もぴったり。
冬の夜に極北光(オーロラ)と闇、そして精神性や神話の話をローソクの灯の下で聞く、とても贅沢な時間。
すてきな会になる事をスタッフ一同が予感していました。
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冬らしい寒さ、海をブルーグレーに染める優しい陽の光、澄んだ空気。
極北光にふさわしい日、朝から準備が始まりました。
今回集まったスタッフは、浩子さん赤阪さんなじみの仲間たち。わきあいあいと作業します。
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今回、お客様に配った冊子は浩子さんと赤阪さんのスペシャル対談。
編集には編集者の後藤さん、レイアウトはフライヤーと同じ伊勢田さんが協力してくださり、充実した内容になりました。
裏は赤阪さんの極北光の写真です。
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キッチンでは、食事の準備。メニューはトマトシチューとスパニッシュオムレツです。
安納芋のフライも販売しました。
入っている野菜は無農薬。
スタッフの秋山さんによって一つ一つ大切に育てられ、そのままでも甘味とうま味たっぷりの極上の野菜です。
あまりのおいしさに厨房では歓声があがりました。
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会場では、カフェと物販の準備。
今回はホットワインなどの酒類も含め、たくさんの飲み物が用意されました。
コーヒーはおなじみHiTo Coffee Beansさんのブレンド。浩子さん特製のチャイはすぐに完売するほどの人気でした。
温かい飲み物と喫茶「月森」の河野さんにほっこり癒されます。
20120128_08.jpg テンポエスカルゴさんは闇をイメージしたクッキーを作ってくださいました。

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食事に付くパンはイツキベーカリーさん。
袋に入っているふわふわでとても大きなホカッチャは、なんと一人分です。
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日が暮れて海の色が深みを増してきました。お客様が集まりだします。
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ローソクの灯りがやさしく会場をつつみます。
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17時半を少しすぎて、二人の独特でゆったりとしたテンポでトーク開始。
二人のひそひそ話を盗み聞きしているようなちょっと不思議な感覚。
北極光を感じる旅が静かに始まりました。恐怖とは、自然を感じ食べる事とは、精神性、光と闇・・・。深みを増してどんどんと進みます。
最後はローソクを吹き消し、闇の中でお祭りの音。それぞれの心にどう響き、何を感じたのか。
そして静寂へ。2時間に及ぶ短く長い旅を終えました。
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50人を超える人が集った食事は大盛況。
トークの余韻を楽しむようにあちこちではなしの輪がひろがっていました。
高濱さんや赤阪さん、なじみの皆さんに会うと想うことがあります。
出会いは新しい発見をくれ、自分の心を豊かにしてくれると。
同じ旅をする仲間は特に、気持ちを共有し互いに思いやりを持つことができると。
今日集まった方々に良い出会いがあったこと、またどこかで一緒に旅ができる事を願っています。

第一回は終わっても「はなしの旅」は始まったばかり、第二回、3/25絵巻物師の東野健一さんをお招きしての一夜もお待ちしております。


2012年1月26日

1/21(土)Pirates' Dialogue vol.3 レポート

1月21日(土)に行われた「Pirates' Dialogue vol.3─海賊と文学、もしくは歌と酒とめし」について、主催者の藤墳智史さんからのレポートです。

Pirates' Dialogue vol.3─海賊と文学、もしくは歌と酒とめし
2012年1月21日(土曜日) 15時〜20時(トーク・セッション「海賊と文学」:15時〜17時、パーティー「海賊の宴」:18時〜20時)
ゲスト:小笠原博毅、美馬達哉、栢木清吾(トーク・セッション司会)、鈴木慎一郎(DJ)
会場:CAP CLUB Q2

当日はあいにくの雨模様でしたが、その分、海が一段ときれいに見える中での開催となった今回の「Pirates' Dialogue vol.3」。
 
前半のトーク・セッションでは小笠原博毅さん、美馬達哉さん、栢木清吾さん(司会)をゲストに迎え、「海賊と文学」というテーマで白熱したトークが繰り広げられました。一方、トーク・セッション後のパーティー「海賊の宴」では、「海賊」にちなんで、17世紀ごろの大西洋上を行きかう船の上で食べられていた食事をできるだけ再現しようと試みた献立が振舞われ、ゲストDJの鈴木慎一郎さんがつないでいくレゲエに誰もが心踊らされるひと時となりました。

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トーク・セッション「海賊と文学」15時〜17時
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左から、小笠原さん、美馬さん、栢木さん

司会の栢木さんからゲストの紹介とこれまでの「Pirates' Dialogue」の開催実績について紹介があった後、小笠原さんがトークの口火を切ります。本来はサッカーのファン・カルチャーや人種差別の問題について研究されているという小笠原さん。お話の中で取り上げられたのは、ウィリアム・ブレイク、バイロン、ボードレール、ランボーといったロマン派の文学者たち。特に大きく取り上げられたのはブレイク、中でも「虎(The Tyger)」という名で知られる詩です。

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小笠原博毅さん

一般にはイギリスらしさを体現した作品として捉えられることが多い「虎」ですが、小笠原さんはその「虎」の均整のとれた姿よりも、力強く、コントロールできない存在であること、畏怖すべきものといった側面に着目します。この点がまさに、海賊の存在のあり方そのものではないのかとも──そのアイデアの先駆者として、近年の海賊研究に大きな影響を与えた『多頭のヒドラ(Many headed Hydra)』の著者のピーター・ラインバウとマーカス・レディカー、そしてイギリスの文化研究の先頭に立ってきたスチュアート・ホールの発言を、小笠原さんは紹介していきます。また、後期ロマン派の文学者(ボードレール、ランボー)たちに視点を移してみれば、それらの作品の特徴として、人間の中の「悪」や深さ、わからなさ、闇といったといったことがらが挙げられるわけですが、そこにもまた、「海賊」の姿との近しさ認めることができるのではないかとも小笠原さんは指摘します。
 
コントロールのできない、捉えきれない、闇に包まれた存在──海賊。彼らの存在に着目することから、史料のみに依拠するのとは違う「歴史」が見えてくると小笠原さんは述べます。近代の市民革命以前に、自由や平等を先取りしていた海賊のユートピアの逸話。あるいは、革命や事件に船員や水夫たち自身や、ヒドラのようにそこかしこに顔を出す彼らのネットワークが大きな役割を果たしていたということ。私たちが知っているものの傍らに海賊の姿を見出してみるとき、何がいったい見えてくるのか、そんな問題提起にあふれたお話となりました。
 
 
小笠原さんに続いてお話をされたのは美馬達哉さん。本業は脳科学を専門とされるお医者さんですが、フランスの哲学やバロウズなどのビートニク文学、海賊にも造詣が深く、今回、ゲストとしてお話をいただくことになりました。バロウズと海賊についてのお話ということで、スタートからエキサイトしたお話となりました。

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美馬達哉さん

バロウズその人、あるいはその作品について、美馬さんは一言で「自由」と形容します。カット・アップに代表される創作手法、あるいはその生き方。バロウズ自身はのちに学生運動の象徴的な存在として祭り上げられるようになり、当時の著名なフランスの哲学者(ジル・ドゥルーズやミシェル・フーコー)との対談も組まれるようになっていきます。
 
むろん、バロウズ自身は「自由」を先取りしていた海賊のユートピアに強く着目し、作品中の記述にもそれが現れるわけですが、その「自由」の意味、ひいては自由と結び付けられる「海賊」の意味は両義的なものだと美馬さんは述べます。海賊はそもそも公海上で略奪行為を暴れるという行為ですが、その活動単位や構成員の実態は、国籍で区切られることが多かったといいます。必ずしも「壁」を自由に乗り越えるということがいつもできていたわけではなかったのです

また、美馬さんは「コントロール[管理]社会」という言葉を、現代社会の特徴づけるキーワードとして挙げつつ、そこでは選択の自由、ルールの中での自由、結果にたどり着くまでの自由というように、「自由」の考え方が変質しているといいます。人の移動を見てもわかるように、グローバリゼーション、あるいは自由な移動とは言っても、一方では国境の壁が選択的に高くなるという状況があるわけです。「自由」の意味が変わっている中で、海賊に着目することが現在、どんな意味を持っているのか、海賊のどんな側面に着目していくのか......。難しい問いを投げかけられたお話でした。


パーティー「海賊の宴」18時〜20時
トーク・セッション後の休憩時間を経てパーティーへ。まず、後半のパーティーでの目玉の1つが「海賊料理」です。17世紀ごろの太平洋上の船中で食べられていたものを、できる限り再現してみるというのが料理のコンセプト。トーク・セッションで司会をしていただいた栢木さんに、慌ただしい中、料理長としての役割をお願いして腕をふるっていただきました。献立は、ソルトポーク、ザワークラウト、茹でポテト、ライ麦パン(フィンランドサワーライ)。どれも船上での保存を重視した料理です。これらの料理が食べられていた場所や状況、来歴についても、栢木さんからお話をいただきました。なお、栢木さんご自身は移民についての研究を普段は専門とされています。移民や船での移動に着目する中で、海賊に関心を寄せられるようになったそうです。

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左上から時計回りに、ソルトポーク、茹でポテト、ライ麦パン、ザワークラウト。

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ドリンクも好評。一押しはラムパンチ。

料理が登場した後はDJタイム。鈴木慎一郎さんの登場です。今回は海賊をテーマにしたトラックリストで、レゲエを中心に音楽をかけていただきました。鈴木さんはジャマイカをフィールドに、レゲエを中心とした音楽文化を専門とされています。

ジャマイカがイギリス(イングランド)に占領されたのは清教徒革命後のオリヴァー・クロムウェルの時代のこと(1655年)。その後、入植者や年季奉公人が送り込まれ、プランテーションが整備され、植民地としての体を成していくことになります。同時に、この時代のカリブ海は海賊の活動が最も盛んだった時期。中でもジャマイカのポートロワイヤルは海賊の活動の中心となった街でした。トークの中でも海賊の墓の話が出ましたが、ジャマイカの歴史の中には海賊の存在が深く刻み込まれています。そうしたジャマイカの歴史と海賊、そして音楽との関係については、今回は詳しく伺うことができませんでしたが、最後に鈴木さんがかけてくださったボブ・マーリーの「Redemption Song」にその糸口が見えていたように思います。

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鈴木慎一郎さん

「海賊」という観点から様々な試みをさせていただいた今回のイベント。一口に「海賊」と言ってもいろいろな取り上げ方がありますし、同時に「海賊」じたいが様々な側面をあわせ持っていることが見えてくるという機会だったと思います。捉えづらい、わかりづらい中からでも、参加者のみなさんそれぞれが海賊の面白さを見つけてくださっていれば幸いです。

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2012年1月24日

1/22 ウヨンウヨンの会〜ゆったりガムランとジャワ舞踊

ジャワガムランと舞踊をのんびり楽しむ「早春ウヨンウヨウンの会」。ガムラングループ「ふいご日和楽団」メンバーの山下ゆうきさんがレポートしてくれはりました〜。

ウヨンウヨンの会
2012年1月22日(日曜日) 14時~17時
場所:STUSIO Q2

珍しく雨が続くなかにも関わらず、良い天気に恵まれた日曜日。
海の上のQ2ではインドネシアの伝統音楽ガムランと、ジャワ舞踊の演奏会です。
堅苦しくない演奏会をジャワ語では『ウヨンウヨン』といいます。

温かいジャワティーを片手に、ウンピンというお菓子に海老のお煎餅をつまみながら、楽器と歌と踊りを楽しむ贅沢な1日。
演奏は神戸のガムラングループふいご日和楽団と大阪のガムランユニットHANA☆JOSS
この日は特別に、ジャワ舞踊家 大石麻未さんと、女性の歌い手(シンデン)の西田有里さんが加わりました。
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1曲目、Gansarang の力強い音色で始まり、お茶とトークを挟みながら
ゆったりした時間の中で、演奏を聴くのがが初めての参加者の方も徐々に表情が和らいできました。
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4曲目、Sari Kusuma は、ジャワ舞踊を始める方が最初に習うという曲だそうです。
この日、初めて踊りをお披露目するHANA☆JOSSの佐々木宏美さんとふいごの新しいメンバーの増木玲子さん。
初めてとは思えないほどに落ち着いたしっとりとした踊りを披露していただきました。
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7曲目、Golek Lambang Sari は美しい女性の様子を表現している華やかな踊りです。
踊りは大石麻未さん。
ジャワの舞踊の特徴は、止まらず、常に流れるように動いていること。
それは腰に巻いてある布(サロン)の模様にも組み込まれています。

美しい踊りにうっとりしたところで、Singa Nebah の獅子のような勇ましさと軍隊の激しさを感じる曲!
この日は9曲たっぷりと演奏させていただきました。
みんなで音を重ねて曲を演奏するガムラン。
一つ一つは意外と単純な音ですが重なると1人では決して出せない複雑な音色。
楽器から、人とのつながりを感じることができますよ。
まだ聴いたことがない方はぜひ、遊びにきてくださいね!

(山下ゆうき;ふいご日和楽団メンバー)

2011年12月24日

12/23(金・祝)A la mer〜海のうえで「クリスマス会」写真集!

なかなかに熱いクリスマス会でした!

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C.A.P.がスタートしてからずっと続いている年末のクリスマス会。今年も盛り上がりました。
写真を追って簡単にご紹介します!
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しかし、、、コンサートとかでもこれくらいの人がいつも集まるといいなあ...
スタート直後の入り口付近です。
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今回初の試み。DJが入りました。YASUMIこと安見陽介さん。それから左はおしゃれなライブを提供してくれたgenseiichiこと玄くんです。やっぱりいいですね。音楽が終始会場をもり立ててくれました。
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なんだか別の惑星のできごとのようですね。右がフードの提供をしてくれたノマドの足立陽子さん。
メニューの説明です。そのとなりにトナカイがいるような気がするかもしれませんが、アトリエアーティストの桜井類くんです。クリスマス委員となり当日は司会者として活躍しました。
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影の立役者!ケータリングチームです。アートマーケットやアート林間学校などなど、いろいろな場面で集結!すばらしい!!
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1ドリンク、フード付きで1000円!あたたかい充実のメニュー。
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おいしそうですよね?サイドにじゃがいももまるまる一個ついてました。
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ドリンクコーナーも盛況です。昨夏の「カルチュラルタイフーン」からスタッフとしての参加率急上昇の藤墳さんが、何故か海賊スタイルでカウンターに。。。本人はなにもいわなかったけど、これは多分、1月のPirates's Dialogueの宣伝なのでは?
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これも何年もやっている恒例のプレゼント交換。しかし知らない人同士のプレゼント交換の方法は毎年新たに考えます。今年は床に書いた線をたどって交換相手を捜す、大きなあみだくじ方式となりました。こちらは相手がやってくるのを待つ側の人々。
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そしてこちらは床の線をたどって相手を捜しに行く側の人々です。ちょっとどきどきします。
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相手を発見。「こんばんは。メリークリスマス。」でプレゼント交換です。
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プレゼントは300円相当と決められてますが、いろいろ買えるもんですね。
うかれてなかよくなった人々。
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別の仲良しグループ。
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別の仲良しさん。
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モテルトナカイ。
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そうこうするうちにデザートの焼きリンゴもできあがり、バンドの演奏も始まりました。
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口の中は焼きリンゴ。耳は音楽。
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またまたドリンクコーナーも忙しい。
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そんななかでも静寂のひととき、おとなの空間、SLIT BAR。前回倒れたけれど、復活したトミーくん。
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バンド演奏の最後の曲。
実は、、、5年間CAPで活動してきたブレーメンのアーティスト、ベロニカさんが後、数日で国に帰ることになりました。最後の曲は、ベロニカさんが作詞、わたくしシモダが作曲の「重たい荷物を持った男」を演奏。ベロニカさんご夫妻に特別席で聴いてもらいました。
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最後の曲が終わると、サンタがそりに乗って登場!またトナカイ活躍です。心無しか、もうつらそうな感じ?限界か?トナカイがんばれ。
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よく見るとシマジマン?もいました。サンタさんは実はベロニカさんにプレゼントを運んで来たのでした。
サンタとシマジマンは仲良しだったんですね〜。一緒にプレゼンテーションしてます。バイリンガルで。
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プレゼントは堺の包丁、オリジナル地下足袋、ワイン、などなど。。。感激。
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CAPメンバーの連続技です。ベロニカさんに歌のプレゼント。ドイツ国家として歌われていたこともあるというベートーベンの第九、4楽章「歓喜の歌」です。途中からシマジマンの替え歌になりましたけど、感動感動。
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ということで、後半はベロニカさんフェアウェルパーティー的に収束して行きました今年のクリスマスパーティー。最後に記念写真を撮影。水戸黄門は残念ながらついに最終回を迎えたが、よくみると助さん、格さんが、サンタとシマジマンとなって出現したかのような終始感。安定しています。
今年もあとわずか。みなさま良いお年を。来年もよろしくお願いします。

2011年12月17日

12/10(土)またも珍しい物が集まりました! 物々交換会+鍋、スリットバー!


約10年ぶりの皆既月食を見られた12/10(土)、CLUB Q2で物々交換会と鍋を食べる会を行いました。

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今回も色々な交換品が集まりました!
いつも物々交換会をするときに集まる本や衣類以外に作品や食器などなど...今回一番数が多かったのは、上の写真のマッチでした。
出品された方が住んでいる大阪の物だけでなく、各地のホテルや喫茶店などのマッチがたくさん!
参加された方にマッチのコレクターがいなかったのですが、きっと喉から手が出る程欲しい人がどこかにいるのでは??と思いました。

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ゆるやかに交換会をしつつ、鍋を食べました。
この日の鍋は、キムチ鍋とトマト鍋、僕の実家の近くの料理屋さんで出している、赤みそに胡桃や木の実を混ぜたくるみ鍋の3種類でした。
一度に味の違う鍋を食べることはあまりないので、それぞれの鍋を行ったり来たりしながら楽しみました。

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Q2の夜と言えば、世界のビールのスリットバーです!
この日はいつものビールはもちろん、日本酒部隊が選りすぐったお酒を準備してくれていました。
鍋と言えば日本酒、ぽかぽかになった部屋でおちょこでちびちびといただくお酒はとってもおいしかったです!!

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鍋の残りが少なくなってきた頃に、締めの具材を入れていきました。
上の写真はキムチ鍋の締めのラーメンです。
細麺に香油を足すと、酔った状態でさらにおいしく感じました!
トマト鍋はパスタを、くるみ鍋はうどんを入れて味噌煮込みうどん風に。
最後はおなかいっぱいになってほっこりしました♪
僕はもともと寒い季節が苦手なのですが、鍋があればぐっと冬の楽しみが増えますね。
ぜひまた鍋を囲む会をしたいなぁと思います。