2013年9月 7日

9/6(金)西野詩織、ポール・ベネ オープニングパーティー


夏の日差しと熱気がなんだか懐かしく感じる今日この頃。
9月に入り、Y3では西野詩織さんとポール・ベネさんの個展が始まりました。
6日(金)に開催した合同オープニングパーティーの様子をお届けします!



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まずは4日(水)から展示が始まっている西野詩織さんから。
今回は主にセラミックを使って制作した燭台を展示しています。船や動物などモチーフが見てとれる作品もありますが、なにやらよくわからない形のものも。。。どこか異国の雰囲気や不思議な時間が漂う作品が魅力です。
西野さん自身も不思議な方で、下田さんからの紹介でも小さな声で恥ずかしそうにご挨拶されていました。ほわほわとした空気に会場一同も思わず笑顔がこぼれたのでありました。

西野さんの作品は1階のカフェと4階の#401で展示中です。#401では水曜日と土曜日に公開制作も行いますので、ぜひ制作の現場もご覧ください。
展示以外にも、今回西野さんをY3によんでくれたアトリエアーティストのなかぼんこと中澤雅子さんとのカフェトークや、最終日には5階の講堂にてピアニストの土持悠考さんとダンサーの高野裕子さんと一緒にライブパフォーマンスもあります。「時間」を大切にする西野さんがY3でどういった作品を作っていくのかたのしみですね。

西野さんのイベントの詳細はこちらをご参照ください。
20日(金)19:00〜 「トークの穴2013「チコちゃんと私の不思議な関係」
29日(日)18:00〜 ライブパフォーマンス「そして 軌跡の はじまりを」


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続いてポール・ベネさんの紹介です。今回の展示は、今年の春にトルコのイスタンブルで起こった反政府デモを記録した映像や写真をもとに制作した作品が中心となっています。
奥さんのナツさんの通訳で作品についてお話をうかがいました。
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作品展のタイトルは「A Walk in the Clouds - 雲の中の散歩」。このドローイングはそれを象徴するかのような一枚です。一見、雲のなかを男性が歩くロマンチックな作品に見えますが、実際はデモの中心となったゲジ公園に催涙ガスが撒かれ、不安を抱きながら男性が通り過ぎる様子だそうです。
またハトを描いている作品も多くあります。このハトも催涙ガスで動けなくなったハトであり、 ポールさん自身が子ども時代を過ごしたY.N.で感じた移民の人達への思いの象徴でもあり、さまざまな記憶や出来事の断片が詰められています。
今回の作品はイスタンブルでの反政府デモをきっかけにしていますが、描かれているものに意味があるのではなく、そこに至るまでのプロセスが自分にとって大切であり、絵を見たひとに様々な考えをうながすところに自分の作品の強みがあるとお話してくださいました。

ポールさんの展示は4階ギャラリー#1で開催中です。ぜひ一度ご覧ください。
今月のcaptureでもポールさんを取り上げています。「ポール・ベネ 新作展に向けて」




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ポールさんのお話の後は、和やかな歓談の時間です。
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こちらはポールさんお手製のピーナッツバターとブルーベリージャムのサンドイッチ。このPB&Jサンドイッチ、飛ぶようになくなっていました。ナツさん曰く、ポールさんのシグネチャ・フードだとか。


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西野さんの#401の展示です。まだまだ作品は増えていきます。

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こちらはカフェ展示。大きな壷に耳をあてて、何やら交信中のようです・・・



西野さん、ポールさんの展示はどちらも9/29(日)までとなっております。
2人が作り出す独特な世界観をぜひご覧ください!

Takahashi Satoko 01Y3日記
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