2014年9月 4日

6月展覧会「3tones」を振り返って

2014年6月にギャラリー、カフェとY3全体で行われた「3tones」を振り返って、企画者の井ノ岡里子さんよりレポートをいただきました。

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6月に企画しました「3tones~collectorとpainterとcraftsmanの展覧会~」は、昨年度の「galleryとは何だろうか?」ということを一年を通して考えた「think gallery」私のなりの答え探しとなりました。
使ってみるスペースは主に神戸市立海外移住と文化の交流センター4F CAP TUDIO Y3 の2つのGalleryと1F CAP  CAFE & SHOP y3 のGalleryで計3つ。
ただの箱として使うだけでなく、どういうロケーションにあるのかがkeypointかなと思いました。
CAP STUDIO Y3は主にアーティスト達のオープンスタジオがあるところ。
またCAFE & SHOP y3はアーティストグッズがあったりコーヒーが飲めたりと一般の人が特に関わりやすい場所。
自分自身も使っているので空間やコミュニケーションの場として、どうあって欲しいかをキュレーションしながら考えました。
 

Gallery #1:Mr.T'S collection
コレクターさんって何考えてるの?まず、ここが私の疑問でした。
3tones_gall1.jpg
「囲う」。。。そんなイメージでしたね。Mr.Tさんがお持ちの任さんの絵はギャラリー観賞用にはうってつけでした。
観る方側を混乱させないために、サイズやイメージや光の統一。勉強になりました。

ご参加いただいたアンケート結果は、

1:この女性は選びたくない⑦雨水(三枚展示の一番右)、
2:この女性とは会ってみたい④紅豆(入口すぐの左手赤い豆が背景)、
3:この女性はお招きしたい③郷露(三枚展示の一番左)
4:この女性とはお茶したい①清風(三枚展示の真ん中)
5:お嫁さんにするなら④紅豆 でした。

いかがだったでしょうか?

 
Gallery #2:山本通3丁目の庭/井ノ岡里子
Gallery1と対比して観ていただけると又違った意図を感じてもらえたかと思います。
自分自身も4Fのアトリエで制作してたこともあって、ギャラリー展示で光や風が一か月も閉ざされるのは息が詰まってたまらない。。。でこの廊下のようなギャラリーを内と外を繋ぐ庭の役割で考えてみました。
3tones_gall2.jpg
私は作品をイメージごとで距離感や視点を変え、また自然光を使います。それを今回はわざとシャッフルして、イメージの詩集を展示してみたのでよくよくみると酔いそうです。題名も邦題洋題と変えました。
あまり気づかれませんでしたが、一名ほど怒ってられました。
確かに観る方側には親切ではないかもしれません。
 

CAFE Gallery:Balance /土井崇裕
使える美というのはとても羨ましく思います。
今回の展覧会では、実際に使って、手や口を直接つけて感じることを作家のご好意で実現しました。
3tones_cafe.jpg
いつもお世話になっている料理人の足立陽子さんにオープニングと土曜ランチを作っていただきました。(カフェブログより_6/20今月のカフェ展示は週末もオススメ!
また、作品を買ってもらうということもギャラリーでは考えると思います。
作品をもってもらうことで作家の意図するコンセプトが日常に浸透していって欲しいと感じていただけたでしょうか?
 

以上、3会場をメインに書きましたが、名わき役達もご紹介!
3tones_etc.jpg
(写真左上)4F中央にはリビングルームを作り、お客さんとゆっくり過ごせるように使わせていただきました。
彫刻家・築山有城氏のテーブル、陶芸家・中澤雅子氏の器。ニュートラル空間が気持ちよかったです。
(写真中央)初日5F講堂では、和菓子職人の中田浩司氏・造形作家のマスダマキコ氏によるWS「ねりきり菓子を作ろう!」を開催していただきました。生菓子、黒文字とどっぷり「和」の世界に誘ってくださいました。
この場をお借りしましてお礼申し上げます。ありがとうございました。
Takahashi Satoko 01Y3日記
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