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2012年4月26日
4/21(土)CAP土曜クラブ「長い長〜い龍[たつ]のぼりを作ろう!」 レポート
去る4月21日(土)に、CAP STUDIO Y3で土曜クラブが開催されました。今回のテーマは「竜[たつ]のぼりを作ろう」。講師はカワサキマキコさんとマスダマキコさんさんです。その模様をお知らせします(藤墳智史)。
桜の季節も通り過ぎ、間もなく鯉の季節。お家によっては鯉のぼりを揚げる準備をされているところもあるかもしれません。とはいうものの、現在、ペナントレースの先頭を走っているのは鯉(カープ)ではなく、竜(ドラゴンズ)。そんな状況にあやかって......、というわけではなく(笑)、鯉が滝を登れば竜になるという中国の故事にあやかって、鯉よりさらに高みをめざして、竜をのぼりにしよう、そんなわけで、今回は「たつのぼり」を作ります。
とは言っても、竜は架空の動物で誰も見たことがありません。それでも、人は想像力を働かして、色々な思いを込めて、たくさんの竜を描き出してきました。今日も作業に入る前に、まず想像力を働かせることからスタート。「りゅうってどんなものだろう」というテーマでみんなで竜の絵を描いてみました。思い浮かぶ姿や、そこに込めるイメージはみんな様々です。

それぞれの龍が描きあがったところで、「りゅうってどんなもの? 今日はどんなりゅうをつくりたい?」と意見を出していきます。「かっこいい」、「長い」、「大きい」、「力強い」、「すてき」、「高い」、「すごいもの」......etc。ちなみに、私が龍に求めるのは「12球団No.1の投手力」です。

それはさておき、色々とイメージが出たところで早速作業開始。まずは持ち寄った白いビニール袋を並べて胴体を作っていきます。胴体はどんどんのびて廊下を越えて向かいの部屋へ。

胴体がのびたところで、次はカラフルな鱗を作っていきます。こちらは色つきのビニール袋を切り抜いて作ります。「かっこいい」、「長い」、「大きい」、「力強い」、「素敵」、「高い」、「すごいもの」と色々なイメージが出てきましたが、それに合わせて鱗もカラフルなものに。同時並行で頭部や足も製作。頭は銀色の袋に梱包材をつめて迫力のある形に、足は針金を利用して作ります。


ある程度鱗の数ができたところで胴体をつなぎ合わせて、鱗を貼っていく作業へ。この時点で長さは10メートル強。総がかりで貼っていきましたが、結構大変な作業に。頭部にはアルミホイルを加工した角が付きました。


出来上がったところで早速外へ。風が弱かったのでさすがにうまくなびくのは難しかったか......。最後はみんなで「たつのぼりのうた」を歌って大団円。うろこを利用したカラフルバッグも作りましたよ。

出来上がったたつのぼりは3階のワークショップルームに収まりました。ドアから迫力のある顔が飛び出していて、廊下からも一目瞭然。部屋の中では長い胴体をくねらせて躍動しています。Y3にお越しの際は是非ご覧になってみてください。きっとご利益があると思います(笑)。


2012年4月13日
坂井良太個展「Polyhedron」&ポール・ベネ個展「Breathless」 合同オープニングパーティ レポート
5月6日(日)まで、CAP STUDIO Y3の4階ギャラリーにて、坂井良太さん個展「Polyhedron」、ポール・ベネさん個展「Breathless」が開催されています。来る4月8日(日)には、合同オープニングパーティーが開催されました。その模様をお伝えします(藤墳智史)。

平面から飛び出す多面──坂井良太さん
平面作品が中心に並べられた坂井さんの個展「Polyhedron」。平面作品が並んでいるといっても、それは壁に掛けられた、一般的で平面の絵画として完結した形で並べられているわけではなく、ギャラリー内の床にも所狭しと作品が並べられ、「多面」での展開の試みであることを強く意識させる内容となっています。
酒井さん自身、動きの完結や停止、本来3次元のものに制限を付ける「平面」から、視点を制限することなく、多面的な要素を引き出すことを意識していたそうです。平らな正面に対して、さまざまな方向から見て、もっと空間を意識することはできないか、平面でありながら、空間を感じさせることができないか、そんな難しい試みが形になったものだと言えます。
床に並べられたいくつかの作品を見ても、そこにはいくつかの角度からみたキャンバスが張り合わせられ、そこに描かれている線自体も、いくつかの平面を横断し、しまいには作品の中で完結することなく、外へと飛び出ていきます。完結していた平面に対して、作家が働きかけて、止まっていた時間を動かしてみせた、そんな感じと言えるでしょうか。
平面が動かされ、完結した状態ではないとしたら、その状態もまた静的で必然的なものではないのかもしれません。一度、作家の働きかけをきっかけに動き始め、平面から飛び出していくいくつかの面や線が、いったいどうやって、自ら動き、形を作っていくのか、それをにどんな表現ができるのか、興味が尽きないところです。

戦争・技術・まなざし──複雑な出来事をドローイングする試み
ポール・ベネさん個展「Breathless」。「Breathless」は息を飲む、あるいは緊迫感のある状況というべき言葉でしょうか。この展示で並べられている一連の作品の題材となっているのは、そんな緊迫感のあるシーンです。バグダッドで、市内上空を監視して回るヘリコプターがジャーナリストを誤射して殺害に至らしめたシーンをご存じの方も多いと思います。
※参考リンク↓
http://www.youtube.com/watch?v=to3Ymw8L6ZI
Youtubeなどで「Collateral Murder」(想定外の犠牲者)などの題名が付けられていることが多いようですが、この劇的でシリアスな一連の映像(Sequence)をドローイングとして描き出すことを、ポールさんは試みました。鉛筆やパステル調の柔らかいタッチの作品が多いですが、その点で、今までとは違う作品だとポールさん自身も述べます。
ヘリの照準の向こうに見えるのは(占領下ではあるものの)、変わった光景というわけではありません。19世紀とさして変わらないようなバグダッドの町並み。照準にはさらされているものの、それに気付くことなく行われている日常の営み(ヘリの操縦士ジャーナリストの持っている道具をアサルトライフルと勘違いし始めているようですが)。ヘリが上空を旋回して監視を続ける中で
情緒ある街並みが何度も映し出され、個人個人それぞれのありふれた日常の暮らしの光景を見ることができます。手を振ったり、挨拶をしたり、声をかけたり......、特に何かに方向づけられていない、個人の姿、それを照準を通して見てしまうという不安──照準が写りこむ視点でしか、人や街を見ることができないという不安......。
むろん、その不安は的中してしまいます。一斉掃射──瞬時に命を落とす人、必死で逃げまどう人、ただの個人であった人たちが瞬時に出来事の主体になってしまう。描き出されるべき「パターン」になってしまう。照準を通した視点を共有することで、描く側もその視点を共有して、人々を出来事の主体や「パターン」として描くことになってしまう......。ぽーるさん自身がそうした複雑で深刻な状況を、ドローイングという手法で引き受けようとしている、そんな印象を受けました。
画面上で戦争を見ることはもはや珍しいことではありません。特に湾岸戦争やユーゴ、イラク、アフガニスタンの戦争の中では、攻撃する側からの視点の「スペクタクル」(見せもの)のようなものとして、戦争が見られることが多くなってきているように思います。ピンポイントの爆撃や、戦闘機の視点から相手機を攻撃する様子、市内を監視する航空機が捉えた事件など、目にすることは珍しくありません。
パイロットや軍人だけでなく、はるか遠くで画面をみる私たちも、技術に憑依されて戦争を体験し、警察化する戦争のまなざしを共有し、遠い場所の出来事も即座に知るスピードも備えた環境にあります。そうした感覚が明確に変容する中で、どう表現を試みていけばよいのか、ポールさんの一連の作品からは、そんな真摯な問いかけが感じられたように思います。
※戦争と技術や速度と映像の関係、人間の感覚の変容について論じたものとしては、フランスの都市計画者ポール・ヴィリリオの著作があります。ご関心をお持ちの方はよろしければご覧ください。おもな作品は下記のとおりです。
『戦争と映画――知覚の兵站術』(平凡社ライブラリー、1999年)
『速度と政治――地政学から時政学へ』(平凡社ライブラリー、2001年)
『電脳世界――最悪のシナリオへの対応』(産業図書、1998年)
『情報化爆弾』(産業図書、1999年)
『幻滅への戦略――グローバル情報支配と警察化する戦争』(青土社、2000年)
『情報エネルギー化社会――現実空間の解体と速度が作り出す空間』(新評論、2002年)
『瞬間の君臨――リアルタイム世界の構造と人間社会の行方』(新評論、2003年)
『ネガティヴ・ホライズン――速度と知覚の変容』(産業図書、2003年)
『自殺へ向かう世界』(NTT出版、2003年)
『アクシデント――事故と文明』(青土社、2006年)
『民衆防衛とエコロジー闘争』(月曜社、2007年)
『パニック都市――メトロポリティクスとテロリズム』(平凡社、2007年)
【雑誌特集】
『現代思想』2002年1月号(ヴィリリオ─戦争の変容と政治)(青土社、2002年)
2012年4月11日
3/12(土)、13(日)CAPアートマーケット2011ご来場ありがとうございました
去る3月31日と4月1日の2日間、「CAPアートマーケット2012〜アートのお買い物」を開催しました。2003年から始まった前身のアートフェアも含めると今年で9回目を迎えるアートマーケット。今回のテーマは「アートのお買い物」。今年は23名のアーティストが参加しました。
平面や立体、陶芸など、お買い得なグッズから、ちょっと値のはる作品まで、アーティストから直接作品が買える「産地直売」がCAPアートマーケットです。アトリエを訪ねれば、作品についてアーティストと話を交わすこともできます。自分の思い入れのお気に入りの作品を見つけて、アートがもっと身近になる、そんな毎年恒例のイベントです。

中澤雅子さんと木村のぞみさんの2人の陶芸家の作品が並んだアトリエです。
さまざまな器や作品が並べられて、アトリエの中では次から次へとおもしろいものが目に付きます。
参加者の方が実際に手にとって手触りを確かめられる場面もありました。
自宅に持ち帰って、どんな風に使ったり飾ったりするか?
それを思い浮かべるだけでも面白い空間だったと思います。

アトリエ402で制作している淺野夕紀さんは中国での滞在製作のため本人は不在でしたが、キャンバスからきれいな色が浮かび上がってくるような、美しいな平面作品が数多く出品されていました。
大きなものだけでなく、一般の家庭の部屋に飾ることができそうな作品も...。
繊細なタッチの作品にたくさんの方が見入っていました。

さまざまな器や作品が並べられて、アトリエの中では次から次へとおもしろいものが目に付きます。
参加者の方が実際に手にとって手触りを確かめられる場面もありました。
自宅に持ち帰って、どんな風に使ったり飾ったりするか?
それを思い浮かべるだけでも面白い空間だったと思います。

アトリエ402で制作している淺野夕紀さんは中国での滞在製作のため本人は不在でしたが、キャンバスからきれいな色が浮かび上がってくるような、美しいな平面作品が数多く出品されていました。
大きなものだけでなく、一般の家庭の部屋に飾ることができそうな作品も...。
繊細なタッチの作品にたくさんの方が見入っていました。

山村幸則さんのアトリエです。
山村さんも中国での滞在製作のため本人は不在でしたが、たくさんの作品が並びました。
昨年のドローイング展に出展された、自転車の走行経路を記録した作品や、奈良でのアートリンク・プロジェクトの様子を収めた映像が上映されるなど、行くたびに何か発見があるような雰囲気でした。

ロールキャンバスを使って小作品を展示している澤田摩耶さん。
キャンバスを加工したり、フェルトを加工した作品が人気だったようです。
今にも動き出しそうな動物たちの姿の作品も大人気でした。
アヒルのような作品にまたがって記念撮影をしていく来場者の方がたくさんいて、身近に感じられる作品があることもアートマーケットの面白さだと思いました。

山村さんも中国での滞在製作のため本人は不在でしたが、たくさんの作品が並びました。
昨年のドローイング展に出展された、自転車の走行経路を記録した作品や、奈良でのアートリンク・プロジェクトの様子を収めた映像が上映されるなど、行くたびに何か発見があるような雰囲気でした。

ロールキャンバスを使って小作品を展示している澤田摩耶さん。
キャンバスを加工したり、フェルトを加工した作品が人気だったようです。
今にも動き出しそうな動物たちの姿の作品も大人気でした。
アヒルのような作品にまたがって記念撮影をしていく来場者の方がたくさんいて、身近に感じられる作品があることもアートマーケットの面白さだと思いました。

過去の作品から新しい作品まで、多彩な作品を持ち込まれた倉智敬子さんのアトリエです。
ミニマルな作品は今回のアートマーケットでは珍しかったためか、作品にひきつけられて、熱心にアーティストと話を交わす様子が見られました。

ミニマルな作品は今回のアートマーケットでは珍しかったためか、作品にひきつけられて、熱心にアーティストと話を交わす様子が見られました。

平面の作品が並ぶ坂井良太さんのアトリエです。
平面作品が中心でしたが、線や点に動きがあって、平面から飛び出してくるような立体感のある作品もありました。
坂井さんの個展は5月6日まで4階ギャラリーにて開催中です。
見逃したという方はぜひご覧ください!!

平面作品が中心でしたが、線や点に動きがあって、平面から飛び出してくるような立体感のある作品もありました。
坂井さんの個展は5月6日まで4階ギャラリーにて開催中です。
見逃したという方はぜひご覧ください!!

彫刻や金属での作品が並べられた築山有城さんのアトリエです。
木彫りのスタジアムやペーパーウェイトが注目の的でした。
素材そのものの特徴や、予想外の見え方を引き出す築山さんのコンセプトが色濃く出ていた空間でした。

木彫りのスタジアムやペーパーウェイトが注目の的でした。
素材そのものの特徴や、予想外の見え方を引き出す築山さんのコンセプトが色濃く出ていた空間でした。

直前に京都で開催されていた個展での滞在制作のエネルギーがそのままつぎ込まれたような井階麻未さんのアトリエです。
色鮮やかな作品が沢山並びました。
大きな作品が工作棟で展示されたこともあってアトリエでは比較的小さなサイズの作品が多かったですが、井階さんの世界観がぎゅっと詰まっていました。

油彩からドローイングまで、平面作品が並んだ桜井類さんのアトリエです。
直前まで制作していた影響か、アトリエにはほんのりと油絵の具のにおいが残っていました。
個性的な作品がどのように描かれたのか、アーティストに尋ねられた方が多かったように思います。

色鮮やかな作品が沢山並びました。
大きな作品が工作棟で展示されたこともあってアトリエでは比較的小さなサイズの作品が多かったですが、井階さんの世界観がぎゅっと詰まっていました。

油彩からドローイングまで、平面作品が並んだ桜井類さんのアトリエです。
直前まで制作していた影響か、アトリエにはほんのりと油絵の具のにおいが残っていました。
個性的な作品がどのように描かれたのか、アーティストに尋ねられた方が多かったように思います。

昨年の客富商店街の「お菊さん」を思い起こさせるような雰囲気だった井ノ岡里子さんのアトリエです。
今回もしっかりと菊の絵が登場していました。
たくさんの作品が並んでいるにもかかわらず、落ち着いた和室を訪ねているような気分に...。
僕もまったりしてしまい、うたた寝しかけました。

窓越から見える桜が目立った藤川怜子さんのアトリエです。
小さな作品から大きな作品まで色鮮やかな作品が並んでいました。
造花の上に粘土を塗って焼いた作品が値段もお買い得で人気でした。

今回もしっかりと菊の絵が登場していました。
たくさんの作品が並んでいるにもかかわらず、落ち着いた和室を訪ねているような気分に...。
僕もまったりしてしまい、うたた寝しかけました。

窓越から見える桜が目立った藤川怜子さんのアトリエです。
小さな作品から大きな作品まで色鮮やかな作品が並んでいました。
造花の上に粘土を塗って焼いた作品が値段もお買い得で人気でした。

田岡和也さんのアトリエです。
今回は昨年の秋から頻繁に登場していた瀬戸内戦士シマジマンが不在...でしたが、田岡さんのの出身地、香川県をテーマにしたコミカルな作品や丁寧に作りこまれたペインティング作品がたくさん並びました。



ギャラリ-1


今回は昨年の秋から頻繁に登場していた瀬戸内戦士シマジマンが不在...でしたが、田岡さんのの出身地、香川県をテーマにしたコミカルな作品や丁寧に作りこまれたペインティング作品がたくさん並びました。



ギャラリ-1




ギャラリ-2
アトリエだけでなく、ギャラリーにもたくさん作品が並びました。
アートマーケット直前まで個展を行っていた宮崎宏康さんのひらがな彫刻や椎茸人間は子供たちや海外の方に大人気でした。
4階東側の廊下には植田麻由さんの作品がずらりと並んでいます。
いつもは通り過ぎるだけで味気ない廊下ですが、作品に足を止める方がたくさんいました。

アトリエだけでなく、ギャラリーにもたくさん作品が並びました。
アートマーケット直前まで個展を行っていた宮崎宏康さんのひらがな彫刻や椎茸人間は子供たちや海外の方に大人気でした。
4階東側の廊下には植田麻由さんの作品がずらりと並んでいます。
いつもは通り過ぎるだけで味気ない廊下ですが、作品に足を止める方がたくさんいました。


裏手にある工作棟では大型の作品が展示されていました。
どの作品も迫力があります。




普段1階で営業しているカフェ&ショップと、3階のワークショップルームが5階に移りました。
段ボールハウスや顔を描くワークショップに加わったり、フェルトを針でちくちく刺すのに熱中した方も多かったのでは??
親子連れの方、年配の方、友人同士で来場された方、初めてこられた方など、例年以上に幅広い層が来場された今回のアートマーケット。
アートを知る、楽しむイベントとして定着しつつあることを感じた2日間でした。
来年もお待ちしています!!
段ボールハウスや顔を描くワークショップに加わったり、フェルトを針でちくちく刺すのに熱中した方も多かったのでは??
親子連れの方、年配の方、友人同士で来場された方、初めてこられた方など、例年以上に幅広い層が来場された今回のアートマーケット。
アートを知る、楽しむイベントとして定着しつつあることを感じた2日間でした。
来年もお待ちしています!!
2012年3月27日
3/24(土)CAP土曜クラブ「金属を溶かして、マイストラップを作ろう!」 レポート
CAPのブログレポーター?藤墳さんが自ら講座に参加して土曜クラブのレポートをしてくれました。 去る3月24日(土)にCAP土曜クラブが開催されました。その模様をお伝えします(藤墳智史)。さて、今回のテーマは「金属を溶かして、マイストラップを作ろう!」。講師は藤川怜子さんです。前回の土曜クラブでは火おこし器を作って火を起こすところまでが課題でしたが、偶然にも(?)、今回は熱を利用して工作をします。

金属と聞くと、硬くて重いもの、あるいは形の変わらないものという印象がありますが、熱を加えることで柔らかくなったり、融けたりして、自由に形を変えることができます。もちろん、金属の種類によって融ける温度(融点)は違っていますが、今回は金属の中でも比較的融点が低く(約230℃)、なおかつ常温では硬い状態になる錫(スズ)を使います。鉛と混ぜてはんだとして用いられるなど、身近な金属の1つです。材料としては玉の形で市販されています。大きさは1個につきパチンコ玉を一回り大きくしたくらい。今回は1人につき4~5個を使ってアクセサリをつくります。

さっそく材料を融かしにかかりたいところですが、今回はストラップ(アクセサリ)を作るのが目標です。そこで、まずは融けたスズを流し込んで自分の好きな形に成形するための型を作ります。この型の材料には土ねんどを用います。このねんどをカップに入れて、ヘラなどの道具を使って型を彫っていきます。出来上がりを決める重要な作業。やはり力が入ります。試行錯誤を繰り返しながら、根気と集中力で勝負です。スズを流し込んだ時に型の外にはみ出さないように、縁に土手を作ったりする工夫も必要となります。

型が出来上がったら、次はスズを融かして型に流し込む作業へ。火傷をしないように軍手をはめて、慎重に作業を進めます。今回、スズを融かすのに使うのはカセットコンロとおたま。おたまにスズの玉を入れて、強火で熱します。おたまの中で材料を転がすように熱すること数分。最初はカラカラと音を立てていた材料が次第に融けていき、最後には原型を留めないくらいにドロドロに。この状態になったら素早く型へ流し込みます(熱しすぎた状態で流し込むと出来上がった時に金属の表面が煮立ったようになってしまうので要注意)。型全体にまんべんなく行きわたるように流し込むのがコツ。また、紐を通す穴を作っておくために、竹串を型に差し込んだ状態でスズを流し込みます。

型に入れた直後はドロドロだったスズも次第に動かなくなっていき、金属らしい風合いが出てきます。とは言ってもまだかなり熱い状態。水道で水をかけて冷やし、型から金属を取り出します。水洗いをして泥をよく落として、仕上げの作業へ移ります。

大きくはみ出してしまった部分ははんだごてで融かして取り除いたり、細かい部分は耐水ペーパーでやすり掛けしたりして、仕上げていきます。はんだごてでの作業は全体が熱くなりやすいので、ここでも軍手をして作業。最後にひもを通して完成です。硬いと思っていた金属も、思い思いの形のアクセサリへと仕上がりました。素材の状態を変えて自分の表現したい形を作る、美術や工作の面白い一面が、今回は体験できたのではないでしょうか。

次回の土曜クラブは4月21日(土)の開催。鯉のぼりならぬ「龍のぼり」を作ります。講師はカワサキマキさんとマスダマキコさんです。軽くてカラフルなポリ素材を張り合わせて大きな龍を作ってきます。残ったウロコでポシェットも作る予定なのだとか。鯉(カープ)がお好きな方も、龍(ドラゴンズ)がお好きな方も、是非どうぞ。
2012年3月21日
「ビブリオテーク208.ext〜移動美術資料室がCAPにやって来る!」 第10回:美術資料の一形態、「エフェメラ」に探りを入れる レポート
去る3月11日(日)に、「ビブリオテーク208.ext」の第10回にして最終回が開催されました。今回のテーマは「美術資料の一形態、「エフェメラ」に探りを入れる」。少し期間が開いてしまいましたが、レポートをさせていただきます(藤墳智史)。

本題に入る前に、前回の「神戸博」の関連資料として、神戸新聞が当時発行した「神戸博全図」が登場。
さて、「エフェメラ」とはそもそも、短命なもの、一日限りのものという意味を持つ言葉ですが、翻って、イベントや展覧会のチラシやDM、入場券、会場で配布されるパンフレットなどのような、会期が終われば役割を終えて廃棄されてしまう、普段は保存されにくい資料を指す言葉でもあります。果たしてどんな面白さや意義が見えてくるのでしょうか。

その日限りで役割が終わってしまう、しかも残りにくいということもあり、「エフェメラ」の資料価値が認識されてきたのは最近のことのようです。英語圏では10年ほど前に、ようやく『エフェメラ百科事典』(Encyclopedia of Ephemera: A Guide to the Fragmentary Documents of Everyday Life for the Collector, Curator and Historian)が刊行されるなど、徐々に資料的な価値が認められるようになってきたようです。もちろん、今回は『エフェメラ百科事典』も会場にやってきています。
※『エフェメラ百科事典』の詳細は下記をご覧ください。
http://www.routledge.com/books/details/9780415926485/

『エフェメラ百科事典』の項目を見ていくと、チケットやパンフレットはもとより、ノベルティグッズやクーポン、果ては煙草のパッケージまで、様々な品目を見つけることができます。私が面白いと感じたのは、"Football Program"。現在でいうところの、サッカーの試合の際にスタジアムで配布されるマッチでープログラムのようなものでしょうか。ちなみに、一例として掲載されていたのは100近く前のイングランドでのものでした。この事典では実際の資料の画像の掲載は少ないものの、資料についての概説と、その資料の研究・蒐集に関係する団体についての情報などが掲載されています。
ところで、この神戸にも有名なエフェメラのコレクションが存在しています。それが、神戸ファッション美術館の「大内順子コレクション」です。ファッション評論家の大内順子氏が蒐集していた、ファッションショーの案内、ショーのプログラム、プレスリリースなどが含まれています。最近、時代ごと、ブランドごとに整理が進められ、一般公開も行われているそうです。ブランドごとのデザインやコンセプトの違いを知る、貴重な資料です。

今回、エフェメラの主役として登場したのが、1963年~80年にかけて、ビデオアートで知られているナム・ジュン・パイク(1932~2006年)とチェロ奏者のシャーロッテ・ムアマン(1933~91年)が共演して行われていた、「ニューヨーク・アヴァンギャルド・フェスティヴァル」に関するものです。ムアマン自身がエフェメラの蒐集家だったこともあって、没後に、フェスティバルに関する大量のエフェメラが発見されます。このエフェメラを分配する形で(福袋のような形で)、"The World of Charotte Moorman、Bound & Unbound"というエフェメラセットが販売されました。
このセットには、フライヤー、DM、チケット、プレスリリースなどが含まれているのですが、興味深いのは、セットごとに中身が違うということ。コレクションを「山分け」するようにセットを作ったこともあって、品目が異なることになったそうです(ただし、どのセットにも22の資料が含まれていて、その点は公平に分配が行われているようです)。今回やってきたセットには、果たしてどんな資料が入っているのか...。
フライヤー、DM、チケット、プレスリリースなどは、今となっては希少価値があるかもしれないが、いったいそれにどんな意味があるのか、という指摘があるかもしれません。しかし、このセットは、とても重要な意味を持っています。

実は、「ニューヨーク・アヴァンギャルド・フェスティヴァル」は、イベントや展示がどんな風におこなわれていたのか、現場はどんな様子だったのか、把握できる資料が少ないのだそうです。しかし、上記のセットに入っている資料の中には、フロアガイドや、カタログ、写真などが含まれており、実際に何がどう展示されていたのか、会場はどんな雰囲気だったのか、いかなるコンセプトの下でイベントが開催されていたのか、といった点をうかがい知ることができるわけです。アーティストのキャリアや、作品、展示などについて、より深く知ることができる貴重な材料、それが今回のエフェメラが見せてくれた面白さだったのではないでしょうか。
今回は、森下さんが蒐集されているエフェメラや、参加者の方が持ち込まれた資料も登場。イベントや展示会の面白さを参加者どうしで改めて振り返ってみたりと、貴重な時間となりました。
今回で「ビブリオテーク208.ext〜移動美術資料室がCAPにやって来る!」のシリーズは一旦終了となりますが、来る6月からは第2シリーズのスタートが予定されています。果たして、どんな資料がY3にやってくるのか、楽しみですね。
2012年3月16日
浅野孝之展「紙」 & 宮崎宏康展「ex.」、合同オープニングパーティー レポート
3月6日からCAP STUDIO Y3のギャラリー1にて浅野孝之さん個展「紙」、10日からはギャラリー2にて宮崎宏康さん個展「ex.」が開催されています(いずれも3月25日(日)まで)。去る3月10日(土)には、両個展の合同オープニングパーティーが行われました。その模様をレポートさせていただきます(藤墳智史)。
見たこともないもの、そのイメージを具体化する──宮崎宏康さん

普段の展示とは少し変わって、パーティションを使って外部と隔てられたギャラリーで、宮崎さんの個展「ex.」は行われています。入口と出口が示され、劇場や芝居小屋が登場したような雰囲気。そのエントランスをくぐると、不思議な物や機械(?)、あるいはキャラクターたちが出迎えてくれます。まるで自分が物語や舞台の中に迷い込んでしまったような感じです。オープニングのプレゼンもそんな不思議な部屋の中でスタート。
演劇の演出に関わったり、パフォーマンスを展開したりと豊富な活動歴を持っている宮崎さん。意外にも今回が初めての個展なのだとか。脚本を手がける友人の示唆を受けて生み出されたキャラクターや小道具、そして舞台芸術。まだ姿もなく、漠然としたイメージしかないものを舞台の上に、観衆に見える形で登場させる作業。舞台上で求められるものを具体化すること、これが宮崎さんの制作の原点だそうです。
舞台上にいたキャラクターが街へと飛び出していく──ストーリーの中で役割を与えられていたキャラクターたちが、今度は自分でストーリーを携えて街の中で活躍する、こうしたパフォーマンスを宮崎さんは始められたそうです。頭部に長い筒を備えた「筒男」、一度挟まれたら抜け出せない「乳男」、かつては空を飛ぶ機能を持っていたほどの立派な「エラ」を持っていたものの、それが権威の証程度に退化してしまった「エラ男」、神経回路が発達してキノコを形成するまでに至った「しいたけ男」......etc、個性的なキャラクターたちが、街ゆく人たちと一緒に繰り広げる不思議なストーリー。今回はギャラリーの中もまた、その舞台になっているのかもしれません。あるいは、複雑な仕掛けを持った、一目見ただけではどんな動きをするのかわからない機械たち。人間の脚が取り付けられ、膝のお皿の下を叩くと足がぴょこんと動く「脚気マシーン」、翁の面の下から予想外の物体が顔を出す文楽人形、それを通じて光を見るとそこらじゅうに「CO2」の文字が浮かび上がる「CO2メガネ」、角を曲がり続けるたびに延々と次の角に自分のものらしき後ろ姿が見える「ドッペる玄関」。予想とは違う、意外な動作で私たちを驚かせてくれる機械たちが、ギャラリーの中で蠢いています。

ギャラリー中央のテーブルに置かれた変わった形の彫刻。実はこれはひらがなを立体化したものです。文字は普段は平面に置かれていて、1つの面だけで意味やイメージを伝える記号としての役割を果たしていますが、この文字を立体化させてみると、上下左右それぞれで異なる表情を持つことになります。置かれている様子を見れば、それが文字だということすらわかりません。あるいは、おもむろに立てかけられた傘から滴る水滴から伸びている不思議な模様。一見するとCGにも見えてしまいそうですが、本物の水でできています。普段周りにあるものや身近に起こっていることを、1つの場所や枠の中に留めずにさらに、別の姿を見せるものへと変化させていく──今回の個展では、キャラクター、からくり、彫刻など、様々な制作方法の中に一貫している、宮崎さん自身のスタンスが見えてくるように思います。
※今回の個展に登場するキャラクターのプロフィールやからくりの仕掛けについては、下記の宮崎さんのサイトもご覧ください。
http://www.eonet.ne.jp/~hiro728/
これまでの作品や制作方法を振り返るための「紙」──浅野孝之さん

シンプルでミニマルな雰囲気が印象的な浅野孝之さんの個展「紙」。文字どおり、展示されているすべての作品が白い紙(A4のコピー用紙)を素材としています。シンプルでミニマルな雰囲気が際立たせられているという意味では、逆にとても個性的な展示です。
既製品を使って、そこから違う見え方を引き出したり、仕掛けを付け加えたりする作品を多く手掛けてきた浅野さん。4階リビングルームに飾られている、何気ない金属板を重ねてモアレが見えてくるような仕掛けを施した作品などのように、身近にあるものが予想外な形に変化して、なおかつ面白さを感じられるようにとことん工夫するというのが、これまで一貫した制作方法だったと言えるのかもしれません。
その一方で、手の込んだことをしようとして、作りにくさを感じることも多くなっていたそうです。そうした状況で、一度自分の方法を検証する、リセットしたいと考えて思い立ったのが、今回の「紙」だったそうです。紙は、それ自体だけではほとんど「ゼロ」で、軽さや薄さが目立つものです。そこに何らかの行為や働きかけを加えて表現することを試みる、そんな作品が「紙」では展開されています。素材がシンプルでミニマルな分、変化は目立ちやすくなりますし、作家自身の「表現」が際立ってくるとも言えます。その点で、素材に頼ることを極力避けつつ、自身の「表現」を問い直す、そんなコンセプトが明解に見えてくるのではないでしょうか。

もちろん、シンプルであるために、一方で展示する作品として成立させる工夫も求められることになります。制作にあたって、浅野さんは1つの素材と対峙することを意識したといいます。加工したときに、素材の状態がどう変化するのか、どんなものになるのか、あるいは、どういった展示の仕方が考えられるのか......、等々、展示されている作品の1つ1つから作品になるまでの工夫と作りこみの過程が見えてくるでしょうし、いくつかある作品全体でどんな空間ができるのかの試行錯誤もうかがい知ることができるように思います(実際、展示には至らなかったものや展示方法を変更した作品もあるそうです)。「紙」という個展の名前や素材のイメージから、展示や作品のシンプルさが、まず意識されるかもしれませんが、実際に作品を見てみると、地道な作業や高い技術、展示に至るまでの試行錯誤など、濃密な内容を持った作品が並んでいると感じられました。
今回同時期に行われている2つの個展は、一見すると対照的な内容のものに見えます。しかし、個展に臨むお二人の姿勢は不思議と共通しているようにも、オープニングに参加していて私には思えました。やや強引なまとめになってしまいますが、作家が自分自身の作品や活動を、どんなやり方で振り返ったり、更新したり、リセットしたりするのか、あるいは、どうやって作品や展示のコンセプトをひねり出していくのか、その過程や現場を知る格好の機会なのではないでしょうか。
【作家略歴】
浅野孝之 あさのたかゆき
2010年
京都造形大学大学院 芸術研究学科 芸術表現専攻 修了
C.A.Pアトリエアーティストとして制作
2011年
岐阜県岐阜市にて制作活動中
【展覧会】
2008年
京都造形芸術大学卒業制作展 (京都市美術館)
日韓中現代陶芸新世代交流展 (中国 仏山市)
四大学合同陶芸展 (京都 立誠小学校)
不器用展 (京都 ギャラリーRAKU)
2009年
個展 Sound image (京都 ギャラリーマロニエ)
spart展 (京都 ギャルリオーブ)
home away 京都の新しい解釈 (京都 ギャラリー小西)
2010年
京都造形芸術大学大学院修了制作展 (京都 ギャルリオーブ)
個展 既製品の観察 (神戸 GALLERY 301)
Derivation (北海道 GALLERY門馬)
六甲ミーツ・アート (神戸 六甲山)
個展 口4つと犬 (大阪 workroom*A)
信楽芸術祭 (滋賀 山兼倉庫)
GALLERY301 1st Anniversary GROUP EXHIBITION 2010
2011年
Art Court Frontier 2011 #9 (大阪 ARTCOURT Gallery)
宮崎宏康 みやざきひろやす
1997年
PARCO URBANART#6 (しいたけ人間 / 反射神経マシーン)
1998~1999
たけしの誰でもピカソ 出演 (反射神経マシーン / 筒男)
1998~2008年
劇団「ベトナムからの笑い声」 俳優/特殊美術
2000~2006年
大道芸ワールドカップin静岡 出場 (筒男・乳男・エラ族)
2000年
京都教育大学大学院修了
2001年
ワコール主催OPPAI ART LAB. πr事情展 (乳男)
2002年
フィリップ・モリスK・Kアワード最終審査展THE FIRST MOVE (筒男・乳男・エラ族)
2003年
高校生100人による100mの壁画「SHOIN WAVE」in海フェスタ神戸メリケンパーク
2004年
高校生による「モノクロ⇔カラフル・パフォーマンス」in神戸市灘区水道筋商店街
2005年
愛・地球博「世界からくりコンテスト」審査員特別賞 (反射神経マシン 男足/女足 with 谷口先生)
2006年
京都文化祭典06 継ぐこと・伝えること番外編「きりしとほろ上人伝」文楽人形頭製作
2007年
神戸ビエンナーレ 大道芸コンペティション参加 (乳男)
2008年
第1回 TAGBOAT AWARD 優秀賞(ひらがな-Figure "む")
2009年
TAGBOAT SUMMER AWARD 入選 (ひらがな-Figure "ひ")
YONG ARTIST JAPAN vol.2 出展 (ひらがな-Figures)
2010年
KONICA MINOLTA ECO&ART AWARD 2010 審査員特別賞 (CO2 mega-net)
2011年
「求ム、創造の天才」FRANCK MULLER ART GRAD PRIX 最終選考ノミネート (ドッペる玄関)
EWAA 2011 Finalist's Exhibition in London Judges Personal Favourite Prize
おおさかカンヴァス推進事業 協賛作品 (CO2 メガネ with エラ紳士in 通天閣)
2012年
EWAA Art Sale for a Charity in London (ひらがな-Figures)
2012年2月26日
2/25(土)CAP土曜クラブ「火おこし器をつくるぞ!」」レポート
去る2月25日(土)にCAP土曜倶楽部が開催されました(藤墳智史)。今回作るものは「火おこし器」。火おこし器を作って、火をおこすところまでが今回の課題です。

火おこしというとまず、棒を錐のように回転させて摩擦で火をつけるという形(錐もみ式)を思い浮かべる方も多いと思いますが、今回は効率よく火おこしができるように、工夫を加えた火おこし器(舞錐式)を作ります。横木の真ん中に穴を開けて棒を通し、横木の両端と棒の先端とを紐で結んで、紐を棒に結びつけて横木を下に押すと、棒が回転して摩擦が発生するという仕組みです。棒の回転をしやすくするために、横木の下には弾み車を付けてあります。さらにこの弾み車にも工夫がしてあって上下に可動させることができて、棒が短くなっても使いやすい長さに調節することができます。材質はホワイトパイン材です。

まずは弾み車を作る作業から。バランスよく回るように、正方形の木を円に近い形(八角形)に裁断していきます。分厚い材料なので、途中までは鋸、後は糸のこという工程。同時進行で、中心に棒が通る穴をドリルで開けていきます。


こちらは横木の両端に穴を開けていく作業。棒の先端にも、紐を通す穴を開けていきます。

弾み車に留め具を付ける作業。これで棒がなくなっても、継ぎ足していつでも使うことができます。明かりがない時には重宝しそうですね。

横木と棒の先端を紐でつないで完成です。いよいよ火おこしへ。

横木を回転させるように、紐を棒に絡みつけて、横木を下に押すようにすると、棒が回転します。木材のくぼんだ所に場所を定めて、棒を回し続け、しばらくすると摩擦で黒い粉のようなものが出てきて、その後、火種が出てきます。この火種を筒の中に移して、木くずなどの燃えやすいものを入れて、空気を送ります。

飛び入りで火おこしに参加する方も。火おこし器を動かしつづけるのも大変な作業ですが、やっとできた火種から火を起こすまでも一苦労です。

何とか火おこしに成功。どこからともなく七輪が現れます。するめを焼いたり餅を焼いたり...etc、火おこしのあとの一服は最高ですね。


次回のCAP土曜クラブは「金属を溶かして、マイストラップを作ろう!」です。講師は藤川怜子さん。スズを使って、溶かしたり曲げたり形を変えたりしてアクセサリを作るそうです。お楽しみに。




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